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螺旋 単行本 – 2010/2/27

4.1 5つ星のうち4.1 12個の評価

大ベストセラー小説『螺旋』の作者トマス・マウドは、本名はもちろん住んでいる場所すら誰にも明かさない≪謎≫の作家。
「なんとしても彼を見つけ出せ!」出版社社長に命じられた編集者ダビッドは、その作家がいるとされる村に向かう。
一方、麻薬依存症の青年フランは、盗んだバッグに偶然入っていた『螺旋』をふと読み始めるのだが……。

いったいトマス・マウドとは何者なのか?
2つのストーリーが交錯する時、驚くべき事実が明らかになる!

驚異のストーリーテラーが放つ、一気読み必至の長編小説。
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商品の説明

著者について

サンティアーゴ・パハーレス Santiago Pajares
1979年、スペイン、マドリッド生まれ。コンピューター関連の会社に勤めるかたわら一大長篇小説を書き上げて瞬く間に刊行に至り、25歳の若さで多大な注目を集める。その処女長篇作こそ、本書『螺旋』である。2006年に本書は、スペイン文化庁によって《ヨーロッパ若手作家フェスティヴァル》のスペイン代表作品に選ばれた。その後も順調に創作活動を続け、『半身』(2006年)、『カンバス』(2009年)を発表している。

木村榮一 Eiichi Kimura
1943年、大阪市生まれ。神戸市外国語大学学長。現代ラテンアメリカ文学の精力的な翻訳・紹介で知られる。訳書に、フリオ・リャマサーレス『黄色い雨』『狼たちの月』(いずれもヴィレッジブックス)のほか、G・ガルシア=マルケス『コレラの時代の愛』『わが悲しき娼婦たちの思い出』、エンリーケ・ビラ=マタス『バートルビーと仲間たち』(いずれも新潮社)、ホルヘ・ルイス・ボルヘス『エル・アレフ』(平凡社)などがある。

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ ヴィレッジブックス (2010/2/27)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2010/2/27
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 単行本 ‏ : ‎ 614ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4863322232
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4863322233
  • 寸法 ‏ : ‎ 13.7 x 3.2 x 19.5 cm
  • カスタマーレビュー:
    4.1 5つ星のうち4.1 12個の評価

著者について

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サンティアーゴ・パハーレス
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カスタマーレビュー

星5つ中4.1つ
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上位レビュー、対象国: 日本

2021年2月8日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
発送も迅速で商品も美品でした。またよろしくお願いします
2011年9月4日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
プロット、描写、人物像など物語を構成する要素のほとんどがパーフェクトといって良いほど、うまくは待っています。
ハートウォーミングな物語で、読み終えるのを惜しみつつも読み終えたときは、素晴らしい読書体験を味合うことが出来ました。
ミステリーでもあり、恋愛小説でもあり、成長物語でもあるこの小説は、多くの人に自信を持って進めることの出来る、読みやすく素晴らしい作品だと思います。
数年後、読み直す日が今から楽しみになるようなそんな小説は滅多にありません。
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2012年1月31日に日本でレビュー済み
久しぶりにトリップ感のある面白い小説が読めた。

全く環境の違う登場人物達の話が錯綜していくのは
個人的に「好み」な展開。

ストーリーも先鋭すぎず、かといってベストセラー作家っぽくもない
感じで良い。

600Pほどあるが、かなり楽しめる。

ただ、まあネタバレするのであれだけど

んまあ、いいか。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2013年6月7日に日本でレビュー済み
素性不明の作家を捜し求める編集者と、周囲の人々の物語。

すごく読みやすかったんだけど(木村榮一氏の功績も大きいと思う)、展開があまりにもご都合主義的。(特に人と人との出会い)
主人公的な編集者とドラッグ中毒者の少年にあまり共感できない。
作家の意外な正体は予測できなかったし、感動的ですらあるんだけど、後半は少々間延びしすぎな感じがしたかな。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2010年5月25日に日本でレビュー済み
 マドリッドの出版社に勤めるダビッドは社長から作家トマス・マウドを見つけ出すように指示を受ける。マウドは12年前、社にSF小説『螺旋』の原稿を郵送してきた。当時傾きかけていた社は『螺旋』のヒットによって奇跡的に回復したのだ。以来マウドはこれまでその素性も住所も明かさぬまま、定期的に続編の原稿を送りつけてきたが、ここにきて突然次の原稿を送ってこなくなった。続編が出せなければ社は再び苦境に立たされる。
 ダビッドは限られた手がかりから、マウドが鄙びたブレダレッホ村に暮す六本指の男だと目星をつけるのだが…。

