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回螺 (WANI MAGAZINE COMICS SPECIAL) コミック – 2008/6/26

4.5 5つ星のうち4.5 12個の評価

安部吉俊氏が10年に渡り「記憶と意識」という一貫したテーマのもと描いてきた漫画作品たちを1冊に集約しました!
『白雨』(同人誌掲載・モノクロ作品) 『古街』(ワニマガジン社FLAT掲載) 『樹葬』(角川書店エースネクスト掲載) 『廃域』(ワニマガジン社robot掲載)の、4タイトル(モノクロ作品以外はフルカラー)を、細密な筆致と色彩を再現して完全収録。
「死」しか存在しない混沌と陰鬱な世界の中での人間の思考に迫る、衝撃のコミックスです!
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登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ ワニマガジン社 (2008/6/26)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2008/6/26
  • コミック ‏ : ‎ 225ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4862690602
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4862690609
  • カスタマーレビュー:
    4.5 5つ星のうち4.5 12個の評価

著者について

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安倍 吉俊
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1971年8月3日生まれ。東京芸術大学絵画科日本画専攻修士卒。1998年TVアニメシリーズ『serial experiments lain』キャラクターデザイン原案。以後『NieA_7』原作、キャラクターデザイン、漫画、『灰羽連盟』原作、シナリオ、キャラクターデザイン、『texhnolyze』キャラクターデザイン。ワニマガジン社より画集『yoshitoshi ABe lain illustrations』『垓層宮』『回螺』。2009〜2015年、スクウェアエニックス、ガンガンONLINEにてフルカラー漫画『リューシカ・リューシカ』連載。2015年、星海社より画集『祝祭の街』明・暗・素の三冊を刊行。

カスタマーレビュー

星5つ中4.5つ
5つのうち4.5つ
12グローバルレーティング

この商品をレビュー

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上位レビュー、対象国: 日本

2010年7月20日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
自身という存在はどこに宿るのか?
それが脳ではないとすると仮定して……という独特な世界観を展開する逸品。
殺伐とした世界観を描きながらも、どこかしら目に馴染む安倍吉俊氏の持ち味を生かしています。
初期の同人原稿を集めたもののようで、正直大手の雑誌等に大々的に連載されるような万人受けするものではありませんが、氏の作品に興味のある方は決して損はしないと思います。
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2014年11月4日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
そもそも古本屋でたまたまリューシカ・リューシカを立ち読みして安倍さんを知ったもので、回螺を読んだ感想はまずこれでした
レビュー読んだりもしてたけどそれでも衝撃が来る作品
あー、でもリューシカも話の核は同じなのかぁ…?とも思ったり
その点リューシカを読むのが一層楽しくなると思われます
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2008年12月2日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
フルカラーで、これほどまで丹念に描かれた絵が、漫画のひとコマにしかならないなんて、なんと言う贅沢なのでしょう。
もちろん、画集としても楽しめます。
時としてグロテスク。しかし、この本は美しい。
225ページ中、最後の約40ページがモノクロ作品です。

私が今までに出会った漫画のなかで言うと「病院のお見舞いの差し入れとしてふさわしくない漫画・その2」ですね、これは。
「絶望的」という一言で言い表すには余りある閉塞感。
その中で、記憶とは、世界とはなんであるか、を力強く問い掛けられます。
そしてなによりも、ストーリーを語る安倍氏の絵は美しい。
いろんな方角からいろんな衝撃が同時にやってくる、そんな印象でした。
傑作です。
ただ、小さな子が読むと、間違いなくトラウマになると思いますので、ご注意を。
4人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2008年7月3日に日本でレビュー済み
自由に、読み手の思うがままに捉える事の出来る漫画。答えが完全にない漫画。「回螺」。
1年前に発売された画集に続き、今回は漫画作品が登場だ。公式で出るのは随分久々なのでは・・・。
1年前の画集も素晴らしい出来だったが、今回もやっぱり考えさせられる、深みのある一冊が届いた。 安倍吉俊に外れなし。

