現在の構図では、社会主義が悪、資本主義が正義のようになっているが、行き過ぎた資本主義も労働者から搾取する形となり、これもまた悪と言えるだろう。
厳しい環境下での蟹漁を通して、労働者たちが組合を作り自分たちの権利を主張できるようになった、それは現在では当たり前あであるが、当時は当たり前ではなかった。そんな時代があったのだと知る勉強になった。
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蟹工船 (まんがで読破) 文庫 – 2007/10/1
小林多喜二
(著)
軍閥支配の進む昭和初期。 北洋オホーツクで蟹を獲り缶詰に加工する工場船「博光丸」では、 貧しい労働者たちが働いている。不衛生な環境、 長時間労働を強制する監督淺川。過酷な環境に耐えきれず、 やがて労働者たちは一致団結し、ストライキを起こすが…。 「資本と労働」の普遍的テーマを描いたプロレタリア文学の代表作を漫画化!
- 本の長さ183ページ
- 言語日本語
- 出版社イースト・プレス
- 発売日2007/10/1
- ISBN-104872578368
- ISBN-13978-4872578362
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登録情報
- 出版社 : イースト・プレス (2007/10/1)
- 発売日 : 2007/10/1
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 183ページ
- ISBN-10 : 4872578368
- ISBN-13 : 978-4872578362
- Amazon 売れ筋ランキング: - 419,992位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 151位まんがで読破
- - 2,482位漫画・アニメ・BL(イラスト集・オフィシャルブック)
- - 17,528位評論・文学研究 (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
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https://mangadedokuha.jp/lineup/
公式Twitter:@mangadedokuha
「まんがで読破」シリーズの企画・制作を目的に設立された著作会社 *その他『まんがで学ぶ成功企業の仕事術』(朝日新聞出版)*『歴史秘話ヒストリア』『タイムスクープハンター』漫画版および第5期TVドラマ脚本協力(NHK/ピクス)など。2013年に解散。現在は後身のTeamバンミカスが「まんがで読破」の制作を行っています。
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2024年4月1日に日本でレビュー済み
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2021年7月6日に日本でレビュー済み
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綺麗で良かったです。ありがとうございました🙇♂️
2018年9月26日に日本でレビュー済み
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原作は読んだことないですが、漫画は最後すごいあっさりですね。全体的にも見せ場があるようで無い
2024年3月1日に日本でレビュー済み
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これで興味が湧き、ぜひ元の小説も読んでみたくなりました。
当時の雰囲気が良く分かり、かなりおすすめです。
当時の雰囲気が良く分かり、かなりおすすめです。
2023年12月29日に日本でレビュー済み
漫画や図の本の方が分かりやすい為文学作品の漫画はありがたいです。
感想: 日本って昭和から人権無視のブラック企業がのさばってたんだなー。殺人事件も昔の方が多くて猟奇的で悲惨なのに昭和の人達ってどこを見て「今の若者は」とか「昔は良かった」とか言ってるんだろう?バブル崩壊前の甘い汁吸った人達かな?同じ昭和でもその前の世代は戦争やこんな命まで無くす程のブラック労働をしてたんだもんね。つくづくバブル世代って日本の歴史の中でも特別恵まれてるなと思った作品でした。
感想: 日本って昭和から人権無視のブラック企業がのさばってたんだなー。殺人事件も昔の方が多くて猟奇的で悲惨なのに昭和の人達ってどこを見て「今の若者は」とか「昔は良かった」とか言ってるんだろう?バブル崩壊前の甘い汁吸った人達かな?同じ昭和でもその前の世代は戦争やこんな命まで無くす程のブラック労働をしてたんだもんね。つくづくバブル世代って日本の歴史の中でも特別恵まれてるなと思った作品でした。
2019年5月25日に日本でレビュー済み
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日本のプロレタリア文学の代表的な作家である小林多喜二の作品。
漫画であり30分程度で読み終わるので、小学生でも読めます。
冷凍保存技術がなかった昔、採った蟹を船の上で蟹缶に加工せねばならず、そこでひどい労働条件で働くことになる若者の話です。現代のブラック企業の原点?のような話です。教養を高める一環として読んでみるのも良いのではないでしょうか?
漫画であり30分程度で読み終わるので、小学生でも読めます。
冷凍保存技術がなかった昔、採った蟹を船の上で蟹缶に加工せねばならず、そこでひどい労働条件で働くことになる若者の話です。現代のブラック企業の原点?のような話です。教養を高める一環として読んでみるのも良いのではないでしょうか?