 スペイン人作家パハーレスが2006年、25歳で発表したデビュー作です。
 600頁を超える大長編ですが、ダビッドがたどるミステリアスなストーリー、読書好きにはたまらない本と作家をめぐる旅、そしてガルシア=マルケスはじめスペイン語圏文学を長年紹介してきた翻訳家による練達の訳文が相俟って、全く飽きさせることなく、わずか4日で読み通してしまいました。

 ミステリアスとはいうものの、この小説は本格的なミステリー小説の部類には属さないでしょう。
 都会の生活とは縁遠いブレダレッホ村でダビッドは、地元住民たちとの奇妙で滑稽な交流を体験していきます。その体験がダビッドに気づかせてくれるのは、仕事に追われて余裕のない日々の中で顧みることのなかった妻シルビアがとてもかけがえのない存在であること。ちょっと早いかもしれない中年の危機に身を置くダビッドが、「琴瑟(きんしつ)相和(あいわ)す」という言葉の意味を知っていく物語として私は読みました。

 訳者あとがきにあるパハーレスの他の作品もぜひ読んでみたいものです。
 
*26頁に「デッド・ロックに乗り上げた」という訳語が出ています。日本語に「デッド・ロックに乗り上げる」という表現はありません。正しい日本語は「デッド・ロックに陥る」です。この訳者は「ロック」を「rock」と勘違いしたようです。「lock」なので乗り上げることはできません。
 そもそもスペイン語の小説なのですから、原文に英語でdeadlockと書かれているわけでもないでしょう。よく理解できていない英語を使って訳す必要はなく、素直に「行き詰まってしまった」とでも和訳しておけばよかったと思います。
8人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2010年7月26日に日本でレビュー済み
レビューが良かったので読んでみましたが、とても素晴らしい本でした。どの登場人物も海の向こうにいても、悩みは一緒なんだと

感じることが多々ありました。主人公は出版社に勤めるダビット(家庭は崩壊寸前)ですが、あとから出てくる麻薬中毒のフランとワーカホリックの

友人のストーリーもとても感情移入させられました。サスペンスタッチですが、サスペンスというより「螺旋」を取り巻く人間ドラマです。

人生に疲れている方や、ストレスを日々を感じている方にお勧めしたい!!

幸せって?人生って?愛って?というテーマがてんこ盛りでした。映画化されそうな内容の本ですね〜、是非、スペインで映画化して欲しい!!
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2011年8月8日に日本でレビュー済み
 「一人で本を読みながら、文学というのはたぶん時間をやり過ごすのにもっともいい方法なのだろうと考えた」

 と、麻薬中毒者のフラン。この言葉(地の文だが)に何か感じるものがある人なら、この作品を楽しめるんじゃないかと思う。クオリティの高い文章に、テンポよく話の展開するストーリーテリング。人物は生き生きとしていて、子ネタが効いている。各々のエピソードもうまい。きっと作者は文学が好きで、また、解説にもあるが、人間への信頼や愛情というものを、十分に持っているのだろうと感じた。

 そういった作者の温かい人柄は、当然作品にも反映されている。別に欠点というわけではなく、作品の特性なのだが、悪い人間の出ない、人情話として見ることもできるかもしれない。愚かな人間や、人と人とのコミュニケーションにおける誤解、失敗、というのはあるにしろ、基本的には明るい雰囲気で話が進んでいく。落ち込む場面でも、わりとベタなミスや行き違いが多い。作者も読んでいるらしい、初期のよしもとばなな、まで行かないにしろ暗い雰囲気にはあまりならないのだ。

 また、導入部の小事件→依頼→大事件→別の展開→解決?未解決? という流れは、ちょっとハリウッド映画っぽいと感じた。
 中年手前の編集者が素人探偵(トラブル・シューター)になり、上司の依頼を受けてある村に向かい、当初の目的とは違ったことになり、と話は展開していくが、安心して読めるとも言えるし、よくある手法だとも言える。一応、村に着いてからはミステリーの定石めいたことに則っているのか。フランのエピソードも興味深いが、まあどんでん返しがあるわけでもない。

 他に感想として、現代のスペインでの生活というのは、日本とあまり変わらないのだというのを感じた。通勤の満員電車だとか、若者の安月給だとか。スペインと違って、日本ではCOBOLのプログラマはまだまだ需要があるみたいだが。成熟した資本主義国の都市生活者、という点では似たようなものなのだ。
 その点、木村榮一氏のこれまでの訳業(ガルシア=マルケス、ボルヘス)とは毛色が違うかもしれない。

 この若さで、これだけの作品が書けるのはすごいことだ。長めの、しっかしとした小説が読みたい人であればお勧めです。
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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