江戸という文明を描いた「逝きし世の面影」を読んで著者のファンになった。そして「日本近世の起源−戦国乱世から徳川の平和へ」は、中世末期から江戸という文明が生まれた起源を問うものであり、戦後左翼による中世という時代の見方を完膚なきまで打破するものであった。
「アーリイモダンの夢」という書名を見たとき、その延長線上にある評論集であろうと思って早速手にしたが、読んで見ると書名の「アーリイモダンの夢」と「徳川期理解の前提」などいくつかを除くと、文明史論的ではあるが、広範なテーマの評論集で著者の関心の広さと深さを改めて知らされた。
そこには自分の不勉強のせいもあるが、ほとんど知らなかったイリイチの(新しい)解釈、石牟礼道子に関する評論など自分にとって新鮮な世界が広がっていた。
著者はあとがきで「この頃の読者は、著者によってではなくタイトルによって本を買うようになったため、いわゆる評論集ほど、今日の本屋さんが出したがらない本はあるまい」という。その点から見ると「アーリイモダンの夢」をタイトルとしたのはよかったのではないか。
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アーリイモダンの夢 単行本(ソフトカバー) – 2008/8/10
渡辺 京二
(著)
- 本の長さ288ページ
- 言語日本語
- 出版社弦書房
- 発売日2008/8/10
- ISBN-104863290055
- ISBN-13978-4863290051
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商品の説明
著者について
1930年京都生まれ。現在、河合塾福岡校講師。熊本市在住。主著に『逝きし世の面影』『評伝宮崎滔天』『北一輝』『渡辺京二評論集成』『日本近世の起源』『近代をどう超えるか』(小社刊)『江戸という幻景』(小社刊)など多数。
登録情報
- 出版社 : 弦書房 (2008/8/10)
- 発売日 : 2008/8/10
- 言語 : 日本語
- 単行本(ソフトカバー) : 288ページ
- ISBN-10 : 4863290055
- ISBN-13 : 978-4863290051
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,048,852位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 31,121位日本史 (本)
- カスタマーレビュー:
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