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国民クイズ (上巻) (Ohta comics) 単行本 – 2001/7/1
- 本の長さ469ページ
- 言語日本語
- 出版社太田出版
- 発売日2001/7/1
- ISBN-104872335996
- ISBN-13978-4872335996
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商品の説明
商品説明
1993年にモーニング誌で連載され、カルト的な人気を博したものの絶版になっていた長編作品の復刻版。杉元伶一の原作による物語は、議会制民主主義体制崩壊後、クイズに勝てば願いがかなう「国民クイズ体制」に移行した日本を舞台に展開する。
国権の最高機関「国民クイズ」の番組に出演し、勝ち残れば殺人でもエッフェル塔の私物化でも合法化される、「あなたのための全体主義」の世界。ほとんど荒唐無稽とすらいえる設定だが、その設定を大前提に構築された世界の中で複雑にうごめく人々を徹底的に描写することで、中途半端なリアリズムを超越した濃密な勢いが生み出されている。表情豊かでポップな加藤伸吉の独特な描線も、いい意味で漫画っぽいこの物語の奇想天外な魅力を増幅させることに貢献している。
「国民クイズ」および同番組放映中に差し込まれるCMの描写の過剰なばかばかしさは、風刺のための風刺ではなく、あくまでエンターテイメントのための毒づき。状況設定や世界観の説明を兼ねる見事なオープニングから、怒涛のようにクライマックスに向けて転がっていく物語とその描き方が巧みだからこそ、さまざまな問題提起も嫌みなく興奮と同時に伝わってくる。これぞ良質な問題作。打ち切り気味のやや唐突な終わり方には賛否両論あるだろうが、とにもかくにもこの圧倒的な熱量はすごい。はてしない欲望の果てにあるものは、はたして何か?(横山雅啓)
登録情報
- 出版社 : 太田出版 (2001/7/1)
- 発売日 : 2001/7/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 469ページ
- ISBN-10 : 4872335996
- ISBN-13 : 978-4872335996
- Amazon 売れ筋ランキング: - 540,561位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 265,944位コミック
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2021年9月18日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
そのものの価値でなく、回りに需要があるものが価値があるもの。そこでうまくたち振る舞えたら成功?
2020年12月1日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
昔、独特の絵と話に興味を持って読んでいました。
時を経て読んでみたくなりました。
人間の欲望を描くことと話のテンポの良さは最高です。
時を経て読んでみたくなりました。
人間の欲望を描くことと話のテンポの良さは最高です。
2013年11月30日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
Kindle版ですがページずれのある乱丁本です。
109ページ目が真っ白の空白で110ページ目が109ページとなってそこから最後までずれます。
ipad等見開きで読む場合は気になっちゃいますね。
修正して欲しいです。
内容に関しては文句無しに五つ星。連載当時読んでましたが今読んでも面白い。
そしてアートワークも素晴らしいです。癖はあるけど初見の人でもオススメしたい。
109ページ目が真っ白の空白で110ページ目が109ページとなってそこから最後までずれます。
ipad等見開きで読む場合は気になっちゃいますね。
修正して欲しいです。
内容に関しては文句無しに五つ星。連載当時読んでましたが今読んでも面白い。
そしてアートワークも素晴らしいです。癖はあるけど初見の人でもオススメしたい。
2020年8月17日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
30年も前の作品だが、現代的なポピュリズムの観点から照らしてみても非常に面白い。玩具めいた国民クイズ省の威容、露悪的な出演者の描写、世界一の奴隷であるK井K一の表情、どれをとっても一級品で、本作をもって本邦の漫画エンターテイメントは極まったと断言したいと思う。
2020年8月4日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
傑作である。現在の衰退した日本からすると考えられない内容だが、バブル期のイケイケ状態だと何となくわかる。民主主義、人間の欲望を取り扱った漫画として優れている。途中で打ち切りになったようだが、続いていればもっと素晴らしい作品になったであろう。残念。
2016年3月8日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
近未来ディストピアとかレジスタンスとかその辺りの単語がお好みでしたら是非に。
マスコミと、民衆の描き方がすごい。CMのブラックジョークにも苦笑わされます。
後半(下巻)急いだ感じでバタバタ荒い感じがしますが、終盤~ラスト圧巻でした。
物語内の日本の景気のよさにビビりましたが、発表当時の頃はそんなでしたね。
だからこそ、生まれてきた物語なんだと思いますが、
現在、不景気になってもテレビ番組ってあまり変わらないな(むしろひどく)…
こういう社会学視点&ブラックジョーク漫画もっと読みたいなー…
マスコミと、民衆の描き方がすごい。CMのブラックジョークにも苦笑わされます。
後半(下巻)急いだ感じでバタバタ荒い感じがしますが、終盤~ラスト圧巻でした。
物語内の日本の景気のよさにビビりましたが、発表当時の頃はそんなでしたね。
だからこそ、生まれてきた物語なんだと思いますが、
現在、不景気になってもテレビ番組ってあまり変わらないな(むしろひどく)…
こういう社会学視点&ブラックジョーク漫画もっと読みたいなー…
2010年11月4日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
絵に好き嫌いがあるかもですが、読み進めればもう止まりません!
続きがどうなるのか?!
途中に何回も挟まるCMもツボです。
続きがどうなるのか?!
途中に何回も挟まるCMもツボです。
2017年4月26日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
「民主主義の制度疲労」が叫ばれる今だからこそ、読むべし。荒唐無稽な設定だが、現代社会は別の社会/時代から見たらこの漫画くらい荒唐無稽だろう。