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短篇で読み解く村上春樹 単行本 – 2016/12/21
村上春樹は実は短編がおもしろい! 村上春樹の全短編集を読み解く解説本!
新作の長編を読む前に読んでおきたい1冊。
●『ノルウェイの森』の物語の原型は、短編「蛍」にある
●『女のいない男たち』に登場する蛇は負の感情を表す
●幻の短編『街と、その不確かな壁』がお蔵入りの訳
●村上春樹が書いたファミリードラマがある
●「かえるくん、東京を救う」とウルトラマンセブンが似てる! ?
新作の長編を読む前に読んでおきたい1冊。
●『ノルウェイの森』の物語の原型は、短編「蛍」にある
●『女のいない男たち』に登場する蛇は負の感情を表す
●幻の短編『街と、その不確かな壁』がお蔵入りの訳
●村上春樹が書いたファミリードラマがある
●「かえるくん、東京を救う」とウルトラマンセブンが似てる! ?
- 本の長さ128ページ
- 言語日本語
- 出版社マガジンランド
- 発売日2016/12/21
- 寸法18.8 x 12.8 x 1.1 cm
- ISBN-104865461361
- ISBN-13978-4865461367
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商品の説明
著者について
村上春樹を読み解く会代表、齋藤隆一(さいとうりゅういち)
村上春樹ファンで構成されている「村上春樹を読み解く会」の代表、齋藤隆一(さいとうりゅういち)は、普段は通信会社系の研究所に勤務し、休日を使って村上作品の読み解く作業を続けている。著作に『1冊でわかる村上春樹』(KADOKAWA)、監修に『PRESIDENT NEXT vol.19 村上春樹とノーベル賞』(プレジデント社)がある。共著に、『知識ゼロからの哲学入門』(幻冬舎)、『高校生のための哲学・思想入門』(筑摩書房)ほか多数。
神山睦美(かみやまむつみ)
1947年生まれ、東京大学教養学部卒。文芸評論家、東進ハイスクール客員講師。2011年『小林秀雄の昭和』(思潮社)で第2回鮎川信夫賞。著書に『夏目漱石論―序説』(国文社)、『吉本隆明論考』(思潮社)、『思考を鍛える論文入門』(ちくま書房)、『希望のエートス―3.11以後』(思潮社)、『サクリファイス』(響文社)、『日々、フェイスブック』(澪標)ほか多数。
村上春樹ファンで構成されている「村上春樹を読み解く会」の代表、齋藤隆一(さいとうりゅういち)は、普段は通信会社系の研究所に勤務し、休日を使って村上作品の読み解く作業を続けている。著作に『1冊でわかる村上春樹』(KADOKAWA)、監修に『PRESIDENT NEXT vol.19 村上春樹とノーベル賞』(プレジデント社)がある。共著に、『知識ゼロからの哲学入門』(幻冬舎)、『高校生のための哲学・思想入門』(筑摩書房)ほか多数。
神山睦美(かみやまむつみ)
1947年生まれ、東京大学教養学部卒。文芸評論家、東進ハイスクール客員講師。2011年『小林秀雄の昭和』(思潮社)で第2回鮎川信夫賞。著書に『夏目漱石論―序説』(国文社)、『吉本隆明論考』(思潮社)、『思考を鍛える論文入門』(ちくま書房)、『希望のエートス―3.11以後』(思潮社)、『サクリファイス』(響文社)、『日々、フェイスブック』(澪標)ほか多数。
登録情報
- 出版社 : マガジンランド; 初版 (2016/12/21)
- 発売日 : 2016/12/21
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 128ページ
- ISBN-10 : 4865461361
- ISBN-13 : 978-4865461367
- 寸法 : 18.8 x 12.8 x 1.1 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 869,609位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 505位作家研究
- - 104,359位ノンフィクション (本)
- カスタマーレビュー:
カスタマーレビュー
星5つ中4.5つ
5つのうち4.5つ
4グローバルレーティング
評価はどのように計算されますか?
