当時若かった評論家蓮見重彦、谷沢栄一など馬鹿呼ばわりしている。追悼文もいい、三島由紀夫のなどは名文と思う。
いつも手元に置いて置き、少しづつ楽しんでいる。伊豆の海で溺れた事故は非常に残念。
一年に一冊でも出し続けてほしかった。
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完本 情況への発言 単行本(ソフトカバー) – 2011/11/2
吉本 隆明
(著)
- 本の長さ701ページ
- 言語日本語
- 出版社洋泉社
- 発売日2011/11/2
- ISBN-104862488250
- ISBN-13978-4862488251
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登録情報
- 出版社 : 洋泉社 (2011/11/2)
- 発売日 : 2011/11/2
- 言語 : 日本語
- 単行本(ソフトカバー) : 701ページ
- ISBN-10 : 4862488250
- ISBN-13 : 978-4862488251
- Amazon 売れ筋ランキング: - 942,953位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
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2018年8月14日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2013年3月7日に日本でレビュー済み
「試行」名物の連載「情況への発言」は、これまで、その一部がいくつかの単行本にも収められてきたので、わたしもだいぶ読んでいるが、全連載がこうして1冊にまとめられると壮観だ。
なにしろ、上下2段組みで700ページ。
弁当箱ふたつ分のカサがある。
そのときどきの情況への発言だから、時事問題もあれば、知友の死をめぐる感想もある。
<吉本批判>にたいする痛烈な反論もあれば、「アジア的ということ」(全7回の連載)のような学術的な論考もある。
それぞれの回が、上下2段組みで10ページ強だから、目先が変わって、700ページあってもウンザリするということはない。
それどころか、吉本氏とその分身との<主>と<客>との対話などは、生きのいい啖呵と痛烈な罵倒で、思わず笑ってしまったり、溜飲を下げたりすることができる。
以上を、本書の<オモテの顔>とすれば、<ウラの顔>というより<本質>は、吉本思想のエッセンスや萌芽のようなものに触れることができることにある。
1冊の本を書くのではなく、毎号毎号、みずからを取り巻く状況にたいして物申す……というスタンスに立っているため、単行本の叙述より肩肘が張っていない。
その分、読みやすく、しかも自分の思想をストレートに出してくるから、ところどころにピカッと光った言葉もあれば、「ああ、そうだったのか」と思わせる記述もある。
その意味では、なかなか示唆的な本だと評することができる。
論より証拠、一例を引いておこう。
真の社会主義の<条件>ともいうべきものを提示した一節だ(読みやすいように、本文にはない改行をしました)。
《第一は国家によって常備された軍隊と、警察の廃絶(それに代った武装した民衆の勢力)である。
第二は民衆によって選出され、またいつでも民衆の意志表示でリコールできるように定められた公務員の採用である。
そして国家公務員は、すべて国家機関以外の労働者や大衆の賃金を上廻る給与をうけとることはできない》(308ページ)
この社会主義の<原像>は、マルクスのパリ・コミューン論から抽出されたものであるが、これに照らし合わせれば、吉本氏がなぜ、あれほどまでにもソ連や中国の社会主義体制を批判したかが腑に落ちるだろう。
政治にかぎらず、文学、思想、歴史、科学に関する「オヤッ」と思わせる記述がところどころに記されているのが、本書の読みどころとなろう。
なにしろ、上下2段組みで700ページ。
弁当箱ふたつ分のカサがある。
そのときどきの情況への発言だから、時事問題もあれば、知友の死をめぐる感想もある。
<吉本批判>にたいする痛烈な反論もあれば、「アジア的ということ」(全7回の連載)のような学術的な論考もある。
それぞれの回が、上下2段組みで10ページ強だから、目先が変わって、700ページあってもウンザリするということはない。
それどころか、吉本氏とその分身との<主>と<客>との対話などは、生きのいい啖呵と痛烈な罵倒で、思わず笑ってしまったり、溜飲を下げたりすることができる。
以上を、本書の<オモテの顔>とすれば、<ウラの顔>というより<本質>は、吉本思想のエッセンスや萌芽のようなものに触れることができることにある。
1冊の本を書くのではなく、毎号毎号、みずからを取り巻く状況にたいして物申す……というスタンスに立っているため、単行本の叙述より肩肘が張っていない。
その分、読みやすく、しかも自分の思想をストレートに出してくるから、ところどころにピカッと光った言葉もあれば、「ああ、そうだったのか」と思わせる記述もある。
その意味では、なかなか示唆的な本だと評することができる。
論より証拠、一例を引いておこう。
真の社会主義の<条件>ともいうべきものを提示した一節だ(読みやすいように、本文にはない改行をしました)。
《第一は国家によって常備された軍隊と、警察の廃絶(それに代った武装した民衆の勢力)である。
第二は民衆によって選出され、またいつでも民衆の意志表示でリコールできるように定められた公務員の採用である。
そして国家公務員は、すべて国家機関以外の労働者や大衆の賃金を上廻る給与をうけとることはできない》(308ページ)
この社会主義の<原像>は、マルクスのパリ・コミューン論から抽出されたものであるが、これに照らし合わせれば、吉本氏がなぜ、あれほどまでにもソ連や中国の社会主義体制を批判したかが腑に落ちるだろう。
政治にかぎらず、文学、思想、歴史、科学に関する「オヤッ」と思わせる記述がところどころに記されているのが、本書の読みどころとなろう。