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世界はシステムで動く ―― いま起きていることの本質をつかむ考え方 単行本 – 2015/1/24
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「システム思考は、今日における必須の教養である。
システムとは何か、その本質を伝える名著。
長く語り継がれるべき、現代の〈古典〉である」
茂木健一郎(脳科学者)
日経新聞(3/8)、毎日新聞(3/20)、週刊ダイヤモンド(3/28号、3/21号)、
週刊東洋経済(2/21号)、事業構想(5月号)、HONZ(2/26)など続々メディアで紹介!
『世界がもし100人の村だったら』『成長の限界』
ドネラ・H・メドウズに学ぶ「氷山の全体」を見る技術。
株価の暴落、資源枯渇、価格競争のエスカレート……さまざまな出来事の裏側では何が起きているのか?
物事を大局的に見つめ、真の解決策を導き出す「システム思考」の極意を、いまなお世界中に影響を与えつづける稀代の思考家がわかりやすく解説。
ドネラ・H・メドウズ
「複雑なことをだれにでもわかりやすく伝えること」「物事を広い視野で見通し、その本質を読み解くこと」に長けた、研究者、ジャーナリスト。1971年発表の『成長の限界』では主執筆者として、限りある地球の人口と経済成長のダイナミクスを一般の人々に向けて解説し、37カ国翻訳のベストセラーに。また、『世界がもし100人の村だったら』の原案となったコラムを執筆。『成長の限界』『限界を超えて』『成長の限界 人類の選択』『地球のなおし方』(以上、ダイヤモンド社)、『地球の法則と選ぶべき未来』(ランダムハウス講談社)、『「成長の限界」からカブ・ヒル村へ』(生活書院)など著書多数。2001年逝去。
本書のポイント
・複雑なことを紐解く、物事を大局的にとらえる…ドネラ・メドウズが自身の思考法(=システム思考)を全公開。
・テレビや新聞で目にする「出来事」に一喜一憂するのではなく、大きな趨勢(システム)の一角として捉える。
・出来事の裏側にある「構造」や「挙動」、人間の「メンタルモデル(前提・思い込み)」を読み解く。
・本質的な変化をもたらす「真の解決策」を導き出す。
原著 Thinking in Systems: A Primer
- 本の長さ360ページ
- 言語日本語
- 出版社英治出版
- 発売日2015/1/24
- 寸法18.8 x 2 x 12.8 cm
- ISBN-104862761801
- ISBN-13978-4862761804
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『世界がもし100人の村だったら』『成長の限界』 ドネラ・H・メドウズに学ぶ「氷山の全体」を見る技術。
社会で起きる複雑な現象の裏側では何が起きているのか? 物事を大局的に見つめ、真の解決策を導き出す「システム思考」の極意を、いまなお世界中に影響を与えつづける稀代の思考家がわかりやすく解説。
[著者]ドネラ・H・メドウズ Donella H. Meadows
1941年~2001年。化学と生物物理学(ハーバード大学で博士号を取得)を修め、その後マサチューセッツ工科大学(MIT)の特別研究員。1972年、『成長の限界』(ダイヤモンド社)の主執筆者として、限りある地球の人口と経済成長のダイナミクスを一般の人々に向けて解説。『成長の限界』は37の言語に翻訳され、地球が人間活動を支えられる力や人類の選択に関する論争を世界中で巻き起こす火付け役となった。その後、グローバル・モデリングと持続可能な開発に関する本を9冊書き、社会情勢や世界における複雑なつながりをじっくり振り返って考えるコラム『The Global Citizen(地球市民)』を15年間、毎週書き続けた。1990年には『世界がもし100人の村だったら』の原案となったコラム「村の現状報告(State of the Village Report)」を執筆。1991年、ピュー財団の保全・環境分野の研究者として認められ、1994年にはマッカーサーフェロー賞を受賞。1996年、サステナビリティ研究所を設立し、システム思考や組織学習を用いて、経済、環境、社会分野の課題に取り組む。1972年から2001年に亡くなるまで、ダートマス大学の環境研究プログラムで教鞭をとった。
(Photo by Medora Hebert Valley News Lebanon NH)
商品の説明
著者について
[著者] ドネラ・H・メドウズ Donella H. Meadows