最近まで「robot」に連載されていた「廃域」、これまで単行本未収録の読切群「古街」「樹葬」、
そして10年以上前に自費出版で出した「白雨」が収録されている。
結論から言ってしまうと、恐ろしいほどに暗い、虚ろな作品ばかりが収録されている。
で、しかもそれぞれの世界観は同じくしていて、共通項も多い。
だが同じようなテーマ・世界観とはいえそれぞれに違う味わいがあった。それが面白かった。
ただ・・・単純に面白い、というよりは考えさせられる又は少し物悲しい気分になる感じだ。
彼の作品には、シリアスなものでもギャグが入ってたりするが今回は皆無。
設定や専門用語もかなり多いため、読むのには時間が掛かる。 違う言い方をすれば、じっくりと読める。世界観に浸れる。

なんというか、ハッピーエンドでもバッドエンドでもないような気がした。
スタートの時点から最悪の状態である物語たちは、正に無重力地帯というか、どこにも到達してないような印象を受ける。
起承転結の転までをじっくり描いて、結を放棄してるかのような。
 「廃域」は彼の漫画では珍しいほどバイオレンスなシーンがある作品であり、話数も多いので
最も衝撃的な作品と行く末が心に残る。個人的には唯一商業作品ではない「白雨」が特に好き。
他の作品群と違ってモノクロ収録なのだが、残酷な世界に於いて精一杯の優しさの描写が非常に胸を打つ。
他の作品は壮絶な展開に唖然とする感じだが、この作品だけは切なさを感じ取った。

兎に角、読み手になんらかの衝撃や印象を与えることは明確である傑作に仕上がった。
ここまで絶望剥き出しの本は安倍吉俊にとって初なのでは?
ますますファンになってしまった。
21人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2010年5月20日に日本でレビュー済み
 この物語をなんと表現したらいいんだろう。
 安倍 吉俊の漫画の中でも異彩を放っている。

 キャラクターたちは気がつけば見知らぬ迷宮の中に閉じ込められている。
 脱出のために迷宮を彷徨うが、出口も手がかりも見つけられぬまま、一人、また一人と怪物に襲われたり、仲間の変わり果てたものに食らわれていく。
 そして、それを逃れた物も、絶望的な運命が待ち受ける。。。

 どこまでも救われない、救われる道のない世界。
 希望はどこにあるのか?読み手さえも絶望的な気分にさせる物語。

 こういう物語を書かせたら、安倍 吉俊の右に出る者はいないだろう。
 絵柄もぴったり。
 暗く彷徨いながら絶望と希望の狭間をふらつくような、危険な香りが道が物語を堪能できる特異な一冊だ。

 人に勧めるのが難しい一冊だが、俺は大好きだ。
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2009年10月28日に日本でレビュー済み
尊敬する漫画家・イラストレーターの名を挙げろと問われたら、私は迷わず弐瓶勉と、この安倍吉俊の二人を挙げる。

安倍氏のキャリア最初期に同人で出された「白雨」(97年)から、単行本未収録だった読み切り「古街」(99年)と「樹葬」(02年)。そして2004年から3年に亘りrobotに連載されてた「廃域」の、4作品からなるコミックス。

とはいえ全232頁中192頁がフルカラーで丹念に描かれており、そのクオリティ、内容の豪華さはもはや画集といってもいい。

破滅的ギャグ路線の「NieA_7(ニア・アンダーセブン)」、心温まる「灰羽連盟」、そして恐ろしいほど暗く絶望的で閉塞感溢れる世界を描いた本作「回螺」。安倍氏の引き出しの多彩さには驚かされる。

バラバラに発表された「白雨」「古街」「樹葬」「廃域」の4作品。約10年の歳月をかけて紡がれた物語が、この一冊の中で完璧に調和し纏まっている。

設定や専門用語を飲み込むのに時間がかかるが、逆に言えばじっくり読み込むに値する作品。

あとがきも含め、読み手に新たな世界を提示してくれる、そんな一冊。
4人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2008年7月19日に日本でレビュー済み
以前連載していた時、「樹葬」のオールカラーページだけ切り出してスクラップしていたので、こうしてちゃんと大判で発刊されたのは嬉しい限りです。:) ただ、内容はまだ完結してなくて、ご本人も「いつか続きが書きたい」とBlogで書かれておりました。それぞれに物語全体が完結しない、しかし、安倍哲学?に触れるには非常に有効な、世界観の芽があらゆる方向に向かってその端緒を感じ取れる、お買い得な一冊です。:)
6人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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