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マンガの深読み、大人読み 単行本(ソフトカバー) – 2004/9/1
夏目房之介
(著)
達人・夏目が教えるのだ!
戦前マンガのひとコマから、
手塚治虫のマンガ思想を解き明かし、
「ドラゴンボール」の永遠性から、
鳥山明の天才的な企みを見抜く!
マンガ読みの達人が拓く、
これは大人の悦楽なのだ。
戦前マンガのひとコマから、
手塚治虫のマンガ思想を解き明かし、
「ドラゴンボール」の永遠性から、
鳥山明の天才的な企みを見抜く!
マンガ読みの達人が拓く、
これは大人の悦楽なのだ。
- 本の長さ310ページ
- 言語日本語
- 出版社イースト・プレス
- 発売日2004/9/1
- ISBN-104872574818
- ISBN-13978-4872574814
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商品の説明
出版社からのコメント
達人、夏目が教えるのだ! 戦前マンガのひとコマから、手塚治虫のマンガ思想を解き明かし、「トラゴンボール」の永遠性から、鳥山明の天才的な企みを見抜く! マンガ読みの達人が開く、これは大人の快楽なのだ。
著者について
マンガコラムニスト・評論家。 1950年、東京生まれ。72年にマンガ家としてデビュー。 90年代以降はマンガ評論家としても活躍。表現論というアプローチでマンガ評論に新境地を拓く。 99年、手塚治虫文化賞特別賞受賞。
登録情報
- 出版社 : イースト・プレス (2004/9/1)
- 発売日 : 2004/9/1
- 言語 : 日本語
- 単行本(ソフトカバー) : 310ページ
- ISBN-10 : 4872574818
- ISBN-13 : 978-4872574814
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,119,149位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 1,310位コミック・アニメ研究
- - 21,548位社会学概論
- - 415,292位コミック
- カスタマーレビュー:
著者について
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1950年東京生まれ。青山学院大学卒。マンガ、エッセイ、マンガ評論などを手がける。1999年「手塚治虫文化賞特別賞」を受賞。2008年より学習院大学大学院教授を務める(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『書って何だろう? (ISBN-10: 4544011620)』が刊行された当時に掲載されていたものです)
カスタマーレビュー
星5つ中4.5つ
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2024年2月9日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
とても面白く読ませていただきました。本当にありがとうございました。
2013年5月11日に日本でレビュー済み
2004年にイースト・プレスから出た単行本の文庫化。
中心になっているのは、『巨人の星』と『あしたのジョー』についての漫画論。どちらも1960年代後半に『少年マガジン』に連載され、漫画というものが社会的に大きく広がり、認知されるきっかけとなった作品だ。両者について、作画担当の川崎のぼるとちばてつや、編集者、アシスタントへのインタビューなどを通して、その革新性とおもしろさを分析している。
もともとは講談社の『ジョー&飛雄馬』という誌上での企画だったようだが、単行本化にあたって何本かのインタビューが削られてしまっているのが残念。
そのほか、漫画の国際化についてのエッセイも何本か収録されている。
ヨーロッパへの日本漫画の進出について、文化的な背景の説明により、成功/失敗を論じている点が興味深い。香港や東南アジアへの進出状況も。
中心になっているのは、『巨人の星』と『あしたのジョー』についての漫画論。どちらも1960年代後半に『少年マガジン』に連載され、漫画というものが社会的に大きく広がり、認知されるきっかけとなった作品だ。両者について、作画担当の川崎のぼるとちばてつや、編集者、アシスタントへのインタビューなどを通して、その革新性とおもしろさを分析している。
もともとは講談社の『ジョー&飛雄馬』という誌上での企画だったようだが、単行本化にあたって何本かのインタビューが削られてしまっているのが残念。
