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あひる 単行本 – 2016/11/18
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読み始めると心がざわつく。
何気ない日常の、ふわりとした安堵感にふとさしこむ影。
淡々と描かれる暮らしのなか、綻びや継ぎ目が露わになる。
あひるを飼うことになった家族と学校帰りに集まってくる子供たち。一瞬幸せな日常の危うさが描かれた「あひる」。おばあちゃんと孫たち、近所の兄妹とのふれあいを通して、揺れ動く子供たちの心の在り様を、あたたかくそして鋭く描く「おばあちゃんの家」「森の兄妹」の3編を収録。
- 本の長さ144ページ
- 言語日本語
- 出版社書肆侃侃房
- 発売日2016/11/18
- ISBN-10486385241X
- ISBN-13978-4863852419
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商品の説明
メディア掲載レビューほか
日常の不吉な影
今村夏子は寡作で知られる。6年前に三島賞を受賞した『こちらあみ子』が刊行されて以降、世に出た作品は、同作の文庫化のために書かれた1作しかなかった。だから、昨春、地方出版社が創刊した文芸誌に今村の新作が載ると、ファンは喜んだ。芥川賞の候補にもなったその短篇が、今村の2冊目の作品集『あひる』の表題作である。
「あひる」は、知人から頼まれてあひるを飼うことになった家族の変化を描いている。語り部は娘で、彼女は2階で資格試験の勉強をしつつ庭の様子をうかがう。前の飼い主が“のりたま"と名づけたあひるが来てから、子どもたちが頻繁に遊びにくるようになったのだ。両親は子どもたちを歓迎し、のりたまと遊ばせるだけでなく、客間で宿題をさせたり、お菓子をふるまったりする。働いたことがない娘はもちろん、離れて暮らす息子夫婦にも子どもがいないため、両親は〈孫がたくさんできたようだ〉と子どもたちを可愛がる。しかし、父親が、体調を崩したのりたまを動物病院へ運んでいくと、子どもたちはぱったりとこなくなる。2週間後、帰ってきたのりたまは、なぜか小さくなっていたが、娘は両親に何も言えないまま口をつぐむ……。
あるべき言葉が正しくそこにあって、淡々と簡潔に文章が展開していく。デビュー作から読者を惹きつけてきた今村の文体には磨きがかかり、テンポよく読み進めるうちに、不吉な影を感じてしまう。それは、家族が、日常がいつしか溜めこんでしまった、おそらく私たちにも訪れる危機の前兆なのだろう。
寡作の人はまた傑作を書いた。
評者:長薗安浩
(週刊朝日 掲載)出版社からのコメント
文学ムック「たべるのがおそい」創刊号に掲載された注目の表題作ほか、書き下ろし2編を収録
著者について
1980年広島県生まれ。2010年「あたらしい娘」で第26回太宰治賞を受賞。「こちらあみ子」と改題、同作と新作中短編「ピクニック」を収めた『こちらあみ子』で2011年に第24回三島由紀夫賞受賞。
登録情報
- 出版社 : 書肆侃侃房 (2016/11/18)
- 発売日 : 2016/11/18
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 144ページ
- ISBN-10 : 486385241X
- ISBN-13 : 978-4863852419
- Amazon 売れ筋ランキング: - 45,764位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 1,171位日本文学
- カスタマーレビュー:
著者について
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
ただ、ジャンルはよくわからない。
タイトルにもなっている1話目の「あひる」は、ちょっと怖い…
親戚から譲り受けて飼い始めたあひる。そのあひるが病気になり病院から帰ってくると別のあひるにすり替わっていた。
そこから、主人公の家ではなんだか不思議で不安な出来事が起きる。
3話の短編があり、物語は淡々と進んで読みやすいが、正直何を伝えたいのかはよくわからない。でも、ぐいぐい惹き込まれる不思議な小説。面白かったです。
『むらさきのスカートの女』が好きな人にはお薦めです。
今村ワールドの読後のざらっと感が、癖になるんだよね…
前評判的なもので、惹かれて買いました。
もっとザワザワするかと思ったら、そうでもないし
すっきり終わるかと思っても、そうでもないし
好みの問題です。
普段、本を読まない夫も読みましたが、
記憶に残る作品でした?
後にそれはアヒルを見に訪れる子供たちに代わっていく。
最後におとうとの子供が新たな生贄として
誕生するのではないかという恐怖感でエンドと