まず最初に、この本は、2000年9月に発行されて絶版になっていた同じくゲイナー医師による『音はなぜ癒すのか』と内容はほぼ同じものであるということである。
途中まで読んでいて、著者は昨年秋に59歳という若さでこの世を去っていることを知った私は、少なからずショックを受けてしまった。
それも、彼はすこぶる健康かつ誠実で、多くの患者さんが頼っていた医師だったのにも関わらず、また、未来の医療の主軸を担うべき存在だったのにも関わらず、自宅近くの森を一人で散歩中に亡くなったということのようである。
公には、「自殺」という形で伝えられているようだが、増川さんの言われる通り、私も、これは“不審死”ではないかと強く感じた次第である。
おそらくは、著者のゲイナー氏は、この本を世に出した2000年前後の時より、もっと“核心”に近づいてしまった、ということではないだろうか。
16年前の彼は統合医療として、ガンなどの治療に際しての“相補”という形での最先端の医療の存在自体を否定していなかった。
つまり、当時の彼にとっては、抗ガン剤も放射線も手術も治療の選択肢の一つであった、ということである。
しかし、あくまでも個人的な推測に過ぎないのだが、音、つまり、シンギングボールや声などの波動を用いて、全身全霊、細胞レベルまでの波動の不調和を調和へと向かわせることで、ほとんどの病は簡単に癒せるというシンプルな結論に、とうとう彼は行き着いてしまったのかもしれないということである。
何故なら、現代医学の目指す「「治療」が(身体に現れた)病気の状態を完全に生物学的に解決することを意味するのに対し、「治癒」は、心、魂、肉体の各レベル、そしてときにはそれらすべてにわたる、回復と再生のプロセスを意味する」からに他ならない。
そして、各人の内部に眠ったままの直観力(私たちの命の源から湧き出る目に見えない力の働き)と治癒システム(自己治癒力)を目覚めさせうまく引き出していくのならば、また、魂を癒していくという観点を取り入れるのならば、場合によっては医学という支援を頂戴しなくても、完全なる治癒をもたらすほどにその力は強いものであるということである。
「直観力を開発することは、天(宇宙)からの振動を体で直接受け取る能力を養うことである」
「医療は、身体と心と魂を統合する相対的なアプローチへと向かっていくにつれて、さらに音楽(声や呼吸を含む)に近づいていく。なぜなら、音楽は常に、人間の全体的存在と関わってきたからだ」
更には、「治癒とは基本的に不調和から調和への回復であり、それによって私たちは自分の生命エネルギーやエッセンス(宇宙と一体となって変わることもなく、さかい目もない、無限の自己のこと)と再びつながることができるのである。」
こうなると、現代医学の知識に則った現代医療のシステムを用いて巨万の富を半永久的に得続けたいと願う輩にとっては、気づいてしまった彼は危険かつ邪魔な存在でしかなくなることだろう。
個人的には、今生きている彼の本が読みたかったと思っている。
しかし、この本を新たなパッケージで再び世に出してくれたことは非常に大きな意味を有しているし、想像するに、出版社も含めて、骨を折られた方々がかなりおられた筈である。
何れにしても、極めて安価かつ私たちに大いにプラスになる本物の情報がますます手に入り難くなりつつある今、関心のある方ならば、読める内に、手に入る内に、是非この本を手に取り読まれた方が良い、切にそう感じている。
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THE HEALING POWER OF SOUND なぜ音で治るのか? 音と波動が持つ、驚くべき治癒力 単行本(ソフトカバー) – 2016/8/22
通常医療と「シンギングボウル」「クリスタルボウル」の演奏そして「エッセンス・サウンド瞑想」 を組み合わせて施すことで多くの患者を救ってきたがん専門医の筆者が、音響治療のメカニズムを実体験を交え、詳しく解説するまさに「音の医学の教科書」。
治癒に貢献するヒーリングワーク多数を掲載。
私たちは呼吸、つまり音を使って体内の調和を維持する。音と呼吸は1つのものだ。
音を適切に使えば、身体をより調和させ、身体のホメオスタシスを高めることができる。
本書は医学とヒーリングに革命を起こすだろう。
この本のテーマは、リズムとハーモニーを通じた命のヒーリングである。
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私たちは呼吸、つまり音を使って体内の調和を維持する。音と呼吸は1つのものだ。
音を適切に使えば、身体をより調和させ、身体のホメオスタシスを高めることができる。
本書は医学とヒーリングに革命を起こすだろう。
この本のテーマは、リズムとハーモニーを通じた命のヒーリングである。
- 本の長さ326ページ
- 言語日本語
- 出版社ヒカルランド
- 発売日2016/8/22
- 寸法12.8 x 2 x 18.9 cm
- ISBN-104864714088
- ISBN-13978-4864714082
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登録情報
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- Amazon 売れ筋ランキング: - 152,400位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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2016年8月31日に日本でレビュー済み
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2023年2月4日に日本でレビュー済み
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この本を読んで、マイネルのシンキングボールを購入したくなっちゃったのよ。で、買っちゃったの。
読んでいて新鮮な驚きと、感心と、喜びがワクワクと湧いてきちゃったのよ~。で、買っちゃった~。
この書籍の内容は、とても明る時間軸を連想させて頂ける感じがとても良いと私的には感じていました。
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2017年12月16日に日本でレビュー済み
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実践すれば真実が見えました。
エネルギーを自分自身に降り注げられる事を知りました。
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2017年3月28日に日本でレビュー済み
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音の不思議、宇宙の不思議……
なにかしら、働きかけている……真実。
不思議なことってあるのですね
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2016年10月1日に日本でレビュー済み
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波動には、測定できる実数波動と、測定できない気の虚数波動がある。最近前者は近代物理学、後者は量子力学で説明出来るようになった。この二つを分類して、両面から切り込むと良かった。
2021年4月17日に日本でレビュー済み
読者が本書から何を学ぶかは、各個人が「病気の治療・治癒に何を求めるのか」という価値観の違いに行きつくのだと思われる。
その場しのぎでも良いので、一時的に痛みを抑えたいという治療法を求める場合は、本書のようなアプローチには疑いと否定的態度しか見えないので、いくら読んでも不快感が増すだけになるだろう。
一方、根本的な治癒という、精神的な満足を「治療行為」に第一に求める場合は、本書から得られる示唆は計り知れないものだと思われる。
だが、音=エネルギーという視点で音楽療法や音響療法を学んでみると、音による治療法は、細胞にエネルギー(=活力)を補充するというような解釈も可能になる。
もちろん、音が有する、振動という物理的性質に着目すれば、病んだ細胞を破壊する、というようなアプローチも可能だろう。
人間が認識できる思考の範囲には、常に欠落している領域があるので、音がその欠落領域を補足する範囲をカバーすることができる道具の一つになりうるという視点から本書を読んでほしい。
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