良い部分と悪い部分の差が激しい本である。良い部分は何といっても、「ライブドアへの強制捜査以降マスコミが無視、隠匿、もしくは捏造していた事柄」への考察が非常に読みやすく書かれていることにある。私はこの点を(かなり甘めだが)高く評価し、星四つとした。とくに検察(中でも東京地検特捜部)批判はしっかりしており、マスコミや受けた教育や多数派に従ってしまう傾向のある人ならば、この部分だけのために買って読む価値はあると判断する。とは言っても、メディアリテラシーのある人にとっては目新しいことはないだろうが。
ダメなところも非常に多い。(1)なんでもかんでも安易に小泉純一郎批判に結び付けている。強引そのもの。本来は検察と中央官庁とマスコミの幹部がクズ扱いされるのが自然な文脈が小泉批判になってしまっている。(2)「閣僚の名前」という超初歩的な事実関係を間違えている。小学生なら間違わないだろう。(3)堀江貴文の著書やライブドアのIR情報を読めば絶対にしないであろう勘違いからライブドア批判・堀江批判が行われている。(4)今回の捜査を「(権力や金銭の面の)利害関係」から説明しようとしており、自己陶酔や恨みが強力な動機になることがほぼ無視されている。(5)株式投資に関する記述が素人が書いた入門書の受け売り。
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ライブドアショック・謎と陰謀: 元国税調査官が暴く国策捜査の内幕 単行本 – 2006/3/1
大村 大次郎
(著)
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- 本の長さ190ページ
- 言語日本語
- 出版社あっぷる出版社
- 発売日2006/3/1
- ISBN-104871772586
- ISBN-13978-4871772587
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登録情報
- 出版社 : あっぷる出版社 (2006/3/1)
- 発売日 : 2006/3/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 190ページ
- ISBN-10 : 4871772586
- ISBN-13 : 978-4871772587
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,233,786位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2006年5月4日に日本でレビュー済み
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2006年6月2日に日本でレビュー済み
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ライブドア事件を扱っている本を何冊か読んだが、この本は少し違った角度で書かれているので、読んでいて、そこそこ楽しめました。著者地震が元国税庁官という事もあって視点が、政治と結びついてのが面白い。
ライブドア事件自体、取っ掛かりが『風説の流布』と『偽装取引』でしたが、結局裁判は粉飾決算に絞られ、焦点は違法性の認識になってしまっていますが、この本の中では、初めから『風説の流布』については無理がある事を、指摘していました。
ライブドア事件自体、取っ掛かりが『風説の流布』と『偽装取引』でしたが、結局裁判は粉飾決算に絞られ、焦点は違法性の認識になってしまっていますが、この本の中では、初めから『風説の流布』については無理がある事を、指摘していました。
2007年12月5日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ライブドアの話を端緒に、延々小泉政権批判をあげつらっていたかと思うと、
最後にそういう視点で書いたわけではないことをことわっていたりと、
結局この人はこの本を通して何が言いたかったんだか、さっぱりわからない作品でした。
また、ライブドアの粉飾で、自己株式処分差益は資本準備金にしなければならない、
と解説するなど、「本当に国税にいたんですか?」と聞きたくなる会計知識のいい加減さ
にも鼻白みました。
読み終わって損したなと感じた数少ない本の一つです。
最後にそういう視点で書いたわけではないことをことわっていたりと、
結局この人はこの本を通して何が言いたかったんだか、さっぱりわからない作品でした。
また、ライブドアの粉飾で、自己株式処分差益は資本準備金にしなければならない、
と解説するなど、「本当に国税にいたんですか?」と聞きたくなる会計知識のいい加減さ
にも鼻白みました。
読み終わって損したなと感じた数少ない本の一つです。
2006年4月12日に日本でレビュー済み
本書は元国税捜査官の経験を生かして検察の動きを推測して、その推論の上に立った仮説を披露したものである。
その仮説とは、小泉政権下で森派の代議士が法務大臣になって以来、不祥事が効果的に摘発され、ライブドア事件はその一つに過ぎないというものである。ライブドア事件以外にも、元近畿郵政局長の高祖参議院議員が選挙違反で辞職した件、加藤代議士事務所が脱税の疑いで強制捜査を受けた件、社民党の辻元清美代議士に秘書給与疑惑発覚、田中真紀子代議士に秘書給与疑惑発覚、橋本元総理が日歯連から1億円の小切手をもらったことが発覚などである。それぞれの発覚のタイミングが小泉政権のピンチを救っている。ライブドア事件は耐震偽装事件をカバーするためであり、またホリエモンの罪状を確定することはきわめて難しいと説く。特にライブドアは粉飾とは言っても、利益を隠したのではなく、利益を過大に見せたのであって税の立場からは税金を余分にはらってもらっていることになると書いている。
見方を変えれば、小泉政権が安定的な政権運営を出来たのは、政治テクニックにも長けていたからといえる。その政策についても、著者は貧富の格差を拡大したと批判している。特に証券税制を甘くしたことを批判している。
憶測に満ちてはいるが、国税捜査官の経験に基づき検察官僚の行動パターンを読んでいるので、一気に興味深く読めた。
その仮説とは、小泉政権下で森派の代議士が法務大臣になって以来、不祥事が効果的に摘発され、ライブドア事件はその一つに過ぎないというものである。ライブドア事件以外にも、元近畿郵政局長の高祖参議院議員が選挙違反で辞職した件、加藤代議士事務所が脱税の疑いで強制捜査を受けた件、社民党の辻元清美代議士に秘書給与疑惑発覚、田中真紀子代議士に秘書給与疑惑発覚、橋本元総理が日歯連から1億円の小切手をもらったことが発覚などである。それぞれの発覚のタイミングが小泉政権のピンチを救っている。ライブドア事件は耐震偽装事件をカバーするためであり、またホリエモンの罪状を確定することはきわめて難しいと説く。特にライブドアは粉飾とは言っても、利益を隠したのではなく、利益を過大に見せたのであって税の立場からは税金を余分にはらってもらっていることになると書いている。
見方を変えれば、小泉政権が安定的な政権運営を出来たのは、政治テクニックにも長けていたからといえる。その政策についても、著者は貧富の格差を拡大したと批判している。特に証券税制を甘くしたことを批判している。
憶測に満ちてはいるが、国税捜査官の経験に基づき検察官僚の行動パターンを読んでいるので、一気に興味深く読めた。
2007年3月3日に日本でレビュー済み
この本の骨格は、ライブドアへの捜査は国策捜査だとし、小泉政権まで火の粉がかかりかねない国策捜査を官邸が敢えて指示したのは、マンション偽装問題から国民の目を逸らす為に仕組んだ事として断定し、その断定の根拠を、長年、検察と「同じような」組織である国税庁に勤めていた著者の現場経験と勘からの判断としています。 申し訳ないですが、この著者の憶測以外、なにも無い本でした。 裏付けるシッカリとした情報とか、分析とか、出てくるものと期待して読んでましたが、最後まで見つかりじまいだったので、星1つです。