香山 リカ氏が週刊ポストか何かにコメントを寄せていたので、試しに読んでみました。
タイトルは一見奇抜ですが、筆者は躁鬱病患者で自己の体験記を赤裸々に記しており、
特にタイ刑務所での体験、人間関係は非常に興味を持ち、読み進めました。
香山氏が絶賛するのもうなずけます。価格も1000円と手頃なのでお勧めの作品です。
筆者にはすぐにでも続編を出版して欲しいです。
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この世のすべては私のもの 躁病者、初めての衝撃手記!! 単行本(ソフトカバー) – 2008/12/2
加藤達夫
(著)
「神、そう私は神だった!」
現実か、妄想か!?
日本、タイ、イタリア・・・・・躁病者は世界を目指す!
誰にも止められない狂熱のエネルギーに突き動かされた、カオス渦巻く、禁断の世界”奇行”のすべて!!
現実か、妄想か!?
日本、タイ、イタリア・・・・・躁病者は世界を目指す!
誰にも止められない狂熱のエネルギーに突き動かされた、カオス渦巻く、禁断の世界”奇行”のすべて!!
- 本の長さ223ページ
- 言語日本語
- 出版社洋泉社
- 発売日2008/12/2
- ISBN-104862483445
- ISBN-13978-4862483447
商品の説明
著者について
愛知県名古屋生まれ。静岡大学人文学部卒業後、営業職へ。その後転職し、人材コーディネーター職に関わる。1994年、大学卒業間近に思い鬱病にかかったことから始まり、自殺を図る。それ以降も3~5年に一度躁鬱病の躁状態になり、職業生活の危機に瀕しながら、病気と闘い続ける。趣味は海外旅行。これまでに旅した国は17カ国を超える。特にタイ旅行は10回を超え、躁病状態の時も3度訪れている。タイの国際拘置所や警察病院にも世話になる。
登録情報
- 出版社 : 洋泉社 (2008/12/2)
- 発売日 : 2008/12/2
- 言語 : 日本語
- 単行本(ソフトカバー) : 223ページ
- ISBN-10 : 4862483445
- ISBN-13 : 978-4862483447
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,945,360位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 220,650位ノンフィクション (本)
- - 470,112位文学・評論 (本)
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2009年2月2日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
鬱のことを書いた本は沢山あるが,躁の実状について書かれた本はあまりない。たまたまネットでこの本のことを知り,取り寄せて読んでみた。
凄まじい内容にたじろぎながらも,歯切れの良い文章にひかれてほとんど一気に読み終わった。手当たり次第の買い物,怖いもの無しの彷徨,拘置所や警察病院の中の想像を絶する“生活”,思い込みかも知れない闇の世界との軋轢,などなど。拘置所の中でのマフィアボスとの心の交流がこの破天荒な記録に人間味を与えている。圧巻はタイの田舎イサーンでの真夜中の体験“この世のすべては私のもの”という絶頂感,傷ましくもありまた羨ましくもある複雑な感想をもった。躁の程度も段々であろうが,著者のは相当強度に属するものと思われる。本人も家族もさぞ大変だろうと思った。
妄想を強調するためかおどろおどろしい挿絵が入っているのに違和感があったが,文章はリズムと勢いがあり読み易い。型破りなタイ旅行記としても出色であるが,躁病のリアルな手記として家族や治療者にも参考になるだろうと思う。
凄まじい内容にたじろぎながらも,歯切れの良い文章にひかれてほとんど一気に読み終わった。手当たり次第の買い物,怖いもの無しの彷徨,拘置所や警察病院の中の想像を絶する“生活”,思い込みかも知れない闇の世界との軋轢,などなど。拘置所の中でのマフィアボスとの心の交流がこの破天荒な記録に人間味を与えている。圧巻はタイの田舎イサーンでの真夜中の体験“この世のすべては私のもの”という絶頂感,傷ましくもありまた羨ましくもある複雑な感想をもった。躁の程度も段々であろうが,著者のは相当強度に属するものと思われる。本人も家族もさぞ大変だろうと思った。
妄想を強調するためかおどろおどろしい挿絵が入っているのに違和感があったが,文章はリズムと勢いがあり読み易い。型破りなタイ旅行記としても出色であるが,躁病のリアルな手記として家族や治療者にも参考になるだろうと思う。
