戦前の日本はアジアの国々を侵略し、迫害し、植民地にして搾取した。そんなイメージを我々日本人はこれまで信じ込まされ、謝罪と反省を繰り返してきた。
そのようなおかしな歴史認識がはびこったのは、重要な歴史事実が見落とされているからだと、著者は主張する。それは当時、日本を除く東亜の地域はいずれも、匪賊が跋扈し、内戦、内乱が絶えず、飢饉で大量餓死が続発し、衛生環境が劣悪で、日本以外は瘴癘(風土病や流行病)の地であり、民衆が支配階級から二重三重の搾取、掠奪を受けていた。こうした東亜世界の中で日本だけが、唯一近代化を成し遂げ、日本近代化の波は、日清戦争、日露戦争などを通じて、台湾、朝鮮、満州へと波及していった。その結果、これらの地域では匪賊は討伐され、内戦も解消され治安が確立し、安定社会の確立によって衛生環境が改善され、食糧事情が飛躍的に好転し、法治社会の中で過酷な税の取り立ても消滅し、人口も倍増していったのである。
日本は「奪った」のではなく、平和、文明、生命を「与えた」というのが、真の「正しい歴史認識」であるということを、日本人はもっと誇りを持って知るべきだ、と著者は主張する。
戦後日本の史観はコミンテルン史観と東京裁判史観の影響力が強いと言われているが、著者は「それ以上に現在進行形の中華史観の呪縛を見逃してはならぬ」という。中華史観とは「勝者のみが歴史を創作し、敗者はただ平身低頭してそれに学べばよい」という考えである。
中国では、歴史や経典の偽造や捏造は有史以来の文化・伝統であり、彼らの言う「正しい歴史認識」は、中国共産党が決定した「日本の中国侵略」という認識である。支那事変が実際には中国軍の挑発によって始められたこと、南京虐殺がデッチ上げであったことなどが判明しており、それに続いて、満州の支配者だった張作霖の爆殺事件の犯人もこれまでに言われてきたような日本の関東軍ではなく、ソ連の特務機関の仕業であったことが判明しつつあるという。
中国の近代化は、日清戦争後、日本に留学した清国留学生の貢献が大きいという。日本人は留学生を大歓迎し、熱意あふれる指導を行った。日本の学制をモデルにした学校教育の導入や、留学生が翻訳した学校教科書が、中国に近代文化を定着させた。それまで中国では、自然科学はほとんど発達していなかったが、これら日本からの教科書を通じて、ようやく自然科学の知識が広まるようになったという。
台湾では、日本統治時代の日本人警官が現在でも廟宇に祀られているという。当時、台湾は、マラリアなどの風土病が蔓延し、匪賊や先住民の襲撃の脅威にもさらされ、常に死と隣りあわせだった。そんな中で、治安維持、衛生指導、教化などを行い、中には私財をなげうって、飢餓救済と孤児養育に努めた者もいたという。
当時の日本人の凄さに驚かされる話がたくさんあった。「世界を号泣させた日本人」とかなりかぶっていたが、改めて、アジアの発展のため、身を捧げた日本人の献身的態度に多くのことを学ばされた。
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日本人が信じている近現代史は嘘だらけである 単行本(ソフトカバー) – 2013/1/28
黄 文雄
(著)
『領土問題』の元凶はここにある!
明治28年。帰属のはっきりしない尖閣諸島を自国領であると宣言した日本に対し、中国は何の異義も唱えなかった。
そればかりか、当時の中国の地図上には、尖閣は日本の領土と明記してある。
その中国が尖閣諸島を自国領と主張してくるようになったのは国連が尖閣諸島海域の調査を行って以降のことで、
周辺には豊富な地下資源があるとわかった時点から、突然、領有権を主張しだしている。
対して我が国は、固有の領土を守るために国有化したのがせいぜいであり、有効な手立てを何一つ打てていないのが現状である。
いまでは、尖閣周辺海域の領有権を香港、台湾、韓国までが主張する始末となっている。
この日本の弱腰の原因はどこにあるのか?
それは国民が明治以降の真実の歴史を知らないからである。
アジアの解放・独立に貢献した日本人は、もはや反省や謝罪ばかりをする必要はない。
いま必要なのは、真実の歴史を知ることだ!
戦後日本を支配してきた歴史観のタブーを破り、日本人が誤解している日中韓の近代史の真実について語る。
明治28年。帰属のはっきりしない尖閣諸島を自国領であると宣言した日本に対し、中国は何の異義も唱えなかった。
そればかりか、当時の中国の地図上には、尖閣は日本の領土と明記してある。
その中国が尖閣諸島を自国領と主張してくるようになったのは国連が尖閣諸島海域の調査を行って以降のことで、
周辺には豊富な地下資源があるとわかった時点から、突然、領有権を主張しだしている。
対して我が国は、固有の領土を守るために国有化したのがせいぜいであり、有効な手立てを何一つ打てていないのが現状である。
いまでは、尖閣周辺海域の領有権を香港、台湾、韓国までが主張する始末となっている。
この日本の弱腰の原因はどこにあるのか?
それは国民が明治以降の真実の歴史を知らないからである。
アジアの解放・独立に貢献した日本人は、もはや反省や謝罪ばかりをする必要はない。
いま必要なのは、真実の歴史を知ることだ!
戦後日本を支配してきた歴史観のタブーを破り、日本人が誤解している日中韓の近代史の真実について語る。
- 本の長さ222ページ
- 言語日本語
- 出版社晋遊舎
- 発売日2013/1/28
- ISBN-104863917112
- ISBN-13978-4863917118
登録情報
- 出版社 : 晋遊舎 (2013/1/28)
- 発売日 : 2013/1/28
- 言語 : 日本語
- 単行本(ソフトカバー) : 222ページ
- ISBN-10 : 4863917112
- ISBN-13 : 978-4863917118
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,283,474位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 2,313位日中・太平洋戦争
- カスタマーレビュー:
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