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大王 (Cue comics) コミック – 1999/8/1

4.4 5つ星のうち4.4 42個の評価

「黒田硫黄氏は、キャラクターやエロに隷属された漫画界にあって、真にセンス・オブ・ワンダーを持った作家である」とあの大友克洋先生も大絶賛!今まで見たこともないマンガがここにある! 【目次】 西遊記を読む THE WORLDCUP1962 象夏 蚊 熊 南天 象の散歩 夜のガレージ メトロポリス あさがお(原作・よしもとよしとも) まるいもの
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商品の説明

商品説明

1993年から1999年に発表された11の短編を収録した黒田硫黄の第1短編集。デビュー作「蚊」、カラー作品「西遊記を読む」、漫研時代の作品「熊」「南天」、同タイトルの手塚治虫作品のカバー「メトロポリス」、よしもとよしともと原作による「あさがお」など、初期のさまざまな試みを堪能できる。そのほか描き下ろし作品「まるいもの」、あとがき、雑誌「ユリイカ」に掲載されたエッセイ「西遊記とわたし。」も収録されている。

印象的なのが、「象」をモチーフにした2作品。ひとつは、同棲相手に家財道具と共に逃げられた少女が隣の部屋に巨大な象がいることを知り、心を寄せてゆく「象夏」。もうひとつは、やはりアパートで象を飼っていた男が、散歩の途中で鯨を飼っているという少女と出会う「象の散歩」。

象という多大な重量を持った「野生」が都会の日常のなかにあることの違和感と、大きなものに圧倒される心地よい興奮が押し寄せてくる。どちらの作品でも、主人公たちは象を手放さねばならない状況に陥り悩むものの、最終的には「象は象でやってくさ」(「象の散歩」)と拍子抜けするほどにさっぱりと、象に別れを告げる。黒田作品全体に流れる、物事に拘泥せずに手放す潔さ、すがすがしさを強く感じさせる。象の荒々しく、どこかなまめかしくもある姿を最高の構図で表現する画力も見事。筆を多用し、黒々とした線で描く黒田独特の技法も、象という素材とぴたりと合っている。(門倉紫麻)

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ イースト・プレス (1999/8/1)
  • 発売日 ‏ : ‎ 1999/8/1
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • コミック ‏ : ‎ 251ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4872571754
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4872571752
  • カスタマーレビュー:
    4.4 5つ星のうち4.4 42個の評価

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黒田 硫黄
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カスタマーレビュー

星5つ中4.4つ
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上位レビュー、対象国: 日本

2022年4月9日に日本でレビュー済み
作者独自のエンタメを追求した結果だと思う。
これを読んだ日、初めて中学校をサボった。
とにかくわくわくしました。
2022年4月6日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
引き込まれてしまいました。
2020年8月9日に日本でレビュー済み
ひとつひとつのポーズに、愛情が染み込んでいる。
昔の映画独特の優雅さが、いたるところで羽ばたいているかのよう。
余白を感じさせるストーリーからは、いつも優しい匂いがする。

駄作だと思える作品もあるが、ずば抜けていると思える作品もあり、極端だ。
作者は常にホームランを狙っているのかもしれない。
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2007年5月6日に日本でレビュー済み
 コミックキューという漫画雑誌に掲載され、多くの反響と黒田硫黄ファンをつくった傑作。

「あさがお」主人公は小学生の女の子"さっちゃん"。学校での生活や背景の様子は昭和の雰囲気で、懐かしい気持ちになる。そんななか、"さっちゃん"は夏休みの宿題として、近所でも有名な奇行をしてばかりの変人"ヨシキクン"の観察を開始する。

 "ヨシキクン"はいつも逆立ちをして道にいたり、屋根の上を飛び回っていたりする。そんな彼の奇行を観察し、記録する"さっちゃん"は、あるとき"ヨシキクン"と屋根から町内を見下ろしていた。そこで話をする流れで、「素敵なものをみせてあげるから、」といって今夜"なみだばし"に8時に遭う約束をする。が、母に見つかってしまい、"ヨシキクン"は屋根を跳ぶように去っていき、"さっちゃん"は屋根から降ろされてしまう。

