★５(全２巻の総合評価も★５)。
表題作長編『わすれな』の前半な第１巻は著者の12冊目。
とある兄妹の、禁断の愛のメロディーだけがギュウギュウに詰まった一冊。
通行人Ａレベルのバイブ未満アイテム的なキャラはいるけど、全編通して『二人の世界』。
二人の想いの昂ぶりをベースに過去と現在を交錯させながら、物語は２巻完結編へと続きます。
初挑戦の長編にありがちな力みは感じられません。
エロから始まる物語はなにげな仕種や言動に想いがいっぱい詰まった宝箱。
同時販売された通常版との違いの最大の魅力は、なんと言っても紙質の良さ。
作画が抜群に映えてます。
さらにオマケとして、通常版ではモノクロだった２頁分をカラー化。カラーイラスト２頁。描き下ろしキャラクター設定集４頁。ゼロの者全作品目録４頁。
初回限定版とかじゃなくハイグレード版として同時販売にした姿勢も大いに評価したいです。
シワが寄ると目立つのが難だけどファンならこっちを買いましょう。
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