2019年2月16日に日本でレビュー済み
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プロレタリア文学の傑作のコミック化です。正直、労働運動についてはあまり良い印象がない。組合員ではあるが、実際のところ組合費が適正に使われているかは会計監査を見ても判断できない。しかしそれでも、給与と雇用と労働環境を守るための保険を考えれば割り切れないことではない。税金を高いと思いながらも払うのも、水たまりの無い道路を歩き、河川が増水しても平気な堤防を越え通勤し、ニュースでは海上保安庁と自衛隊の出動に安堵し、品種改良された農産物を堪能できるからだ。そして毎日、こつこつを働き、それなりの給与を得る。
本作に書かれているのはそれ以前の社会の最下層だ。労働組合は無く、税収は乏しく、賃金は食うに足りぬ。資本家が搾取、そう本書は描くが資本の蓄積が乏しいから老朽船を限界まで稼働させ、そして誰もが逃げだすから最底辺の労働者を斡旋屋を通じてかき集める。利幅は大きいが資本の蓄積が薄いから常に破綻の危機と背中合わせだ。ただ、労働者の視点から見るとそれは見えない。
話の転換点は主人公の一人、森本がロシアで共産主義の豊かさに感化されて帰ってくるところから始まる。実のところ、革命前のロシアと日本では国力も生活水準もはるかにロシアが上で、食生活で比較にならないのは革命後も同じだった。森本があっさり赤化してしまうのも仕方ない。革命が豊かさをもたらしたと誤解するのはそれこそがプロパガンダの目的だからだ。
森本は蟹工船の戻り労働運動を起こす、そして、というところで話は加速する。ここでは資本家サイドは浅川という会社の人間に集約される。暴力で船内を支配する暴君だが所詮は雇われ人に過ぎない。実際のところ労働者側の交渉権があるか判断し難いし、労務者の監督をしているだけの浅川に交渉権は無い。要求は預かった、会社に取り次ぐで話は終わりなのだ。
蟹工船という限定された空間は労働環境、暴力、資本家の態度などが典型化された舞台として分かりやすい。そして何よりも逃げ場がないという状況がその時代に生きなくてはならないという運命を反映している。格差社会で40を過ぎても臨時職員で食いつなぐ現状が似ているという人もいる。労働運動は雇用、給与、労働環境を改善したが、そこから漏れたままのブラック企業も多い。ただ、社会資本の蓄積は労働者の立場を強化した。
本作から読み取るべきは、単純な搾取論ではなく、労働者の地位の変化だろう。
本作に書かれているのはそれ以前の社会の最下層だ。労働組合は無く、税収は乏しく、賃金は食うに足りぬ。資本家が搾取、そう本書は描くが資本の蓄積が乏しいから老朽船を限界まで稼働させ、そして誰もが逃げだすから最底辺の労働者を斡旋屋を通じてかき集める。利幅は大きいが資本の蓄積が薄いから常に破綻の危機と背中合わせだ。ただ、労働者の視点から見るとそれは見えない。
話の転換点は主人公の一人、森本がロシアで共産主義の豊かさに感化されて帰ってくるところから始まる。実のところ、革命前のロシアと日本では国力も生活水準もはるかにロシアが上で、食生活で比較にならないのは革命後も同じだった。森本があっさり赤化してしまうのも仕方ない。革命が豊かさをもたらしたと誤解するのはそれこそがプロパガンダの目的だからだ。
森本は蟹工船の戻り労働運動を起こす、そして、というところで話は加速する。ここでは資本家サイドは浅川という会社の人間に集約される。暴力で船内を支配する暴君だが所詮は雇われ人に過ぎない。実際のところ労働者側の交渉権があるか判断し難いし、労務者の監督をしているだけの浅川に交渉権は無い。要求は預かった、会社に取り次ぐで話は終わりなのだ。
蟹工船という限定された空間は労働環境、暴力、資本家の態度などが典型化された舞台として分かりやすい。そして何よりも逃げ場がないという状況がその時代に生きなくてはならないという運命を反映している。格差社会で40を過ぎても臨時職員で食いつなぐ現状が似ているという人もいる。労働運動は雇用、給与、労働環境を改善したが、そこから漏れたままのブラック企業も多い。ただ、社会資本の蓄積は労働者の立場を強化した。
本作から読み取るべきは、単純な搾取論ではなく、労働者の地位の変化だろう。
2019年7月1日に日本でレビュー済み
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森本が主人公と思いきや地味な眼鏡が主役にすり替わったのが違和感。怒声だけでパワハラ扱いされる現代には何のメッセージもない昔話。