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Web2.0が殺すもの (Yosensha Paperbacks 18) 単行本 – 2006/9/1
吹かし過ぎたITバブルの崩壊によって
本来Webが持つ可能性すらも否定された時代を振り返るにつけ、
「Web2.0バブル」をこれ以上膨らませることのリスク、
バブルが崩壊した後に来る空疎な状況は想像に難くない。
グーグル、アマゾン、mixi、はてな等を必要以上に持ち上げる
Web2.0礼賛はもうたくさんだ!
はっきり言おう。
Web2.0が既存のビジネスを破壊するわけでもないし、
Web2.0でビジネスが変わるわけでもない!
Web2.0なる言葉とその煽りによって儲かる一部の人間がいるだけだ。
Web2.0というBuzzwordに惑わされずに、Webの本質を正しく理解する!
- 本の長さ267ページ
- 言語日本語
- 出版社洋泉社
- 発売日2006/9/1
- ISBN-104862480713
- ISBN-13978-4862480712
商品の説明
出版社からのコメント
近頃グーグルの検索結果にはノイズが多い!
揺らぐ検索結果への信頼、グーグルの連続シェア拡大がストップ!
Web2.0的サービスの知られざる盲点、弱点とは何か?
巷にあふれる礼賛本とは一線を画す初のWeb 2.0批判書。
Web2.0という空疎な言葉を弄ぶ新たな支配階級を引きずり下ろせ!
抜粋
Web 2.0という単語は、インターネットビジネスから雑誌社、パソコン販売、
マーケティング、コンサルタント全ての「関連団体」にとって久しぶりの「メガ
ヒット商品」の登場で、「IT革命」や「eビジネス」以来の救世主です。
「技術系ライター」や「IT系メディア」は基本的に新しい物好きですから、
何でも乗っかる習性があります。しかし、煽った後に検証することがありませ
ん。
「これからはビジネスブログ」と煽られ、更新されなくなり「ブログの寿命」
を迎え、哀れな遺骸となったホームページが大量生産されています。そもそも毎
日更新する「ネタ」のない会社は多くあります。
全く更新されていないのであれば、ブログ風でない普通のホームページのほう
が、お客さんに与える安心感は遙かに上です。更新されていない「ビジネスブロ
グ」からは廃墟物件のような「空き家感」が漂ってくるからです。
しかし、彼らは煽り半ば脅迫します。「ブログもWeb 2.0なんだから」と。
著者について
賛される状況を、日本エスタブリッシュメント(支配者・エリート)の世代交
代。
「情報格差社会」でもたらされる「富の偏在」は深刻な経済格差と、階層固定と
いう更なる悲劇をもたらすことをグーグルの検索連動型広告「アドワーズ」礼賛
では語られていない。
そしてWeb2.0で最強のプレイヤーは「ニート」になるとしたら。
危険なWeb2.0バブルに冷水を浴びせる。
登録情報
- 出版社 : 洋泉社 (2006/9/1)
- 発売日 : 2006/9/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 267ページ
- ISBN-10 : 4862480713
- ISBN-13 : 978-4862480712
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,375,296位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
ITジャーナリスト。ソフトな語り口とは対照的な冷静な視線でWEB業界を俯瞰できる希有な存在。「マイナビジャーナル」「Web担当者Forum(インプレスビジネスメディア)」「通販支援ブログ(スクロール360)」などで連載中。またキンドルストアより電子書籍を刊行。最新著作「完全!ネット選挙マニュアル」「食べログ化する政治〜ネット世論と幼児化と山本太郎〜」など。
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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最近喧伝されているWeb2.0。グーグルが世界の救世主になるとかいう内容の本が跋扈しているようですが、
この本はそういったブーム本の内容に正面から取り組み、鋭いメスを入れています。
そして、そこから見えた事実をただ淡々と書き表し、それについて非常に鋭く分析しています。
そして、ネットをあまり使わない一庶民の地に足の付いた視点から今のブームの薄っぺらさを看破しています。
グーグルは全てシステムで判断するから公平だ。
果たして本当でしょうか?
その機械、システムもまた人が作るものです。ならば。。。
社会主義、共産主義だって理想は全ての人々が幸福になることを目指していました。
でも、現実は一部の権力者が絶対的な力を持ち、それによって国家が左右される、その理想とは
程遠い世界を実現しただけでした。
グーグルが王道楽土を実現する?巨大な権力がもつ影響力は計り知れません。
そんな得体の知れないものにこの世の未来を託して本当にいいのでしょうか?
著者はWeb2.0ブームの先にあるものを看破しています。
それは、一部の富めるものと貧しいものの格差がよりいっそう激しくなるだけの世界。
恐ろしいですよね?