 その夜8時に待ち合わせには行くことができなかった"さっちゃん"。

 夏休みの宿題は「クサカヨシキの観察」から「あさがおの観察」に。

そして10年後。映画館のスクリーンに監督"クサカヨシキ"の名を発見するのだった。

 過去と幻想と現実が交錯するファンタジー的な部分あり、しっとりと大人の漫画です。平凡な日常の波間に見える、非日常への可能性。そして誰しもが持つ懐古的な気持ちを揺さぶられます。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2020年9月24日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
俺は内容が理解出来ない感じでした。
何を言いたいのか、何を表しているのか不明。
これは作者がどーのこーのではなく
あくまで俺が感じ取れなかったんだろうと思う。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2004年4月26日に日本でレビュー済み
一見狙ったような絵柄だが、顔をよく見ると読者に訴えかけるものが何もないことに気づく。
台詞はよく省略されるが、不必要なまでに省略はしない。
日常の生活にカフカっぽい意味を見出したくなるような描き方はしようとしない。
それだけで、新しいなあなんて思ってしまう。
いまどき珍しい筆による絵もインパクトは残しておきつつも、僕たちに何かもったいぶったことを考えさせない。
まあ、こういう描き方あるよねって程度。
だが、何度か読み返すと、あれっこれって何だろといいたくなる。
意味深じゃないのに意味深にしたくなる感じ。
こういうアンビバレントな読み方をさせるのが黒田硫黄の凄いところなんじゃないかなあ?
『あさがお』なんて、原作者のよしもとよしともが描いたら、さらに台詞がなくなるだろうけど、読後「くどさ」を感じてしまった筈なのだ。
6人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2002年5月31日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
まず、この本のカバーのイラストが特に好きです。ペンで描いた線がうつくしい。
それから、黒田さんの描く平凡な女の子の絵がとてもいい。すごく光っていると思う。
マンガを描くことそのものに、素朴な愛情をそそいできたひとの、積み重ねから生まれてきたような作品が多いですね。そういう意味で好感をもちました。みんなが絶賛するほどの天才じゃないと思うけど、描くことへの愛情が伝わってくる。
最近は、マンガを書くことそのものよりも「マンガで身を立てる」ことのほうに注意が行ってしまっているような、物欲しそうな若手が多すぎて、うんざりしていたので、この才能は新鮮です。
日本のマンガはこれから先、ますますコンセプチュアルな方向へ行って、どんどんダメになっていくだろうけど、黒田さんにはいつまでもこの純粋さを保っていってほしいです。編集者の意見なんかいっさい無視して、マイペースで、あまり仕事をしすぎないようにしていれば、20年後には不世出の巨匠になっていると思う。
でも、けっきょく編集者のコンセプトに合わせざるを得ないだろうから、そういうところからダメになっていくんだろうなあ。
11人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2003年1月13日に日本でレビュー済み
 ちょっと、これが、思ったよりいいのである。
「大日本天狗党絵詞」は、「なんかヤケに狙った絵だよなぁ」と敬遠してろくに目を通していなかったのだが、いや、この短編集、マジでいけます。
「なんだ、これは」と思いまはじめたのが、「COMIC CUE」に載った「メトロポリス」を見たときかな。
 この作品は同名の手塚治虫作品を本歌取りしたもんなんだけど、これがまた絶妙にずらされたリアルさと独特のセンスをもつ、奇天烈な味の寡作だった。
 デビュー作だという「蚊」、「熊」、「南天」も、ラテン・アメリカ文学的な意味での「リアルさ」があって、いい。理屈やストーリーなんていらない。
「象夏」の女の子はぽっちゃりしていて可愛い。
 同じ象シリーズでも、「象の散歩」はふた昔前のガロ風でイマイチだったが。
 よしもとよしもとが原作を担当した「あさがお」も、小学生の視点がすごく生きている。
 同じ小学生が主役でも、「THE WORLD CUP1962」はちょっと、ハジケかたが足りてない。主役が女の子か男の子かの違いというのは、意外に大きい。
 極めつけは、冒頭の「西遊記を読む」とトリの「まるいもの」。
 この二作のセンスは好きだなあ。
 特に、「普通の女の子の表情」を、非常に魅力的に、生き生きと描ける人ですね、この人。
12人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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