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2023年4月22日に日本でレビュー済み
この本は「村上春樹を読み解く会」が編集している。この本の優れた点は、レアな全集などでしか読めない短編の収録先を紹介している点だ。村上中毒症になると、すべての作品が読みたくなる。この本を参考に、高い買い物だったが、全集等を購入した。
2017年1月15日に日本でレビュー済み
村上春樹の小説はほとんど読んでいるが、自分は長編よりも短編の方が好きだ。この本を読もうと思ったのも、まずタイトルに魅かれたからだ。
タイトルにあるとおり、短編集に収録されているすべての短編が取り上げられ、いろいろな視点で読み解かれている。文章量的に物足りなさを感じる解説もあるが、その多くは作品の主題がどこにあるのかを教えてくれる良質のものといえる。特に「貧乏な叔母さんの話」「図書館奇譚」「パン屋再襲撃」「神の子どもたちはみな踊る」「独立器官」の解説は秀逸。村上ファンの多くが納得できるものではないかと思う。
そのほか興味深かったのは、村上の短編が単行本、全集と版を変えるたびにどのくらい書き直しているかを比較した解説と、単行本に収録されていない幻の短編に関する解説。私の好きな「中国行きのスロウ・ボート」と「納屋を焼く」が、大幅な書き直しをされていることを初めて知った。単行本や全集に収録されていない「街と、その不確かな壁」と「BMWの窓ガラスの形をした純粋な意味での消耗に関する考察」という作品があることも、同著を読んで初めて知った。
私のように、村上春樹の小説をほとんど読んでいるという読者も新たな発見ができる本だと思う。同著者による 1冊でわかる村上春樹 」という本も読んでみたいと思う。
タイトルにあるとおり、短編集に収録されているすべての短編が取り上げられ、いろいろな視点で読み解かれている。文章量的に物足りなさを感じる解説もあるが、その多くは作品の主題がどこにあるのかを教えてくれる良質のものといえる。特に「貧乏な叔母さんの話」「図書館奇譚」「パン屋再襲撃」「神の子どもたちはみな踊る」「独立器官」の解説は秀逸。村上ファンの多くが納得できるものではないかと思う。
そのほか興味深かったのは、村上の短編が単行本、全集と版を変えるたびにどのくらい書き直しているかを比較した解説と、単行本に収録されていない幻の短編に関する解説。私の好きな「中国行きのスロウ・ボート」と「納屋を焼く」が、大幅な書き直しをされていることを初めて知った。単行本や全集に収録されていない「街と、その不確かな壁」と「BMWの窓ガラスの形をした純粋な意味での消耗に関する考察」という作品があることも、同著を読んで初めて知った。
私のように、村上春樹の小説をほとんど読んでいるという読者も新たな発見ができる本だと思う。同著者による 1冊でわかる村上春樹 」という本も読んでみたいと思う。
2017年2月18日に日本でレビュー済み
村上春樹の作品は長編はかなり読んでいるが、短編はごく代表的なものを除いては、私にとってはまだ未知の世界。それだけに本書はたいへん参考になった。村上の短編はとても数が多いのでどれから読んだらよいか迷ってしまうが、その点本書はネタバレにならないように細心の注意を払いながらも、内容は要領よく解説されているのでどれから読むか選ぶには都合がいい。
そして私にとっては、何よりも、長編との絡み合いが面白かった。『蛍』と『ノルウェイの森』、『彼女の町と、彼女の緬羊』と『羊をめぐる冒険』、『図書館奇譚』と『海辺のカフカ』等々、例を挙げればきりがないが、長編でおなじみの題材が実はさまざまな短編に顔をだしているのを本書で知って、村上にとっての創作というダイナミックな営みの一端に触れた気がした。小さな壺で温めた麹がやがて芳醇な酒をつくり出していく、そんなワクワクするプロセスがそこでは進んでいるのではないだろうか。
それにしても、本書のガイドにしたがって一つ一つの作品を見てみると、題材、設定、スタイル、キャラクター、どれをとっても多彩でユニークで、めくるめくような村上の小説世界の豊かさに改めて打たれる。
実は私はアリス・マンローという短編作家(2013年ノーベル文学賞受賞)が好きでよく読むのだが、彼女の作品の多くはカナダの小さな田舎町を舞台に、似たような家族や似たような人物が紡ぐ物語。それなのにその世界は広く深い。村上とは対照的なのだが、当然ながらどちらの手法が正しいとか良いとかいうことはない。どちらも人間という摩訶不思議な存在の深奥に迫る力をもった作品なのだと思う。
だから村上春樹にもノーベル賞を、などと野暮なことは言うまい。そんなことより先ずは『蛍・納屋を焼く』から短編を読み始めよう。
そして私にとっては、何よりも、長編との絡み合いが面白かった。『蛍』と『ノルウェイの森』、『彼女の町と、彼女の緬羊』と『羊をめぐる冒険』、『図書館奇譚』と『海辺のカフカ』等々、例を挙げればきりがないが、長編でおなじみの題材が実はさまざまな短編に顔をだしているのを本書で知って、村上にとっての創作というダイナミックな営みの一端に触れた気がした。小さな壺で温めた麹がやがて芳醇な酒をつくり出していく、そんなワクワクするプロセスがそこでは進んでいるのではないだろうか。
それにしても、本書のガイドにしたがって一つ一つの作品を見てみると、題材、設定、スタイル、キャラクター、どれをとっても多彩でユニークで、めくるめくような村上の小説世界の豊かさに改めて打たれる。
実は私はアリス・マンローという短編作家(2013年ノーベル文学賞受賞)が好きでよく読むのだが、彼女の作品の多くはカナダの小さな田舎町を舞台に、似たような家族や似たような人物が紡ぐ物語。それなのにその世界は広く深い。村上とは対照的なのだが、当然ながらどちらの手法が正しいとか良いとかいうことはない。どちらも人間という摩訶不思議な存在の深奥に迫る力をもった作品なのだと思う。
だから村上春樹にもノーベル賞を、などと野暮なことは言うまい。そんなことより先ずは『蛍・納屋を焼く』から短編を読み始めよう。