このコミックはファズマの性格を少し理解することのできる短編でした。
とはいえ、ファズマの感情は描かれていないために、ただ冷淡な性格の持ち主としか感じない人は多いのではないかと思います。それに、たんたんと話がすすんでいくため面白いと感じ難いと思えても仕方がないのかもしれません。
しかし私は良い作品だと感じました。それはきっと小説のファズマを読んでいたからだと思います。
小説のファズマの生き様が、このコミックのファズマにも描かれて感慨深く読めました。
小説では、ファズマは生き延びるためには冷淡にならなければならず、
その態度は身近な者たちに対しても例外ではありませんでした。ですから彼女は生きのこるために利他的な心を捨てた人物だといえるのかもしれません。
そうしたファズマの人物像を念頭においてこのコミックを読むなら、その行動の仕方が一貫しており、魅力的な不気味さをさらに感じることができました。さらに、ある場面でファズマに昔のことがオーバーラップするというところがあり、それはファズマが若い時に仲間に抱いていた感情が少し表れていて、現在のファズマとの性格の違いを比べることによって少し切なさをも感じました。
そういったところからこのコミックは小説のファズマを読んでから読むことをおすすめいたします。
あとがきで記されていることが事実となるのであれば、ファズマにはエピソード9で今度こそ活躍してほしいと思います。
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スター・ウォーズ:キャプテン・ファズマ (MARVEL) 単行本(ソフトカバー) – 2018/1/31
キャプテン・ファズマはどうやって生き延びたのか、その真相が明らかに!
銀色の装甲服に身を包み、ストームトルーパーを束ねるファースト・オーダーの幹部、キャプテン・ファズマ。
レジスタンスの奇襲にファースト・オーダーが大打撃を蒙ったスターキラー基地での決戦を、彼女は如何にして生き延びたのか。
そして、奇跡の生還を果たしたファズマを待っていた、新たなる試練とは……。
『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』の後日譚にして、最新作『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』へと続く話題作!
収録:JOURNEY TO STAR WARS: THE LAST JEDI CAPTAIN PHASMA#1-4
銀色の装甲服に身を包み、ストームトルーパーを束ねるファースト・オーダーの幹部、キャプテン・ファズマ。
レジスタンスの奇襲にファースト・オーダーが大打撃を蒙ったスターキラー基地での決戦を、彼女は如何にして生き延びたのか。
そして、奇跡の生還を果たしたファズマを待っていた、新たなる試練とは……。
『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』の後日譚にして、最新作『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』へと続く話題作!
収録:JOURNEY TO STAR WARS: THE LAST JEDI CAPTAIN PHASMA#1-4
- 本の長さ108ページ
- 言語日本語
- 出版社ヴィレッジブックス
- 発売日2018/1/31
- 寸法18.5 x 0.6 x 25.8 cm
- ISBN-10486491365X
- ISBN-13978-4864913652
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登録情報
- 出版社 : ヴィレッジブックス (2018/1/31)
- 発売日 : 2018/1/31
- 言語 : 日本語
- 単行本(ソフトカバー) : 108ページ
- ISBN-10 : 486491365X
- ISBN-13 : 978-4864913652
- 寸法 : 18.5 x 0.6 x 25.8 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 539,545位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 267,539位コミック
- カスタマーレビュー:
著者について
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2018年4月29日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
アメコミなので、漫画になれてる人は最初読みにくいです。
ディズニーが買収してからSW世界のメディア戦略を統一してるので、映画·コミックとも単独で愉しめますが、より愉しむ為に購入しました。
