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立憲主義について 成立過程と現代 (放送大学叢書 28) 単行本(ソフトカバー) – 2015/4/9

4.0 5つ星のうち4.0 16個の評価

憲法改正問題で毎日のように「立憲主義」の言葉をメディアで見ます。
ところで、立憲主義とはそもそもどんな「主義」なのか。

本書は、ギリシャ以来の知の歴史から立憲主義の意味を語り、
憲法九条をはじめとする日本国憲法の精神を探る壮大な試みです。

憲法改正問題でゆれる現在に必要な一冊、
佐藤憲法学のもう一つの成果です。

「われわれは、立憲主義を侮蔑し、「力」への信仰に走った国々によって
あの第二次世界大戦という未曾有の悲劇が
引き起こされたことを決して忘れてはならない」
(「はじめに」より)
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商品の説明

著者について

佐藤幸治(さとう・こうじ)
憲法学。京都大学名誉教授。司法制度改革審議会会長などを務めた。
主な著書に『憲法』『憲法訴訟と司法権』『現代国家と司法権』
『日本国憲法と「法の支配」』『憲法とその“物語”性』『現代国家と人権』『日本国憲法論』など。

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 左右社 (2015/4/9)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2015/4/9
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 単行本(ソフトカバー) ‏ : ‎ 268ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4865281134
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4865281132
  • カスタマーレビュー:
    4.0 5つ星のうち4.0 16個の評価

カスタマーレビュー

星5つ中4つ
5つのうち4つ
16グローバルレーティング

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上位レビュー、対象国: 日本

2015年5月18日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
本書は、憲法学の泰斗である著者が、立憲主義の成立過程を説いた1冊である。
わずか263ページの本に226もの註が付されているなど、内外の多くの文献を渉猟し研究した上で記された、著者の立憲主義に関する研究の集大成といってよいと思う。

内容としては、まず、第1章において、現代の憲法(立憲主義)の典型的な姿として、4つの特徴が示されている(本書15頁)。
また、立憲主義とは、これらの特徴を備えた憲法を土台として国を運営する方法をとることをいう、と定義されている(本書16頁)。
そして、なぜこのように言えるのかについて、第3章以下で解説されている。

新書レベルでは、立憲主義についてはマグナ・カルタあたりから解説されるケースが散見されるが、本書では、古代ギリシャ・ローマまで遡り解説されている。
すなわち、古典的立憲主義から丁寧に説き起こし、以下、中世立憲主義、近代立憲主義、そして現代立憲主義へと連なる流れ、また、ナチズムやファシズムなどの全体主義により立憲主義が蹂躙され、さらにその後、立憲主義が再定位されていく過程も描かれている。

加えて本書では、日本における立憲主義の展開についても紙幅を割いて解説している。
まず、本書142頁以下において、明治憲法と立憲主義との関係について解説がなされ、また、第6章において、日本国憲法と立憲主義との関係が解説されている。
そして、様々な検討を加えてきた結論として、著者は、日本国憲法と立憲主義について次のように結論付けている。
「日本国憲法は、人類の長い経験と叡智の蓄積の表象である立憲主義の展開の現代の到達点というべきものを具現していることを、明確に認識し理解すべきであるということである。」(本書225頁)
その上で、著者は次のように言う。
「最後に、付け加えておきたいことがある。筆者は、憲法の定める個別的事項について修正を加えていく必要があることを示唆したが、しかしながら、憲法の本体・根幹を安易に揺るがすようなことはしないという賢慮が必要であると強く思う。」(本書228頁)
著者が、立憲主義の危機を感じていることがひしひしと伝わってくる。

自民党が憲法改正草案を発表して以降、かかる草案には様々な批判が加えられている。
そのうち、もっとも根本的な批判は、「草案は『立憲主義』に反している」というものである。
では、立憲主義とはなんなのか。
本書は、その意義を、著者の重厚な知識、研究を元に明らかにするものであり、必読の一冊であると思う。
64人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2015年10月2日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
立憲主義ってな~にと疑問を持つ方には啓蒙的なガイドブックになってくれる良い本です。この本は今後、佐藤幸治教授の立憲主義についての考えを肯定的に見る立場であれ、否定的に見る立場であれ基準になっていくでしょう。
成立過程を取り上げる以上、各国の憲法制定過程をもう少し丹念に取り上げる必要があるのいではないでしょうか?第4章、第5章は脚注に示された文献だけでよいのか、少し疑問です。この分野は法哲学の要素もあるので西田幾多郎さんとか田中美知太郎さんとかが登場してくるのは理解できるのですが、事実(憲法史)のとらえ方によっては評価が人によって180度異なることは間違いないでしょう。私のように頭の劣化している者には多少のトレーニングにはなるでしょう。
京都大学が誇る憲法解釈学の権威が書かれた立憲主義の解説書ですので一読の価値はあります。ただし、この本で尾高・宮沢論争のような法哲学界や国際法学会まで揺るがす方向に行くかと言うと、残念ながら昔の新書や双書のようなインパクトは感じません。
10人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2015年5月4日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
佐藤幸治憲法の基本である立憲主義と自律的人格権が理解できるように書かれています。佐藤憲法は復権すると言えるので初めて触れる人はもちろん芦部憲法で学ぶ人にも勧めたい。芦部憲法にない良さがあるはずだ。
30人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2016年2月9日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
今まさに読むべき本。参院選前のさまざまな攻勢に対抗するためにも。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2019年7月25日に日本でレビュー済み
早稲田の長谷部教授が、安保法案は、違憲。と話したので船田元が首になったけれども、自民党は最初は、佐藤幸治を
呼ぼうとして断られた。佐藤幸治を呼んでいたら立憲主義の講義をされて自民党は赤っ恥かいていたよ。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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