今をときめくオーバーラップ文庫の中でひときわ目立つアニキに惹かれて前巻を購入してはや２年…。
巻数表記がなかったり、アサウラ先生の他シリーズが始まったりして
ああやっぱりダメだったか…好きだったんだけどな…。と諦めていたらまさかの続刊。
あ、アニキ！！会いたかった！！と即購入しました。
この作品、何が面白いって私が知りうる
いわゆる恋愛ラノベの中で、主人公がモテる理由の説得力がダントツなんです。
人との関わりを知らずに塞ぎ込んでいた自信のないひ弱で小太りな少年・ユースケの元にガチムチのアニキが。
初めは拒否していた主人公も、謎のマッチョが自分に向けてくれる献身や歪みねえ愛情（アガペー的な）が
本物だとわかり、初めて他人を頼ることを知りアニキに心奪われてタフガイになることを誓い
アニキの的確なサポートもあって心身ともに健康になり、少しづつ他人を労ることが出来るタフガイへと変わっていく…。
そんなもん間近で見たらそりゃ好感を持つに決まってます。
ヒロインが惚れるのもわかっちゃうし、何より読者だってユースケのことが好きになるじゃないですか。
そんなこんなでの２巻ですが、上記の通りユースケ君がタフガイへの第一歩を踏み出し
アニキのアガペーを全肯定した後の物語となってます。具体的に言うと
半裸の男が二人きりで楽しそうに汗を流しながら日常を謳歌する様に何のツッコミも入らないまま
物語が進んでいきます。読者的にも慣れっこなので「ああっ…アニキ！ すげえぜ！！」とユースケに
感情移入全開で自然とガチムチ時空を受け入れながらすんなりと眺められます。
イメージ的には大長編のドラえもんでのび太くんがちょっとかっこいい成長をするアレを
エンドレスで眺めているような感覚です。ひ弱なメガネと歪みねぇマッチョですが。
今巻も、男としてまたひとつ皮を向けて
ズルムケのタフガイになっていくユースケの活躍が描かれるわけですが
一つ文句を言うとすると、あとがきで「次はまた２年後か４年後か…」とえげつないことが
さらっと書かれていること。
おいおいそりゃあねぇぜアサウラ先生！ こっちはアンタのゴッツイそれをいまかいまかと待ちわびてんだ
そんなつれないことを言わずにひとつぶッといのをかましてくれよ！ 辛抱たまらんぜ…！
と、いいたくもなります。
ゆくゆくはお茶の間で半裸の男２人が愛を叫びながら筋トレやってる光景を眺められることに期待しつつ
３巻の刊行を切に期待してます！ 筋肉とファンの期待は裏切っちゃダメですぜ！
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