玩具·フィギュア等で人気がありますが、映画だけではファズマの良さが分かりませんが(Ep8でやっと活躍した?)、これを読むと人物像が解ります。
小説を読むとより解るらしいですが、今のところは巻末の解説で我慢します。
マーベル出版の他のSWシリーズ(続き物あり単発物あり、タイムラインもクローンウォーズ以降色々あり)も面白いですよ。
ディズニーが買収してからSW世界のメディア戦略を統一してるので、映画·コミックとも単独で愉しめますが、より愉しむ為に購入しました。
玩具·フィギュア等で人気がありますが、映画だけではファズマの良さが分かりませんが(Ep8でやっと活躍した?)、これを読むと人物像が解ります。
小説を読むとより解るらしいですが、今のところは巻末の解説で我慢します。
マーベル出版の他のSWシリーズ(続き物あり単発物あり、タイムラインもクローンウォーズ以降色々あり)も面白いですよ。
2018年2月4日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ストーリー自体は、映画と全く関係ないけど巻末の解説にファズマに関するネタバレが…笑
スターウォーズ好きにとってはヴィレッジブックス感謝ですけど、次の作品の発売情報載ったチラシが入ってなくて悲しくなりました、打ちきりとかじゃないと良いなぁ
スターウォーズ好きにとってはヴィレッジブックス感謝ですけど、次の作品の発売情報載ったチラシが入ってなくて悲しくなりました、打ちきりとかじゃないと良いなぁ
2018年2月2日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
フォースの覚醒でダスターシュートに落とされてから数日間?の話です。
短いし、小説ファズマを読みたくなります。
(読んでないと?となる所あり。)
少なくとも最後のジェダイには全然関係ない。
ファズマの性格ってこんななんだ、と思うだけで、なぜこうなのか的な事はマンガとしては一切描いていません。
後書きでは少し触れていますが。
でもファンだからそれなりには楽しかった。
半額だったら買いなのにね。
短いし、小説ファズマを読みたくなります。
(読んでないと?となる所あり。)
少なくとも最後のジェダイには全然関係ない。
ファズマの性格ってこんななんだ、と思うだけで、なぜこうなのか的な事はマンガとしては一切描いていません。
後書きでは少し触れていますが。
でもファンだからそれなりには楽しかった。
半額だったら買いなのにね。
2020年12月10日に日本でレビュー済み
批判を受けているのは、まさに、その通り。「どうやって生き延びたのか、その真相が明らかに!」と帯には書いてあるのに、別に、それは描かれない。後書きで解説者が、たまたま助かったのだろう、などと書く始末。気になるファズマの設定や過去についても語られず、これも解説者が、小説版を参照、などと書く始末。
ですが、本編自体は、ちょっと興味深いものになっています。シールド解除をしたことがバレるとマズいファズマが、記録を閲覧したとおぼしき中尉を、証拠隠滅のために殺そうと追いかける物語です。
まず、善玉の物語でないというところが、少し新鮮なところ。そして第二に……スターウォーズには悪役を主人公にしたコミックも複数ありますが(「 ダース・ベイダー 」「 ダース・モール 」「 ボバ・フェット 」など)これらは実力者の圧倒的なカッコいい活躍を描くものです。しかし本書は、トルーパー、しかも冷血で姑息な小悪党を描くというもので、他の悪役コミックとも少し性質が違います。第三に、映画ならば、この小悪党の悪事は阻まれるでしょうが、このスピンオフでは完遂されるということです。ヤクザや闇金を主役にした青年漫画などに少し傾向が似てると言えるかもしれません。ある意味ではクールなピカレスクとして読むことができ、そういう点において異色の面白さがあると思います。
アートも美麗。
惜しいのは、こうやって、わざわざ掘り下げたのに、映画ではファズマが全く活躍しないということでしょう。これはコミックのスタッフとしても、当てが外れたと思います。上述のスピンオフとしての「浅さ」に加え、映画で活躍しなかったためにスピンオフ自体の価値が薄れたというところなど、難も多いのは確かです。
ただ、異色の面白さがあるのも事実なので、分量的にも薄いですし、気軽に読むには適しているのではないでしょうか。価格は気軽じゃありませんが。
ですが、本編自体は、ちょっと興味深いものになっています。シールド解除をしたことがバレるとマズいファズマが、記録を閲覧したとおぼしき中尉を、証拠隠滅のために殺そうと追いかける物語です。
