映画３部作が大ヒットし、さらに知名度を上げたスパイダーマン。本書（雑誌というか、ムックという感じ）では、
スパイダーマンを映画版、原作のコミック版ともども詳しく解説する。
最新作スパイダーマン３のストーリー（けっこう詳しいが完全なネタバレではない）、キャラ紹介、
J・フランコ、T・マグワイアとプロデューサーのインタビュー、『スパイダーマン』『スパイダーマン２』の物語のおさらい、
コミック版の詳しい歴史と現況、スパイダーマンのパワーや技術やコスチュームなどを解説した「スパイダーマンのひみつ３０」、
原作者スタン・リーについて、『タイタニック』のジェームズ・キャメロンが作ろうとしていたバージョンの内容、
スパイダーマンに限らずアメコミ映画化（他社コミック含む）の細かな歴史、映画版監督サム・ライミについて、
…と、とにかく映画版コミック版双方に対応した内容がぎっしり。文章も写真もコミックも一杯で読み応えあり。
また、全編通して、思ったままの率直なコメントが書かれていて時に笑える。つっこむ所は容赦なくつっこんでいるのだ。
原作コミックを知らない私は、コミック版のストーリーを知り、なるほどと思いつつも少々ショックを受けたりした。
映画版だけでなく、スパイダーマンの誕生から現在までとにかく全てを知りたいという人におすすめ。
手首から糸が出てくるというのは性的な意味がこもっていたとか、映画の１と２では父親代理的な悪役だったとか、
いろいろ「へぇ」と思わせられることが指摘されていて面白く読めた。
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