2009年1月6日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
躁の状態について、「こりゃ大変だ!」と正直思いました。
躁状態の時のハチャメチャな行動、とにかく一気に呼んでしまいました。疲れた・・・。
本人も周りの人も大変だけど、めずらしい体験をしてる部分はうらやましく、躁が魅力的だと感じてしまうのも分かるような気もします。
人間の脳の仕組みや、本能なんかも考えてしまいます。
躁状態の時のハチャメチャな行動、とにかく一気に呼んでしまいました。疲れた・・・。
本人も周りの人も大変だけど、めずらしい体験をしてる部分はうらやましく、躁が魅力的だと感じてしまうのも分かるような気もします。
人間の脳の仕組みや、本能なんかも考えてしまいます。
2008年12月16日に日本でレビュー済み
通勤中、夢中で読み進めるうち、思わず降りる駅を乗り過ごしてしまいました。
このノンフィクションは、最初車で著者が自殺を試みる場面から始まります。
その後、重度の鬱から躁転、海外で奇行・散財を繰り返し、挙句拘置所に収容。そして、拘置所での様子がとても楽しかったこととして書かれています。
はたして、自分はあそこまでの危険に遭遇し、生還できるのだろうか?すぐに無理だと思いました。ここまでの危険極まりない奇行を繰り返し、今なお、著者が存命であるということは、かなりの強運の持ち主だと思いました。
私は妻子ある平凡なサラリーマンです。健康に留意し、生命保険をかけ、安全運転を心がけ、人間ドックを受診し、安全に安全に暮らしています。著者の冒険(奇行)と自分の日常を比較し、なんだか悔しく思えてきました。人間死ぬ時は死ぬし、死なない時は死なないんだなぁ、と。
躁状態の中、このような破天荒な奇行を繰り返している間、本人にとっては、麻薬をやっているような、とても幸せな時間なのかも知れません。著者もそう述懐しています。まるで躁状態では、なんとかレンジャーにでも変身したかのようです。もちろん周りの家族にすれば、たまったものではないと想像しますが・・・
躁期の心理状態の描写も細かく、決して感情移入できるはずがないと思っていた躁状態の気持ちも、何となく判るような気がしてくるので不思議です。また、時折躁状態を俯瞰し、著者自ら解説しながら省みている箇所で、一息ついている自分が居ることに気づき、苦笑いしてしまいました。
日常からはなかなか抜け出せないけれど、束の間でも抜け出したい方にはお勧めの一冊です。
このノンフィクションは、最初車で著者が自殺を試みる場面から始まります。
その後、重度の鬱から躁転、海外で奇行・散財を繰り返し、挙句拘置所に収容。そして、拘置所での様子がとても楽しかったこととして書かれています。
はたして、自分はあそこまでの危険に遭遇し、生還できるのだろうか?すぐに無理だと思いました。ここまでの危険極まりない奇行を繰り返し、今なお、著者が存命であるということは、かなりの強運の持ち主だと思いました。
私は妻子ある平凡なサラリーマンです。健康に留意し、生命保険をかけ、安全運転を心がけ、人間ドックを受診し、安全に安全に暮らしています。著者の冒険(奇行)と自分の日常を比較し、なんだか悔しく思えてきました。人間死ぬ時は死ぬし、死なない時は死なないんだなぁ、と。
躁状態の中、このような破天荒な奇行を繰り返している間、本人にとっては、麻薬をやっているような、とても幸せな時間なのかも知れません。著者もそう述懐しています。まるで躁状態では、なんとかレンジャーにでも変身したかのようです。もちろん周りの家族にすれば、たまったものではないと想像しますが・・・
躁期の心理状態の描写も細かく、決して感情移入できるはずがないと思っていた躁状態の気持ちも、何となく判るような気がしてくるので不思議です。また、時折躁状態を俯瞰し、著者自ら解説しながら省みている箇所で、一息ついている自分が居ることに気づき、苦笑いしてしまいました。
日常からはなかなか抜け出せないけれど、束の間でも抜け出したい方にはお勧めの一冊です。
2010年5月25日に日本でレビュー済み
表紙のデザインからは一見、軽そうな感じがあるが、中身は、非常に面白かった。
躁病の人の感覚が非常に鮮明。文学的才能すら感じさせる箇所がところどころにある。
類書がないので、興味のある人は読むべきだろう。
躁病の人の感覚が非常に鮮明。文学的才能すら感じさせる箇所がところどころにある。
類書がないので、興味のある人は読むべきだろう。