無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません。
ウェブ版Kindleなら、お使いのブラウザですぐにお読みいただけます。
携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。
文学問題(F+f)+ 単行本 – 2017/11/24
山本貴光
(著)
難解な夏目漱石『文学論』を[現代語訳+解説]で完全読解。文学の定義「F+f」を古今東西の文学を読み解く道具として再生。
- 本の長さ589ページ
- 言語日本語
- 出版社幻戯書房
- 発売日2017/11/24
- ISBN-104864881359
- ISBN-13978-4864881357
この商品をチェックした人はこんな商品もチェックしています
ページ 1 以下のうち 1 最初から観るページ 1 以下のうち 1
商品の説明
著者について
文筆家・ゲーム作家。1971年生まれ。コーエーにてゲーム制作(企画/プログラム)に従事後、2004年よりフリーランス。モブキャストとプロ契約中。代表作のゲームに『That’s QT』『戦国無双』など。著書に『「百学連環」を読む』(三省堂)、『文体の科学』(新潮社)、『世界が変わるプログラム入門』(ちくまプリマー新書)、『コンピュータのひみつ』(朝日出版社)など。共著に『脳がわかれば心がわかるか――脳科学リテラシー講座』(吉川浩満との共著、大田出版)、『問題がモンダイなのだ』(吉川浩満との共著、ちくまプリマー新書)など。訳書に、サレン/ジマーマン『ルールズ・オブ・プレイ』(ソフトバンククリエイティブ)、ジョン・R・サール『Mind――心の哲学』(吉川浩満との共訳、朝日出版社)など。解説執筆に、ピーター・メンデルサンド『本を読むときに何が起きているのか――ことばとビジュアルの間、目と頭の間』(フィルムアート社)がある。「哲学の劇場」主宰。
登録情報
- 出版社 : 幻戯書房 (2017/11/24)
- 発売日 : 2017/11/24
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 589ページ
- ISBN-10 : 4864881359
- ISBN-13 : 978-4864881357
- Amazon 売れ筋ランキング: - 585,386位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 826位文学理論
- カスタマーレビュー:
著者について
著者をフォローして、新作のアップデートや改善されたおすすめを入手してください。
文筆家・ゲーム作家。1971年生まれ。慶應義塾大学環境情報学部卒業。1994年から2004年までコーエーにてゲーム制作(プログラム/企画)に従事。2004年からフリーランス。2015年から2020年までモブキャストゲームスとプロ契約。金沢工業大学客員教授、東京工業大学リベラルアーツ研究教育院教授。
詳しくはブログ「作品メモランダム」のプロフィールをご覧ください。
http://yakumoizuru.hatenadiary.jp/entry/profile
カスタマーレビュー
星5つ中3.2つ
5つのうち3.2つ
全体的な星の数と星別のパーセンテージの内訳を計算するにあたり、単純平均は使用されていません。当システムでは、レビューがどの程度新しいか、レビュー担当者がAmazonで購入したかどうかなど、特定の要素をより重視しています。 詳細はこちら
6グローバルレーティング
虚偽のレビューは一切容認しません
私たちの目標は、すべてのレビューを信頼性の高い、有益なものにすることです。だからこそ、私たちはテクノロジーと人間の調査員の両方を活用して、お客様が偽のレビューを見る前にブロックしています。 詳細はこちら
コミュニティガイドラインに違反するAmazonアカウントはブロックされます。また、レビューを購入した出品者をブロックし、そのようなレビューを投稿した当事者に対して法的措置を取ります。 報告方法について学ぶ
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2017年11月30日に日本でレビュー済み
毀誉褒貶のはげしい漱石の『文学論』。顔つきはいかついが、実はそこまで難しいことをいっていない。(F+f)という謎めいた数式や大量の英文学の例示のせいで読者をムダに遠ざけ、ずいぶん損をしてしまっていると思う(勿論、漱石先生からすれば必然性のある表記や文体だったわけだが)。そんな名(迷)著を懇切丁寧に案内してくれる、ありそうでなかったのがこの一冊。柄谷行人や小森陽一の漱石論で挫折した人もこれならば。しかも、漱石文学論のポテンシャルを引き出すだけに留まらず、欠陥を埋めるチューンナップのアイディアまで詰まっている(ちなみに、漱石が軽視したようにみえる文学の物質性の問題は横光利一の形式主義文学論が取り組んだ宿題だから、あれの読解本とか誰か出すといいよね、超衒学的だけど)。今日の文学と理論をめぐる、使いやすいツールボックスになっている。ところで、著者の山本は、ツールを揃える仕事というか、スタートアップの準備というか、狩りの前に爪を研ぐというか、要するに何かの条件を整えることに毎回集中しているようにみえるのだけど、つまり、この本に沿っていえばf(情緒)をできるだけ抑制しようとしているようにみえるのだけど、これからもその方向でいくのだろうか。いってもいいしそうでなくてもいいのだけれど、器を仕上げる仕事ばかりでたまには中身を盛り付けたいみたいなフラストレーションとか溜まらないのだろうか。山本貴光が栗原康みたいなfのデカ盛りみたいな文章書いたら、それはそれで興味深い……かな?
2021年7月15日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
夏目漱石の「文学論」はパラパラとは読んでいたので、あの時代に認知主義的な考え方を持っていた漱石には脱帽する感があります。身体がある以上、同一座標を占めることはできず、経験は必ず固有であるというのは、当時としてはかなり先進的な考え方です。
しかし、本書は認知主義的な視野は組み込まれておらず、廣松の「世界の共同主観的存在構造」みたいなものへのつながりとしてFを捉えておらず、fを漱石が注意深く情動と感情をうまくつなげる感じで書いているのを流していて、イーグルトンの延長を読んでいるような気分になりました。と思ったら、普通に後半にイーグルトンが出てきて、ああ・・・、と思いました。
漱石の文学論は、今は岩波から上下巻でキンドルですぐに読めます。明治期の文章に素養がある方であれば、原著をお勧めします。
しかし、本書は認知主義的な視野は組み込まれておらず、廣松の「世界の共同主観的存在構造」みたいなものへのつながりとしてFを捉えておらず、fを漱石が注意深く情動と感情をうまくつなげる感じで書いているのを流していて、イーグルトンの延長を読んでいるような気分になりました。と思ったら、普通に後半にイーグルトンが出てきて、ああ・・・、と思いました。
漱石の文学論は、今は岩波から上下巻でキンドルですぐに読めます。明治期の文章に素養がある方であれば、原著をお勧めします。