既得権益を持ってる者は、どんなことをしてもそれを死守しようとします。
そういった現実を突きつけ、考えさせてくれる良書です。
Web2.0の良い所ばっかり書いてる礼賛本を読んでわかった気になってる方々は、
是非ご一読される事をオススメします。
ウェブ2.0は何を殺すのか。
「何も殺さない」というのがこの本の主張なのだろうか。
有名なホリエモンの「テレビを殺す」という台詞についても「web2.0的なアプローチで既得権益そのものが大きく変わるとは思えません」とはっきり否定している。
現在進みつつある大きな変化について疑問を感じ、大切なものが失われていくのではないかという不安を持っている人も多いと思う。そういう人はこの本のタイトルを見て、読んでみたいと思うかもしれない。しかし、そのことに関してはこの本は何も答えていない。
その代わりに
「梅田さんのような慶應義塾幼稚舎からのお受験の勝ち組には分からない」
「オライリーやグーグル創設者二人は意外と俗っぽい。」
「ネットのあちら側には人がいてその全員が信頼ありだとは到底思えません」
・・・なんていう、どうでもいい揚げ足取りが書いてある。果たして「全員が信頼できる」なんて主張している人がどこかにいるのか? 特に梅田さんに対する揶揄はこれでもかというばかりに何度も登場している。
梅田さんが嫌いな人は、読んでみると面白いかもしれない。ただ、どれ一つ本質的な批判にはなっていないし、むしろ、こんなネガティブキャンペーンにさらされても、そのオプティミズムを貫く梅田さんに、あらためて敬意を表したくなった。
誰でもネットできるようになった。
そんな状況下で、
ちょこっとブログでも書いてみよ。
mixiに誘われたからやってみよ。
って人が増えてる。
それをすくって見てみると、
コミュニティが出来上がってるように見えるよ。
みたいな感じだったんでしょ。
こんな批判本まで出てたってことは
Web2.0っていうコトバが相当流行ったんですね。
今じゃ全く聞かなくなったけれど。
1.Web性善説への批判:Webの世界で形成される「世論」、「集合知」と言ったものが本当にそれほど、正しいものなのか?過大にかつ楽観的に評価されているのでは?そしてそこに立脚したWeb2.0礼賛論はやっぱり、怪しいのでは?
2.何のコンテンツも創り出さないグーグルは「ただ乗りの王様」。そのビジネスモデルはあまりに脆弱。
3.Web2.0の説く世界は最初からPCやネットに関心のない人や、そもそもPCを使わない人たちを全く無視した、要するにリアルの世界の価値観から浮いた世界。よって、「Web2.0で最強のプレイヤーになれるのはニート」
4.Web2.0礼賛本で最も違和感を覚えるのは、グーグルやアマゾンみたいな、はっきり言って「危ない」会社が、世界中の情報を取り込んだり、個人情報を集めまくろうとするのを容認するところだが、著者はその危険性を指摘している。グーグルはポリシーの無い会社だから、集めまくった情報を悪用する危険すらあるだろう。
インターネットは確かに多くの部分で世界を変えつつ有るが、しかし、Web2.0礼賛本で喧伝されるような、グーグル的な方法論で世界が劇的に変わったり、幸せになったりはしないのだと思う。
数々の鋭い指摘がある。Web2.0的社会とは「Web接触時間が勝敗を決める世の中」であり、そのため「Web2.0社会で最強のプレイヤーになれるのはニート」という示唆などは、シニカルだが意外性のある真実を捉えている。他にも「グーグルの検索結果によって富の偏在が起きる」「Web性善説を唱える人の胡散臭さ」「アルファブロガーとはブログ界のボス猿」「20%のWebヘビーユーザーが、Webに関する言説の80%を握っている」「検索連動型広告の効果に疑問符がうたれる日」など刺激的な内容が並ぶ。
この著者、「敵」を明確にしている点が立派だ。そのため数々のバッシングも受けよう。
その姿勢は現在の潮流に対して明らかに逆行しているが、巨大な風車に立ち向かったドン・キホーテとも重ねあわされる。それだけに応援したい貴重な言説ともいえるのだ。
『ウェブ進化論』の著者である梅田望夫氏への批判や皮肉も随所に散見され小気味よい。梅田氏はこの本をどう読んだかなど興味は尽きない。
自分の周りの人間にもこの本を勧めてみたが、こちらのほうが余程しっくりきた、内実がわかったという感想だった。
しかし、Introductionに「なぜか1975年以降の生まれを強烈に後押しする1960年生まれのWeb伝道師と目される方」
とあるように梅田さんに対する過剰意識がこの本全体を通して目に付きます。
その上、『ウェブ進化論』を読んでいない人には真の内容が伝わりにくい、
梅田さんはじめ特定の人物・企業への揚げ足取りのような批判が多いというマイナス面が目立つので、星ふたつとします。
ただし、Web2.0を理解するためには、こういう批判的な本も一読する必要があると思います。
切り口はすごく良いと思います。
「Web2.0って言葉を聞くけど、なんかしっくりこないんだよなあ」と感じている人にはオススメ。Web2.0をクリアに理解すること自体が無理な(意味がない)ことなので、本書を読むことで「しっくり感じない」理由が分かるかもしれません。
基本的にはいいところを突いてきたなと思う。
『ウェブ人間論』で梅田氏は、そうした批判を知ってか知らずか巧妙に立ち位置のバランス修正を行っているが、本書は『ウェブ人間論』以前に出た本であるので、苛烈な追及は『ウェブ進化論』に限定される。
具体的には、匿名署名を含めた有象無象のブログの急増によって検索結果の信頼性が著しく低下していること、自分の関心領域以外では興味が極端になくなっていく懸念、Web2.0的世界とはニートに代表される暇人が幅を利かせる面があること(リアル社会で忙しかったり充足している人はウェブ世界に逃げ込む必要がないという面あり)、グーグルデスクトップやGメールが蓄積した個人情報は果たして監視されたり、漏洩することはないと言えるのか等である。