福島第一原発の事故以来、脱原発・再生可能エネルギーへと大きく舵が取られています。その再生可能エネルギーについて知る最適の書籍。
特に第2章飯田哲也「グリーンニューディールで経済雇用を立て直す」は理論的・実証的にすぐれ、第4章田中優「自然エネルギーを普及させるための仕組みづくりを」は運動的・実践的課題が述べられすぐれている。この書物は原発事故以前(2009年)に出版されていながら、まさに今の時期に最適な著作になっている。
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日本版グリーン革命で経済・雇用を立て直す (新書y 218) 新書 – 2009/6/6
- 本の長さ187ページ
- 言語日本語
- 出版社洋泉社
- 発売日2009/6/6
- ISBN-104862484026
- ISBN-13978-4862484024
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登録情報
- 出版社 : 洋泉社 (2009/6/6)
- 発売日 : 2009/6/6
- 言語 : 日本語
- 新書 : 187ページ
- ISBN-10 : 4862484026
- ISBN-13 : 978-4862484024
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,854,962位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 341位新書y
- カスタマーレビュー:
著者について
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田中優(たなかゆう)
1957年東京都生まれ。
地域での脱原発やリサイクルの運動を出発点に、環境、経済、平和などの、さまざまなNGO活動に関わる。
2012年末に岡山に移住。2013年5月、自宅では電力会社との電線をカットし電力会社に頼らない太陽光パネルと独立電源システムの生活、「オフグリッド生活」を始めた。
2016年 自宅を国産無垢材で極力化学物質を使わない「天然住宅」で建てた。
現在「未来バンク事業組合」理事長、「ap bank」監事、「一般社団法人 天然住宅」代表、「天然住宅life」共同代表、「自エネ組」相談役を務める。横浜市立大学非常勤講師。
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トップレビュー
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2010年10月13日に日本でレビュー済み
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全体的にエコ投資というよりも、広く・浅く
本質的な部分でエネルギー転換の模索を提言した内容。
経済・雇用の改善は副次的な産物という位置付け。
健全的だと思う。個人で実践可能な提言もある。
1章:吉田文和氏(北海道大学公共政策大学院教授)
ネオリベラリズムを批判し、持続可能な社会の道を探っている。
その一つの柱としてのグリーン・ニューディールを提唱している。
アダム・スミスを引用したりと社会学的なアプローチがメインだが、
北海道と似た環境であるデンマークでは風力発電がエネルギーの
20パーセントをまかなっている事等、具体的な事象にも触れている。
2章:飯田哲也氏(環境エネルギー政策研究所所長)
風力発電・太陽光発電などが世界に比べ日本がいかに
立ち遅れているかを、シェーマを使用して説明している。
その数値にかなりがっくりくる。
自然エネルギー普及の障壁として、電力業界の「幕藩体制」
強固な原発利権の存在し、合理的議論を許容しない体質、
各省庁の村社会的利権争い、環境ディスコースの欠落、
などの日本の構造的欠陥を批判している。
3章:筒井信隆氏(民主党衆議院議員、緑の成長戦略調査会事務総長)
雇用250万の創出はやや大風呂敷な印象。
政治的数値目標の話題が多いものの、
地域のバイオマス−間伐材の利用、
自立したコンパクトシティの形成、食料自給率のアップ
などが省エネにつながるとして具体的提言もされている。
4章:田中優氏(未来バンク理事長)
化石燃料やウランなど有限なエネルギー源の枯渇や争奪戦を踏まえ、
自然エネルギーを普及させるための仕組みづくりを提言している。
・企業の省エネ:使えば使うほど特をする企業の電気料金体系の是正
・ピーク時電力料金を引き上げれば、発電所の稼働率を上げれる
・電力会社は風力発電の電気を安く買い叩きすぎている
・海上に浮かべるカーボンファイバーの風車という画期的技術がある
・省エネ冷蔵庫・照明・テレビ・エアコンの普及