1941年~2001年。化学と生物物理学(ハーバード大学で博士号を取得)を修め、その後マサチューセッツ工科大学(MIT)の特別研究員。1972年、『成長の限界』(ダイヤモンド社)の主執筆者として、限りある地球の人口と経済成長のダイナミクスを一般の人々に向けて解説。『成長の限界』は37の言語に翻訳され、地球が人間活動を支えられる力や人類の選択に関する論争を世界中で巻き起こす火付け役となった。その後、グローバル・モデリングと持続可能な開発に関する本を9冊書き、社会情勢や世界における複雑なつながりをじっくり振り返って考えるコラム『The Global Citizen(地球市民)』を15年間、毎週書き続けた。1990年には『世界がもし100人の村だったら』の原案となったコラム「村の現状報告(State of the Village Report)」を執筆。1991年、ピュー財団の保全・環境分野の研究者として認められ、1994年にはマッカーサーフェロー賞を受賞。1996年、サステナビリティ研究所を設立し、システム思考や組織学習を用いて、経済、環境、社会分野の課題に取り組む。1972年から2001年に亡くなるまで、ダートマス大学の環境研究プログラムで教鞭をとった。
[訳者] 枝廣淳子 Junko Edahiro
イーズ代表/チェンジ・エージェント会長。東京大学大学院教育心理学専攻修士課程修了。心理学を活かし、「自分や人を変える」技術を構築。講演、研修、執筆、テレビ出演などのほか、企業の社会的責任などのテーマで企業の変革コンサルティングを実施している。デニス・メドウズをはじめとする世界のシステム思考家とのネットワークを築き、システム・ダイナミクスを用いた『成長の限界 人類の選択』(ダイヤモンド社)、『システム思考』(東洋経済新報社)を翻訳、システム思考の入門書『なぜあの人の解決策はいつもうまくいくのか?』(東洋経済新報社)、『入門! システム思考』(講談社)を共同執筆。
[解説] 小田理一郎 Riichiro Oda
チェンジ・エージェント代表取締役社長兼CEO。オレゴン大学経営学修士(MBA)修了。多国籍企業経営を専攻し、米国企業で10 年間、製品責任者・経営企画室長として組織横断での業務改革・組織変革に取り組む。2005年チェンジ・エージェント社を設立し、人財・組織開発、CSR経営などのコンサルティングに従事し、システム横断で社会課題を解決するプロセスデザインやファシリテーションを展開する。組織学習協会(SoL)ジャパン代表、グローバルSoL理事などを務め、システム思考、ダイアログ、「学習する組織」などを普及・推進。共著に『なぜあの人の解決策はいつもうまくいくのか?』(東洋経済新報社)、共訳書にピーター・M・センゲ著『学習する組織』(英治出版)。
登録情報
- 出版社 : 英治出版 (2015/1/24)
- 発売日 : 2015/1/24
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 360ページ
- ISBN-10 : 4862761801
- ISBN-13 : 978-4862761804
- 寸法 : 18.8 x 2 x 12.8 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 8,647位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 12位経済思想・経済学説 (本)
- - 492位実用・暮らし・スポーツ
- カスタマーレビュー:
著者について
環境ジャーナリスト、翻訳家。
幸せ経済社会研究所所長、有限会社イーズ代表、有限会社チェンジ・エージェント会長
大学院大学至善館教授
幸せ経済社会研究所
https://www.ishes.org/
イーズ未来共創フォーラム
https://www.es-inc.jp/
東京大学大学院教育心理学専攻修士課程修了。
『不都合な真実』(アル・ゴア氏著)の翻訳をはじめ、環境・エネルギー問題に関する講演、執筆、企業のCSRコンサルティングや異業種勉強会等の活動を通じて、地球環境の現状や国内外の動きを発信。持続可能な未来に向けて新しい経済や社会のあり方、幸福度、レジリエンス(しなやかな強さ)を高めるための考え方や事例を研究。「伝えること」で変化を創り、「つながり」と「対話」でしなやかに強く、幸せな未来の共創をめざす。
心理学をもとにしたビジョンづくりやセルフマネジメント術でひとり一人の自己実現をお手伝いするとともに、システム思考やシナリオプランニングを生かした合意形成に向けての場づくり・ファシリテーターを、企業や自治体で数多く務める。教育機関で次世代の育成に力を注ぐとともに、島根県隠岐諸島の海士町や熊本県の水増(みずまさり)集落、北海道の下川町等、意志ある未来を描く地方創生と地元経済を創りなおすプロジェクトにアドバイザーとしてかかわっている。
主な著訳書に、
『「エコ」を超えて-幸せな未来のつくり方』(海象社)
『地球のためにわたしができること』(大和書房)
『不都合な真実』(武田ランダムハウスジャパン)
『地球のなおし方』(ダイヤモンド社)、
『レジリエンスとは何か-何があっても折れないこころ、暮らし、地域、社会をつくる』(東洋経済新報社)
『学習する組織』(訳・英治出版)
『世界はシステムで動く』(訳・英治出版)
『大転換-新しいエネルギー経済のかたち』(訳・岩波書店)
『「定常経済」は可能だ!』(岩波書店)
『不都合な真実 2』(訳・実業之日本社)
