本書は、第三者が冤罪を訴えて書いた本ではありません。
本書p.31に「真実究明班は、ジャーナリスト、法科大学職員、元検事を含む法曹界会員などで構成されている」旨が謳われていますが、
実は受刑者(刊行当時は被告人)の織原城二が金で弁護士たちやフリー編集者を雇って出した本であることが、
『黒い迷宮: ルーシー・ブラックマン事件15年目の真実』p.513に書かれています。つまり本書は、自費出版物です。
『黒い迷宮』p.513には、2010年2月、『ルーシー事件の真実』の発行元の飛鳥新社が
織原城二と彼の弁護士を相手に民事訴訟を起こし、1314万6481円の未払金の支払を求めたと書かれています。その訴状によると─
*『ルーシー事件の真実』は「織原城二の刑事事件を有利にするためのキャンペーン活動の一環として…書籍の出版、広告等の業務委託が行われ」たものである。
*「被告らは、上記キャンペーン活動を中立性ある活動であるかのように装うために、同キャンペーンの担い手が第三者からなる特定の団体であるかのように装」った。
*「『真実究明班』はもとより法人格を有する法人ではなく、権利能力なき社団に該当する程度の社団性もなく、その実体は、被告ら個人に過ぎない」。
世論操作のためにここまでやる人もいるのです。amazonなどネット書店各位におかれては、「自費出版物はその旨を明記する」ことをガイドラインに定めるべきではないでしょうか。
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ル-シ-事件の真実: 近年この事件ほど事実と報道が違う事件はない。 単行本 – 2007/5/1
ルーシー事件真実究明班
(編集)
- 本の長さ796ページ
- 言語日本語
- 出版社飛鳥新社
- 発売日2007/5/1
- ISBN-104870317869
- ISBN-13978-4870317864
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登録情報
- 出版社 : 飛鳥新社 (2007/5/1)
- 発売日 : 2007/5/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 796ページ
- ISBN-10 : 4870317869
- ISBN-13 : 978-4870317864
- Amazon 売れ筋ランキング: - 267,005位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
カスタマーレビュー
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2015年5月12日に日本でレビュー済み
2007年5月19日に日本でレビュー済み
ルーシーさん事件に関係する公判調書など現在までに事件に関する公開資料
<br />をあつめた云わば総便覧です。編集の熱意は評価します。しかしながら、膨大な資料が綴じられているだけ
<br />で、何がポイントなのだか、一般の読者には全く把握できません。公判に携わっ
<br />ている検事さんか弁護士さんくらいしか本書の価値を見出せないのではないか
<br />と思います。実際、先日東京地裁は織原城二被告の一連の犯行に対して求刑
<br />通り無期懲役を下さしたものの、殊、ルーシー・ブラックマンさん事件に関しては
<br />無罪を言い渡しました。しかしながら一番の謎は、本書の編著であるルーシー
<br />事件真実究明班に関する情報の記載が一切ないことです。こちらも将に闇です。
<br />をあつめた云わば総便覧です。編集の熱意は評価します。しかしながら、膨大な資料が綴じられているだけ
<br />で、何がポイントなのだか、一般の読者には全く把握できません。公判に携わっ
<br />ている検事さんか弁護士さんくらいしか本書の価値を見出せないのではないか
<br />と思います。実際、先日東京地裁は織原城二被告の一連の犯行に対して求刑
<br />通り無期懲役を下さしたものの、殊、ルーシー・ブラックマンさん事件に関しては
<br />無罪を言い渡しました。しかしながら一番の謎は、本書の編著であるルーシー
<br />事件真実究明班に関する情報の記載が一切ないことです。こちらも将に闇です。
2007年6月28日に日本でレビュー済み
裁判資料が多く、読むのに時間もかかるが、最後の最終陳述を読むと無罪判決がでたのも
理解できる。真犯人とおぼしき人物もいるし、物理的にも時間的にも被告に犯行は不可能
と思われる。
被告の印象や言動に驚かされる部分も多いが、それがどんなに奇異であっても、真実だ
け、証拠だけを見つめましょう、ということである。
検察官の証拠隠滅については、昨今話題になっているいくつもの冤罪事件についても考
えさせられる。
理解できる。真犯人とおぼしき人物もいるし、物理的にも時間的にも被告に犯行は不可能
と思われる。
被告の印象や言動に驚かされる部分も多いが、それがどんなに奇異であっても、真実だ
け、証拠だけを見つめましょう、ということである。
検察官の証拠隠滅については、昨今話題になっているいくつもの冤罪事件についても考
えさせられる。
2007年7月21日に日本でレビュー済み
書店で偶然手にとってホントによかったと思った本です。わたしは犯罪の容疑者は逮捕起訴された段階で既に犯罪者と考えてしまいがちでしたが、その思い込みの危険性に改めて気付かされました。この本を読むと、被告が被害者の死に直接の関係はないということが、裁判関係の一次資料を通じて読み取れるようになっており、法律の実際の運用のされ方等に興味のある方にはぜひ一読をおすすめします。資料ページが多いですが、検察側の主張の杜撰さが、同じく法律のプロである弁護側から説得力をもって提示されている様子がわかります。
さらに付け加えれば、反社会的な助平でありながら、ほとんど匿名で高額の寄付を続けていたというある種魅力的とわたしには思える被告の人間像に強い興味を覚えました。
さらに付け加えれば、反社会的な助平でありながら、ほとんど匿名で高額の寄付を続けていたというある種魅力的とわたしには思える被告の人間像に強い興味を覚えました。
2007年9月1日に日本でレビュー済み
被告の本件無罪判決の訳を知りたく、購入。
概略はつかめましたが、いやはや本としては大変困ったものでした。
1)内容が整理されておらず、重複がしばしば。
2)ページが変わると、何の注釈もなく別内容に。
3)引用資料を、注釈なく削除している部分も。
いち早く事実を伝えたいという意気込みは感じますが、多少遅らせてでも内容を整理しようという編集者はいなかったのでしょうか。よほどの愛情がなければ通読は難しい本でした。
概略はつかめましたが、いやはや本としては大変困ったものでした。
1)内容が整理されておらず、重複がしばしば。
2)ページが変わると、何の注釈もなく別内容に。
3)引用資料を、注釈なく削除している部分も。
いち早く事実を伝えたいという意気込みは感じますが、多少遅らせてでも内容を整理しようという編集者はいなかったのでしょうか。よほどの愛情がなければ通読は難しい本でした。
2007年7月30日に日本でレビュー済み
私は、この本は完全プロパガンダ本と捉えました。
でも、素人に読ませ理解させたいのかどうかは疑問。
しかし、何より一番気に食わないのが
「ルーシー事件真実究明班」とやらが書いたようだが
ちゃんと書いた人間の名前を出してほしい。
どんな立場の人間が関わってるか検証できないじゃないか!
マスコミは間違うだろうし、立場で意見が違うだろう。
でも、この本は誰に向けて何を伝えたいのか良くわからなかった。
本屋で目を通して興味があれば読んで損はないと思います。
下見してあわなければ、熟読してもあまり面白くないと思います。
でも、素人に読ませ理解させたいのかどうかは疑問。
しかし、何より一番気に食わないのが
「ルーシー事件真実究明班」とやらが書いたようだが
ちゃんと書いた人間の名前を出してほしい。
どんな立場の人間が関わってるか検証できないじゃないか!
マスコミは間違うだろうし、立場で意見が違うだろう。
でも、この本は誰に向けて何を伝えたいのか良くわからなかった。
本屋で目を通して興味があれば読んで損はないと思います。
下見してあわなければ、熟読してもあまり面白くないと思います。