本質的な部分でエネルギー転換の模索を提言した内容。
経済・雇用の改善は副次的な産物という位置付け。
健全的だと思う。個人で実践可能な提言もある。
1章:吉田文和氏(北海道大学公共政策大学院教授)
ネオリベラリズムを批判し、持続可能な社会の道を探っている。
その一つの柱としてのグリーン・ニューディールを提唱している。
アダム・スミスを引用したりと社会学的なアプローチがメインだが、
北海道と似た環境であるデンマークでは風力発電がエネルギーの
20パーセントをまかなっている事等、具体的な事象にも触れている。
2章:飯田哲也氏(環境エネルギー政策研究所所長)
風力発電・太陽光発電などが世界に比べ日本がいかに
立ち遅れているかを、シェーマを使用して説明している。
その数値にかなりがっくりくる。
自然エネルギー普及の障壁として、電力業界の「幕藩体制」
強固な原発利権の存在し、合理的議論を許容しない体質、
各省庁の村社会的利権争い、環境ディスコースの欠落、
などの日本の構造的欠陥を批判している。
3章:筒井信隆氏(民主党衆議院議員、緑の成長戦略調査会事務総長)
雇用250万の創出はやや大風呂敷な印象。
政治的数値目標の話題が多いものの、
地域のバイオマス−間伐材の利用、
自立したコンパクトシティの形成、食料自給率のアップ
などが省エネにつながるとして具体的提言もされている。
4章:田中優氏(未来バンク理事長)
化石燃料やウランなど有限なエネルギー源の枯渇や争奪戦を踏まえ、
自然エネルギーを普及させるための仕組みづくりを提言している。
・企業の省エネ:使えば使うほど特をする企業の電気料金体系の是正
・ピーク時電力料金を引き上げれば、発電所の稼働率を上げれる
・電力会社は風力発電の電気を安く買い叩きすぎている
・海上に浮かべるカーボンファイバーの風車という画期的技術がある
・省エネ冷蔵庫・照明・テレビ・エアコンの普及
2009年12月5日に日本でレビュー済み
環境政策について当時の民主党ネクスト大臣や学者の方々が書かれた本です。
さまざまナアイディアが出ていますが。。。。いくつか既に仕分けによって
削減されています。行政刷新会議によって、国立大交付金見直し、
温暖化防止2事業は廃止、海外との文化交流なども見直すべきだとのことで、
残念ながら理念はすばらしくても実現は不可能な段階にまで至ってしまいました。
さまざまナアイディアが出ていますが。。。。いくつか既に仕分けによって
削減されています。行政刷新会議によって、国立大交付金見直し、
温暖化防止2事業は廃止、海外との文化交流なども見直すべきだとのことで、
残念ながら理念はすばらしくても実現は不可能な段階にまで至ってしまいました。
2009年10月13日に日本でレビュー済み
この本の内容を知らずに環境政策を語るのはモグリである。
そこまで断言しても全く問題ないだろう。
執筆者による質のばらつきと突っ込み不足はあるが、
それを補って余りある質の高さは評価できる。
それぞれの執筆者の主張を幾つか引用すると‥‥
飯田哲也氏 (→ 必読!)
○自然エネルギー市場は急成長し、自動車産業を超える
○自然エネルギー普及の最大の障壁は、電力業界の「幕藩体制」
○日本には強固な原発利権が存在し、合理的議論を許容しない
○若い世代は旧態依然の日本の環境政策に不満がある
○世代交替や政権交代により環境政策が一気に前進する
筒井信隆議員 (→ コスト計算が苦手?)
○日本はバイオマス大国、間伐材は余っている
田中優氏 (→ 大胆な発想、やや断言し過ぎ?)
○日本の発電所はムダだらけ、ピーク時電力料金を引き上げよ
○電力会社は安く買い叩いた風力発電の電気を4倍以上の暴利で売る
○カーボンファイバーの風車なら騒音の心配なし
○新潟県に世界一の効率を誇るペレットストーブ会社がある
飯田氏による原発利権への厳しい追及に期待したい。
筒井氏は北欧のバイオマス燃料転換を研究されると良いだろう。
経済危機の分析がいい加減な評者が多いのは気になるものの、
全般的には得るものが多い。
しかし残念ながら雇用については以下の著書の方が詳しい。
グリーン・ニューディール―環境投資は世界経済を救えるか
そこまで断言しても全く問題ないだろう。
執筆者による質のばらつきと突っ込み不足はあるが、
それを補って余りある質の高さは評価できる。
それぞれの執筆者の主張を幾つか引用すると‥‥
飯田哲也氏 (→ 必読!)
○自然エネルギー市場は急成長し、自動車産業を超える
○自然エネルギー普及の最大の障壁は、電力業界の「幕藩体制」
○日本には強固な原発利権が存在し、合理的議論を許容しない
○若い世代は旧態依然の日本の環境政策に不満がある
○世代交替や政権交代により環境政策が一気に前進する
筒井信隆議員 (→ コスト計算が苦手?)
○日本はバイオマス大国、間伐材は余っている
田中優氏 (→ 大胆な発想、やや断言し過ぎ?)