そのほか、漫画の国際化についてのエッセイも何本か収録されている。
ヨーロッパへの日本漫画の進出について、文化的な背景の説明により、成功/失敗を論じている点が興味深い。香港や東南アジアへの進出状況も。
2005年1月11日に日本でレビュー済み
本書第一部の題は「マンガ読みの快楽」。だが実は、第二部「『あしたのジョー』&『巨人の星』徹底分析」こそ、「マンガ読みの至福」と題すべき部分である。あの偉大な作品の作者と対面して「作者も気づいていなかった表現上の革新」を指摘し、作者本人から感動してもらうという筆者の体験は、「マンガ読みの至福」と言う以外、表現する言葉はない。「マンガ読みの至福」に慄える夏目さんの感動が対談の行間から立ち上ってくる。そして、作者自身が自分の作品を出版後ほとんど見ていないというのは、実に意外であった。実作者の「無意識の意図」を解題するという意味において、「マンガ批評」というものが存在する意味があるのだと実感できた。自分を「マンガ読み」と思う人は、必読。夏目さんのことが、死ぬほど羨ましくなるかもしれないけれども(笑)。
2004年12月10日に日本でレビュー済み
本書は、99年から03年までのエッセイや取材記事のエッセンスをまとめたもので、『ドラゴンボール』と『ドラえもん』を比べたり、『クレヨンしんちゃん』が正統派マンガであることを論じてみたりしています。
圧巻なのは『巨人の星』と『あしたのジョー』を論じた第2部です。ここで著者は、自身の作品への思いを吐露し、作者・作者の未亡人へのインタビュー、当時の編集長の思い、編集スタッフの苦労話取材などを通じて、ふたつのマンガがどれだけ画期的な作品だったかを明らかにしていきます。
とても気楽に楽しめる内容がほとんどですが、少しむずかしい話も混じっています。それは、90年代後半からマンガも学術的な研究をされるようになってきたことに原因がありそうです。
著者は85年に『夏目房之介の漫画学』という本を出しましたが、その頃は「漫画学」などという学術分野がなく冗談で「学」を付けていました。ところが、最近は本物の「学問」になってきたようで、学術的な見地からシビアなチェックが入るようになったそうです。夏目氏も、ある若手学徒の鋭い批判を受け入れて自分のマンガ論を再構築しはじめたそうです。
それが原因かもしれませんが、本書の一部には著者が本気で学術的な表現をしている文章も混じっています。だからといって、急にまじめな口調になった著者につきあう必要はありません。私のように「学問」に関係ない一般読者は、気楽に読める箇所だけ読んでいれば良いのです。
ただ、出版当事者は気楽にしていられないようで、海外で日本のマンガが受け入れられるようになったことによる著作権対応やプロモーション戦略も問われているそうです。90年代半ばにピークを迎えたマンガ週刊誌の部数も下降していますので、「いいものをつくれば売れる」といっているような時代ではなくなりつつあるとのこと。
そんな業界も垣間みることのできる一書でした。
圧巻なのは『巨人の星』と『あしたのジョー』を論じた第2部です。ここで著者は、自身の作品への思いを吐露し、作者・作者の未亡人へのインタビュー、当時の編集長の思い、編集スタッフの苦労話取材などを通じて、ふたつのマンガがどれだけ画期的な作品だったかを明らかにしていきます。
とても気楽に楽しめる内容がほとんどですが、少しむずかしい話も混じっています。それは、90年代後半からマンガも学術的な研究をされるようになってきたことに原因がありそうです。
著者は85年に『夏目房之介の漫画学』という本を出しましたが、その頃は「漫画学」などという学術分野がなく冗談で「学」を付けていました。ところが、最近は本物の「学問」になってきたようで、学術的な見地からシビアなチェックが入るようになったそうです。夏目氏も、ある若手学徒の鋭い批判を受け入れて自分のマンガ論を再構築しはじめたそうです。
それが原因かもしれませんが、本書の一部には著者が本気で学術的な表現をしている文章も混じっています。だからといって、急にまじめな口調になった著者につきあう必要はありません。私のように「学問」に関係ない一般読者は、気楽に読める箇所だけ読んでいれば良いのです。
ただ、出版当事者は気楽にしていられないようで、海外で日本のマンガが受け入れられるようになったことによる著作権対応やプロモーション戦略も問われているそうです。90年代半ばにピークを迎えたマンガ週刊誌の部数も下降していますので、「いいものをつくれば売れる」といっているような時代ではなくなりつつあるとのこと。
そんな業界も垣間みることのできる一書でした。