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ライトノベル☆めった斬り! 単行本 – 2004/12/7

4.4 5つ星のうち4.4 7個の評価

で、結局、ライトノベルってなによ?

ライトノベル第一号は平井和正「超革命的中学生集団」? アニメとゲームが“小説”にもたらした変化とは? いま本当に読む価値のあるライトノベルは? 40代でも無理なく読めるのはどれ?(笑) 平井和正、夢枕獏、菊地秀行、氷室冴子、新井素子から、《ロードス島戦記》、《スレイヤーズ!》、あかほりさとる、《十二国記》、《炎の蜃気楼》、《ブギーポップ》、さらには《マリみて》《戯言》《ドクロちゃん》《デビル17》など、無慮2万点から厳選した1970年~現在のライトノベル代表作群(および忘れられた名作群)を徹底採点。『文学賞メッタ斬り!』の大森望と、ライトノベル書評の草分け・三村美衣が対談とブックガイドで総括する「ライトノベル三十年史」。【今日から使えるライトノベル度採点表付き】

商品の説明

著者からのコメント

はじめに――小説愛好者のためのライトノベル攻略ガイド
大森望

 ふだんまったく縁のない人がいきなり新刊書店の平台に並ぶライトノベルの山を見たら、
なんじゃこれはと仰天するのも無理はないが、現在のライトノベルはなにも一夜にして誕生
したわけじゃない。ここに至るまでの流れをざっと振り返ってみれば、年配の読者は今の
ライトノベルがもっと理解しやすくなるだろうし、若い現役読者は未知の事実をいろいろと
発見できるかもしれない。
 そこで本書では、草創期からのライトノベル史を対談で概観しつつ、時代を画した個々の
作品についてはブックガイドで詳しく紹介するという二部構成を採用した。ま、「対談と
書評で読むライトノベル30年史」ってことですね。
 ブックガイドのパートでは、ライトノベルの代表作100タイトル(冊数にすると軽く1000冊
を超える)をふたりで選び、大森と三村が分担して紹介した(内訳は、大森担当が43本、
三村担当が57本)。
 当初はライトノベル史的に重要な作品(ミリオンセラーを記録した人気シリーズ)すべてを
網羅する予定だったが、人間のやれることには限界がある。それに、自分たちが面白いとは
思えないものをお義理で紹介するのも失礼な話なので、作業の途中から、どうしても紹介
したいものを優先する方針に転換した。
 その結果、約4分の1は、一般的な《ライトノベルこの100冊》にはまず入らないないものが
占めることになった。「なんでこんなものが?」と目を疑う作品が入ってたり、往年の
大ヒット作が落ちたりしますが、まあそこは著者たちのライトノベル観の反映ということで。
 ガイドの内容も、この種の本にありがちなあたりさわりのない内容紹介は避け、なるべく
主観的な判断を下すよう心がけたうえで、文章、キャラクター、世界観、オリジナリティー
(作家性)、物語性の五つの尺度から5段階で評価した。ライトノベル度判定は、後掲の
「ライトノベル度診断表」に基づいて採点したもの。
 また、巻末の作家一覧には、ブックガイドで作品を扱わなかった作家も収録し、簡易版の
ライトノベル作家ガイドとなるよう、生年、受賞歴、デビュー作、代表作などのデータを添えた。
 というわけで、コンパクトな一冊ながら、ライトノベルの歴史と現状はほぼ概観できると思う。
ライトノベル読書のお役に立てばさいわいです。(本書「はじめに」の一部を抜粋・要約しました)

著者について

大森望
1961年生まれ。SF翻訳家、評論家。訳書にコニー・ウィリス『犬は勘定に入れません』など多数、編訳書にシオドア・スタージョン『不思議のひと触れ』、共著に『文学賞メッタ斬り!』など。

三村美衣
1962年生まれ。書評家。〈ハヤカワ ハィ!〉〈LOGOUT〉〈SFマガジン〉〈活字倶楽部〉〈毎日中学生新聞〉〈本の雑誌増刊 おすすめ文庫王国〉などの媒体で、ライトノベル草創期から新刊時評を担当。

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 太田出版 (2004/12/7)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2004/12/7
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 単行本 ‏ : ‎ 260ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4872339045
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4872339048
  • カスタマーレビュー:
    4.4 5つ星のうち4.4 7個の評価

著者について

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カスタマーレビュー

星5つ中4.4つ
5つのうち4.4つ
7グローバルレーティング

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上位レビュー、対象国: 日本

2008年5月9日に日本でレビュー済み
ライトノベルの起源から、2004年度までの
歴史と現状を対談形式で概観していく好著。

著者が二人ともSF畑の人ということで、SFと関連づけて語っているところが、
普段SFをあまり読まない私にとっては新鮮で、いろいろと発見もありました。

また、世間におもねった評価をしていない点も好印象。

『ロードス島戦記』 『フォーチュン・クエスト』 『キノの旅』 といった
メガヒット作について「なんでヒットしたのか、よくわからん」といった
率直な感想が述べられていますw

本書の刊行から3年以上経った現在。

特にジャンルの歴史を変えるような作品はでていないと思いますが、
桜庭一樹の直木賞受賞や、有川浩のハードカバー作品のヒットといった
「境界侵犯」のトピックを耳にすることも多くなりました。