『地元経済を創りなおす』(岩波新書)
『アニマルウェルフェアとは何かー倫理的消費と食の安全』 他多数。
米国オレゴン大学経営大学院MBA(国際ビジネス専攻)。
サステナビリティを志向する変化の担い手であり、日本において「システム思考」、「学習する組織」など変化のための方法論の普及・実践の推進に務める。外資系企業でマネジメント職および環境NGO運営を経験して後、2005年にチェンジ・エージェント社を設立。サステナビリティ、社会課題解決分野における能力開発とプロセスデザインに関連するサービスを提供する。セクターを超えた共通価値創造および個人・組織・組織間レベルでの能力開発に焦点をあてる。システム思考及び学習する組織のワークショップを2,000回以上実施し、企業、自治体、JICA、国際機関、NGOの30,000人以上の能力開発に携わる。直近10年間では、途上国を中心とした女性サステナビリティ・リーダー向け能力開発プログラムの責任者として、30カ国44人の育成に携わっている。
アカデミックでは、大学院大学 至善館社会人向けMBAプログラム特任教授のほか、これまでに東京工業大学大学院でのキャリアアップMOTプログラム、東京大学、関西大学、東北大学などで非常勤講師を務めている。
(有)チェンジ・エージェント代表取締役 http://change-agent.jp
(有)イーズ取締役 http://es-inc.jp
SoL ジャパン(組織学習協会日本コミュニティ)理事長 http://soljapan.org
スウェーデン非営利組織Global Associations of SoL Communities 理事(会計)
米国非営利組織International Network of Resource Information Centers 理事(会計)
大学院大学 至善館 MBAプログラム 特任教授
東京工業大学大学院キャリアアップMOT 非常勤講師
▼チェンジ・エージェント社のメールマガジン、SNS
人と組織の「変容」を支援する、システム思考、学習する組織、社会変革に関する情報発信を行っている。
メールマガジン:https://www.change-agent.jp/about/mailmagazine.html
Facebook:http://www.facebook.com/ChangeAgentInc.Japan
Twitter:https://twitter.com/#!/ChangeAgent_jp
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
例えば、以下のような内容。
■なぜシステム思考が必要か
・表面的に見える出来事ではなく、その出来事が生まれるパターンと、そのパターンを生み出す構造に着目する思考法。
・システム思考を身につけることで、部分と全体のつながりを理解し、根本原因を見いだし、新たな機会を見つけることができる。
■システムが備える要素
・システムは「要素」「相互のつながり」「目的」を持つ。
・「要素」が変わっても「つながり」「目的」が同じであれば、システムは変わらない。
サッカーチームであれば:
要素:選手、コーチ、サッカー場、ボール
つながり:試合のルール、コーチの戦略、選手間のコミュニケーション、物理法則
目的:試合に勝つこと、楽しむこと、お金を稼ぐこと
■システムの挙動
・ストック:時間と共に蓄積される物質や量(例:預けているお金)
・フロー:ストックを変化させる出入り(例:入金と出金)
・ストックは人間の直感よりも変化に時間がかかる。そのため、タイムラグやバッファの原因となる。
■フィードバック・ループ
・バランス型フィードバック・ループ:安定・調整のために、ストックを一定の範囲に保とうとするループ。
・自己強化型フィードバック・ループ:雪だるま式に増幅し、ストックの成長や破壊をもたらすループ。
■システムの原型とレバレッジ・ポイント
・世の中に共通して見られ、問題を発生させるシステムの構造。
成長の限界、介入者への責任転嫁など
・これらの原型を理解することで、より効率的に構造の問題点に着目することができる。
・レバレッジポイントはシステムの中で介入すべきポイント。
■システム思考を活用するプロセス
・指標:「何が起こっているか」をありのままに見つめる。
・観察: なぜ起こっているかを説明できるものごとのつながりを見いだす。
・イノベーション:レバレッジ・ポイントを特定して働きかけを探る。
・戦略:イノベーションの実施や移行のための戦略を築く。
・合意: リソースを動員する人たちの合意を得る。
【感想】
叙情的というか著者が語りかけるような文章。
システム思考という広い体系の内容を説明するには、少し全体像がわかりにくいかな、という印象は受けた。
とはいえ、システム思考を学ぶ最初の1冊目としては有力な候補になるかと思う。
システム思考について学べる一冊になるはずが、訳のせいでスポットスポットを理解していくというよみかたになりました。
日本語訳とは? というのが第一印象です。
日本語にするのが難しかったんでしょうかね?