まず、善玉の物語でないというところが、少し新鮮なところ。そして第二に……スターウォーズには悪役を主人公にしたコミックも複数ありますが(「 ダース・ベイダー 」「 ダース・モール 」「 ボバ・フェット 」など)これらは実力者の圧倒的なカッコいい活躍を描くものです。しかし本書は、トルーパー、しかも冷血で姑息な小悪党を描くというもので、他の悪役コミックとも少し性質が違います。第三に、映画ならば、この小悪党の悪事は阻まれるでしょうが、このスピンオフでは完遂されるということです。ヤクザや闇金を主役にした青年漫画などに少し傾向が似てると言えるかもしれません。ある意味ではクールなピカレスクとして読むことができ、そういう点において異色の面白さがあると思います。
アートも美麗。
惜しいのは、こうやって、わざわざ掘り下げたのに、映画ではファズマが全く活躍しないということでしょう。これはコミックのスタッフとしても、当てが外れたと思います。上述のスピンオフとしての「浅さ」に加え、映画で活躍しなかったためにスピンオフ自体の価値が薄れたというところなど、難も多いのは確かです。
ただ、異色の面白さがあるのも事実なので、分量的にも薄いですし、気軽に読むには適しているのではないでしょうか。価格は気軽じゃありませんが。
2018年1月31日に日本でレビュー済み
アート面の評価は他の方に譲り、ストーリーに関してのみの評価をするならばこの一言に尽きます。こういう感想を持つのも珍しいです。興味深い情報も2、3はありますが、そのせいでかえってすべてが冗長に思えてくるし、それを知ったところで他の作品の見方にさほどの影響を及ぼすというものでもないです。その意味で、私はこのコミックに大した価値を見出しません。
※誤解を招くと思われましたので追記します。人によっていろいろ感じ方はあると思いますが、私の評価は小説『ファズマ』を読んだうえでのものです。このコミックは、確かに小説を読んでいることを前提として描かれている節がありますが、にもかかわらず、基本的には小説のテーマの繰り返しであり、すでに読んでいる人には「もうわかったよ」的な情報しか与えられません。もう少しはっきり書くと、謎は謎のままです。価格設定も助け、あまり期待値が大きいと肩透かしを食らうと思います。
※誤解を招くと思われましたので追記します。人によっていろいろ感じ方はあると思いますが、私の評価は小説『ファズマ』を読んだうえでのものです。このコミックは、確かに小説を読んでいることを前提として描かれている節がありますが、にもかかわらず、基本的には小説のテーマの繰り返しであり、すでに読んでいる人には「もうわかったよ」的な情報しか与えられません。もう少しはっきり書くと、謎は謎のままです。価格設定も助け、あまり期待値が大きいと肩透かしを食らうと思います。
2018年2月21日に日本でレビュー済み
商品紹介や帯文には、
「キャプテン・ファズマはどうやって生き延びたのか、その真相が明らかに!」
「『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』へと続く話題作!」
等と謳っておりますが…
ファズマが生き残ったシーンは、冒頭の1コマのみで終了。
しかも詳しい説明はなく、後書き解説で「どうやら…ようだ」と説明する始末。
設定資料集であるビジュアル・ディクショナリーに掲載されているファズマが生き残った方法とは全く内容が異なり、矛盾が生じてしまっています。
まあ、後書き解説が間違っているということにすれば、矛盾はなくなりますが…。
内容自体も、ファズマが自分の失態を別の将校になすりつけようと隠ぺい工作をするという、ファズマの小物感を際立たせるつまらないものです。
所詮アメコミなので仕方ないと言えば、仕方ないのですが…
最後のジェダイへと続くと言えるような布石は一切打たれてないので単発の作品という方が適切です。
商品紹介や帯文に惹かれて購入を考えた人はもうちょっと考えてもいいかも…。
定価2300円で買う価値はない気がします。
「キャプテン・ファズマはどうやって生き延びたのか、その真相が明らかに!」
「『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』へと続く話題作!」
等と謳っておりますが…
ファズマが生き残ったシーンは、冒頭の1コマのみで終了。
しかも詳しい説明はなく、後書き解説で「どうやら…ようだ」と説明する始末。
設定資料集であるビジュアル・ディクショナリーに掲載されているファズマが生き残った方法とは全く内容が異なり、矛盾が生じてしまっています。
まあ、後書き解説が間違っているということにすれば、矛盾はなくなりますが…。
内容自体も、ファズマが自分の失態を別の将校になすりつけようと隠ぺい工作をするという、ファズマの小物感を際立たせるつまらないものです。
所詮アメコミなので仕方ないと言えば、仕方ないのですが…
最後のジェダイへと続くと言えるような布石は一切打たれてないので単発の作品という方が適切です。
商品紹介や帯文に惹かれて購入を考えた人はもうちょっと考えてもいいかも…。
定価2300円で買う価値はない気がします。