ライトノベルの感性に親和性が高いことに無自覚な
一般読者は、意外と多いんだなあ、と感じます。
17人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2005年8月20日に日本でレビュー済み
私は、現在ライトノベルと呼ばれる類の小説とは、15年位前に読んだきりご無沙汰しています。
さて、この本には1960年代から現在までを40代前半の二人の著者が振り返る対談とその二人の独断と偏見によるブックガイドが収録されています。
おそらくこの本は30代、40代の、かつて現在ライトノベルとジャンルわけされている本を読み、現在もSFやファンタジーを読むという読者層にライトノベルもあなたが昔楽しんだ本と近いんですよ、いい年をした人が読んでも楽しめる作品もたくさんありますよと、アピールすることを意図しているのではと思います。
紹介する作品がSF よりだったり、名作といわれる作品が抜けているのかもしれませんが、これらは本書冒頭に使用上の注意として断り書きが書いてある範囲です。その断り書きには割と誠実にしたがっているようなので、これを読んで自分の求めているものと違うと思った人は買わないほうが良いでしょう。
22人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2005年1月19日に日本でレビュー済み
本の構成は、年表・執筆者同士の対話・ライトノベルの書評、の三つから成り立って、それぞれが時代別に掲載されています。
年表は、本当にただの年表。時代を代表する映画・アニメ・ゲーム・ライトノベルが、つらつらとのせられています。
対話は、作者である大森氏と、三村氏によるもの。二人が、ライトノベルについて語る、というコンセプトのようです。
読んでいて何が辛いって、この対話。
本当に二人の会話がのせられてるだけだから、読みづらいし、解りづらい。素人にも解るようにと、下の方に単語の注釈がのせられているのですが、それでも辛い、しかも会話が尻切れトンボ。
なんといっても、二人ともSF好きと言うだけあって、そちらの話が多いから興味がない人にはつまらないだろうし、古い作家の名前もどんどん出てくるから昔の時代を知らない人間には理解不能の部分も多々あり。
ライトノベルの歴史が知りたい人はいいかもしれませんが・・・。でもそれが知りたいなら、他にもいい本はいろいろあります。
この本で一番いいのが、書評。
当たり障りのない意見ではなく、二人の主観によって、ばんばん意見が書かれています(二人自身、そう語っています。)。
最近売れている本でも、『何がいいのか解らなかった』『ストーリーが難しい』など、かなり正直な意見が書かれています。
小説の引用もあり、あらすじも割と深く書かれているので、本を選ぶ参考には、かなりいいかもしれません。
欠点としては、本の選抜に穴があること。「何でこの本がないの?」と思うこともあるかも知れません。
例としては、「このラノ」でランクインもしている、『戯れ言シリーズ』の書評がない(そしてSFが多い・・・)とか、そんな感じ。(西尾維新は、対話で名前が登場します。)
10人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2010年6月17日に日本でレビュー済み
読んだのが二年前で
正直あまり内容は覚えていなかったりします(済みません)

ですが、一つだけ言わせて貰うと

この本を読む事に因って
世代が少し違っていて読んだことの無かった小説を読む気になり

新たな(?)ジャンル・レーベルを読む機会が生まれました
5人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2004年12月20日に日本でレビュー済み
 2004年は示しあわせていたかの様に、「ライトノベル完全読本」「このライトノベルがすごい!」そして本書と突然ライトノベル解説本が次々と出版された年となり、ライトノベルについて語りたい人々には良い年になったと思います。
 この3タイトルはそれぞれ特徴があって、ごった煮的に周辺事項も含めて記事を集めた「完全読本」、今面白いライトノベルに焦点をあてている「このラノ」という感じでしょうか。それに対して本書「ライトノベル☆めった斬り!」はライトノベルに詳しいSF(中心の)書評家である大森望と三村美衣が対談で創世記からの歴史を振り返りつつ、オールタイム100タイトルの書評もするという二部構成でライトノベル30年史を総括する内容になってます。
 ちなみに(本書内でも断られますが)「ライトノベル☆めった斬り!」の著者の一人大森望が共著である「文学賞メッタ斬り!」との関連はあまりありません(対談形式だというくらい?)。
14人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2005年6月7日に日本でレビュー済み
 どうしたんだいきなり、てなノリで続々出たライトノベルうんちく本ですが、パラ読みしたところ、いい歳をした私にはさすがに「あ~若いもんにはもうついていけんわ」な感じでした。その中で唯一気に入ったのがこれ。なんたって年表が「クラッシャージョー」をはじめとする朝日ソノラマ辺りから始まってるもんな~。サブカルチャーと呼ばれて蔑視されていた1980年代のSFやFTに、どっぷりつかった青春の日々を、懐かしく思い出しました。二人の好みを全面に出した本なので、ついていける人と合わない人で、好き嫌いは大きく分かれるでしょう。ちなみに私はばっちり重なった方です。年代別に抜粋して並べた一言書評付きの作品群はなかなか優れもので(絶版も多いですが)いくつか掘り出し物を見つけられました。
16人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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