システム思考の本を複数読みたいという方はその中の1冊にしてもいいのではという印象です。
1冊目にはあまりおすすめし辛いです。
基礎的な考え方や概念を分かりやすく説明することから始まっていますので
このシステム思想を体系的な方法として理解する際に
大変に参考になると思います
システム(装置や組織)は人に似せて造られています
逆に私たちは私たちに似せてシステムを理解するとも言えます
しかし本書でも引用されているように「私たちは見たことを話すのではない。話すことができることだけを見ているのだ。」
そのため本書のように科学的に体系づけられた方法によってシステムを考える必要があるのでしょう
システムの挙動についての基礎は理系の教科の中に出てきます
例えば物質の生産では多数のプロセス条件を制御して全体として唯一の最適条件を創り出します
つまり多数の制御ループが協同して一つの目的を達成しています
本書にはこのような思想から体系化された方法が随所に見られます
しかし社会科学では人が係わるため
話す言葉つまり現実の社会関係を体系的に表現できる言葉(概念)を用いる必要があります
本書はその点にも注意が払われていて
それらの方法を体系的にまとめています
とは言っても、著者が一番に問題にしているのは、善を知る者は善を成すだろうと信じるほど、事は単純ではない。その(社会)システムの直し方を理解することと、実際に取りかかってシステムを直すことは、全く別物という理解が必要だ、と述べる点である。なぜそう述べるのか。
理由は簡単である。私たちは「決してこの世界の全てを理解するとは出来ない」という諦念(つまり「悟り」の様なもの)が肝要だからだ。無知を認めること、学問の「領域」に逆らう、そして越境する、そういったものが必要になる。
システム思考をひっさげているコンサルタントの多くが失敗しているのが、「ここ」である(ワインバーグも恐らくそれがあるはずなのだが)。自らもシステムの一部であり、そして自らも「偏見」を持ち合わせていること(つまり「自意識」)を意識することが必要ということだ(文化人類学はその「自意識」を捨て去るには打ってつけの学問である)。
レバレッジ・ポイントという考え方は、著者独自の様だ。レバレッジは「テコの原理」という意味ではあるが、「テコ入れ」という言葉が独り歩きしている感が拭えないが、レバレッジは、FXでは少ない投資で大きな効果を生むとか、「借入金など他人資本を活用して、自己資本の収益率を高める梃子入れ」を意味していて、このままでは誤解を生みかねない用語になっている。この用語は今後は改めるべきと思う。
この本を読んで「抽象的」な印象を持たれているならば、そこの詳細は他の著書を当たった方が良い。とりあえずは、先ほど紹介したグレゴリー・ベイトソンはどうかと思う(かと言って簡単とはお世辞にも言えない)。
システム思考は「実践」と「検証」を繰り返すことで「驚き」とか新たな「視野」が芽生えることも多い。つまり、システムとは「常に未完成」であるからで、常に端緒を更新する経験でもある。哲学者のモーリス・メルロ=ポンティは「 知覚の現象学1 」で、「哲学とはおのれ自身の端緒がたえず更新されていく経験である」という名言を残している。「更新されつづける関係化」を考えつづけた哲学者は知覚も「システム」であることを把握していた様で、メルロ=ポンティも知見の多くをゲシュタルト心理学から知見を得ていたし、J・J・ギブスンも「 生態学的視覚論―ヒトの知覚世界を探る 」も「無意識」の関係化=アフォーダンスを知覚することこそ脳の働きにあることを突き止めている。
そう、一番の問題は「無意識」の偏見を取り払うことが必要な為、直観に逆らうからこそ、この本が「難解」なのである。難解なのは、その人の「偏見」(バイアス)が邪魔しているからだ。だからこそ、自らを未知の宇宙の飛行士の様にあらゆるものをカッコに入れて(言って良ければ「現象学的還元」)、しばらくは判断を停止して調査することも必要なのがここで必要なのが分かる。従ってフッサールは社会心理的なものが、自らの「思考」に食い込んでいることを意識した(これはフッサールが初めてではないけど)ことで、その方法論を模索した人であった。
現代は情報が非常に速いスピードで普及する時代だ。そのことで、意識的な「検証」、「思考」と速度的な「直観」のバランスを取ることが非常に難しい時世になっている。この勘所をシステム思考が拾ってくれるかは私にはわからないが、助けになることは確かであり、そしてこれからその「端緒を更新する」ことはまだまだ必要となると私は考える。
最後に訳者の解説に実践方法としてまとめてあったので理解しやすかった。
しかしフレームワークだけでは役に立たないだろう。本文でもかかれているように
第一歩として言葉を正確に用いるためにシステム思考で用いられる意味を本文を読んで理解する必要があるだろう。
確かにそうだなと。やれバブルなどという超短期に成長してあっという間に弾け飛ぶのはボラティリティが大きすぎる。