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密貿易島: わが再生の回想 単行本 – 2002/6/7
大浦 太郎
(著)
- 本の長さ204ページ
- 言語日本語
- 出版社沖縄タイムス社
- 発売日2002/6/7
- ISBN-104871271552
- ISBN-13978-4871271554
商品の説明
内容(「MARC」データベースより)
最果ての島・与那国島を主舞台に、台湾・糸満・神戸を結んで展開された敗戦直後の「密貿易」。その内幕を生き生きと描くノンフィクション。
登録情報
- 出版社 : 沖縄タイムス社 (2002/6/7)
- 発売日 : 2002/6/7
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 204ページ
- ISBN-10 : 4871271552
- ISBN-13 : 978-4871271554
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,604,877位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 139,790位ビジネス・経済 (本)
- - 195,314位ノンフィクション (本)
- - 394,874位文学・評論 (本)
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2003年12月20日に日本でレビュー済み
本重量約320グラム。初版一刷発行2002年。終戦直後の与那国島が密貿易で栄えていたという話を聞いたことがある。例えば『美麗島まで』『与那国』などにもそういった記述が出てくる。相当おもしろい話が眠っているのだろうなあ、と感じていたのだが、その実体験を書いた本がこれ。著者は与那国生まれ、台湾で新聞社に入社、満州事変の後満州に従軍、太平洋戦争にも従軍とばりばりの軍人経験者。終戦直後、与那国に帰郷し密貿易を始める。密貿易と書いたが、当時は戦勝国アメリカの統治もおよばず無政府状態。生活必需品を台湾から仕入れて与那国、沖縄の島々、本土へと運ぶということであって当事者に犯罪の意識はない。この本には書いてないが、アメリカの取り締まりが厳しくなった背景にはアメリカの軍需物資が中国に流れたためといわれている。与那国が不夜城のように密貿易が盛んだった頃の様子、神戸で警察に追われた逃避行、台風に巻き込まれ遭難しかける航海、満州で九死に一生を得る場面、などなど、波瀾万丈の人生が書きつづられている。多少軍人のからを引きずった文体が気になるも、嫌みはない。自分史、与那国本、歴史本としてもよくできている。