○日本の発電所はムダだらけ、ピーク時電力料金を引き上げよ
○電力会社は安く買い叩いた風力発電の電気を4倍以上の暴利で売る
○カーボンファイバーの風車なら騒音の心配なし
○新潟県に世界一の効率を誇るペレットストーブ会社がある
飯田氏による原発利権への厳しい追及に期待したい。
筒井氏は北欧のバイオマス燃料転換を研究されると良いだろう。
経済危機の分析がいい加減な評者が多いのは気になるものの、
全般的には得るものが多い。
しかし残念ながら雇用については以下の著書の方が詳しい。
グリーン・ニューディール―環境投資は世界経済を救えるか
2010年2月4日に日本でレビュー済み
米国同様、経済危機と環境問題の打開策として、わが国でもグリーン・ニューディールへの期待は高い。とはいえ、これまでの麻生政権では予算規模も小さく、また将来ビジョンもないという、迫力を欠いたものだった。こうした状況に対し、日本がとるべきグリーン・ニューディールとはどういうものなのか、4人の有識者らによってまとめられたものが、本書である。
執筆者のうちでも、注目されるのは、民主党衆議院議員で緑の成長戦略調査会事務総長の筒井信隆氏による「雇用250万人を目指す日本版グリーン・ニューディール構想」というタイトルの章だ。ネクストキャビネットの農林水産大臣だったこともあり、単純な自然エネルギー普及政策ではなく、農業と連携した地方の発展やコンパクトシティの開発といったことにまで目を配るなど、地域経済にまで目が届く内容となっている。民主党は先の総選挙を通じて政権交代を実現させており、あらためて本書に示されたような日本版グリーン・ニューディールの実現に、期待が持たれることになる。この他、北海道大学公共政策大学院教授の吉田文和氏が持続可能な社会の構築の必要性を、環境エネルギー政策研究所所長の飯田哲也氏が海外の動向と日本との比較を、未来バンク理事長の田中優氏が身近な問題としてのグリーン・ニューディールをそれぞれ語っている。
国内外では多くの識者が、自然エネルギー産業は自動車産業を追い抜くと予測している。このことに限らず、本気でグローバルな低炭素経済・低炭素社会を想定し、そこにわが国の位置づけを考える時代が来ている。
執筆者のうちでも、注目されるのは、民主党衆議院議員で緑の成長戦略調査会事務総長の筒井信隆氏による「雇用250万人を目指す日本版グリーン・ニューディール構想」というタイトルの章だ。ネクストキャビネットの農林水産大臣だったこともあり、単純な自然エネルギー普及政策ではなく、農業と連携した地方の発展やコンパクトシティの開発といったことにまで目を配るなど、地域経済にまで目が届く内容となっている。民主党は先の総選挙を通じて政権交代を実現させており、あらためて本書に示されたような日本版グリーン・ニューディールの実現に、期待が持たれることになる。この他、北海道大学公共政策大学院教授の吉田文和氏が持続可能な社会の構築の必要性を、環境エネルギー政策研究所所長の飯田哲也氏が海外の動向と日本との比較を、未来バンク理事長の田中優氏が身近な問題としてのグリーン・ニューディールをそれぞれ語っている。
国内外では多くの識者が、自然エネルギー産業は自動車産業を追い抜くと予測している。このことに限らず、本気でグローバルな低炭素経済・低炭素社会を想定し、そこにわが国の位置づけを考える時代が来ている。
2009年7月20日に日本でレビュー済み
本書は、国会議員、学者など4人の論者が
自然エネルギーについて紹介・検討する著作です。
いわゆる「グリーン・ニューディール」の必要性について、
各論者がそれぞれの立場から
太陽光発電やバイオマスエネルギーのによるメリット
化石燃料の使用を続けるデメリット
国内外で行われている試み―など紹介し、論じます。
複数の著者による著作なので
「グリーン・ニューディール」についての説明など
いくつかの事項は、記述がかぶってしまう箇所もあります。
しかし他の事項―たとえば「エコハウス」について―は
ある論者が無批判に取り上げているのに対し
他の論者は、十分に検討されていない点を示したリ―と、
共著ならではのより深い知識を得ることが可能です。
ドイツの自然エネルギー政策、各地域で行われる技術開発
―など、興味深い記述は多くありますが
なかでも印象深かったのは、
自然エネルギーへの転換を阻む日本国内の諸事情。
あまりに閉鎖的、近視眼的な政策決定に
このままでは、日本は技術力でも取り残されてしまうのでは?
―そんな危惧感を強く抱きました。
グリーン・ニューディールと、それがもたらす未来に加え
現在のエネルギーや環境政策等の問題点を複眼的に知ることができる本書。
環境問題等に関心がある方に限らず
一人でも多くの方に読んでいただきたい著作です。
自然エネルギーについて紹介・検討する著作です。
いわゆる「グリーン・ニューディール」の必要性について、
各論者がそれぞれの立場から
太陽光発電やバイオマスエネルギーのによるメリット
化石燃料の使用を続けるデメリット
国内外で行われている試み―など紹介し、論じます。
複数の著者による著作なので
「グリーン・ニューディール」についての説明など
いくつかの事項は、記述がかぶってしまう箇所もあります。
しかし他の事項―たとえば「エコハウス」について―は
ある論者が無批判に取り上げているのに対し
他の論者は、十分に検討されていない点を示したリ―と、
共著ならではのより深い知識を得ることが可能です。
ドイツの自然エネルギー政策、各地域で行われる技術開発
―など、興味深い記述は多くありますが
なかでも印象深かったのは、
自然エネルギーへの転換を阻む日本国内の諸事情。
あまりに閉鎖的、近視眼的な政策決定に
このままでは、日本は技術力でも取り残されてしまうのでは?
―そんな危惧感を強く抱きました。
グリーン・ニューディールと、それがもたらす未来に加え
現在のエネルギーや環境政策等の問題点を複眼的に知ることができる本書。
環境問題等に関心がある方に限らず
一人でも多くの方に読んでいただきたい著作です。