あなたは明日から3日間、沖縄を自由に旅行していいと言われたら何をしますか? 海で泳ぎたい...。首里城を見に行きたい...。沖縄料理を食べたい...。
3日間めいっぱい使って、やりたいことはたくさんあると思います。
では、1週間のハワイ旅行だったら?
多少疲れても1週間遊びまわりますよね。
では、80年間、この地球を自由に旅行していいと言われたら?
はい。そうです。
実は、あなたは80年間の休みを使っていま地球旅行に来ていたのです。
「ようこそ地球へ」
あなたは旅人です。だから自由なのです。
何をしたっていいのです。決めるのはあなたです。
人生は旅なのですから。
ここで、あなたは多くの人が陥っている、「不幸の罠」に気づかなければいけません。
「成功しなければいけない」という強迫の罠に。
旅には成功も目的もありません。
中学のときに行った修学旅行と、最近、仲間と一緒に行った温泉旅行。
どっちが成功でしたか?
目的を果たしたのは、どちらでしたか?
答えはでないはずです。
なぜなら、旅には成功も失敗もないのですから。
だとするなら、私たちのやるべきことはひとつだけです。
いまを生きること。
過去を悔やむことではなく、未来を思い悩むことではなく、
ありのままの自分で現在、いま、この瞬間をしっかり味わうことです。
例えば、運動会を例にあげましよう。
何ヵ月も準備をやったのにいざ本番、雨で中止になったとします。
「あんなに練習やったのに中止だなんてガッカリ」という人もいるけど、準備自体を楽しんでいた人はどうでしょう。新しい仲間もできただろうし、きっと素敵な想い出ができたはずです。
そんな人は、もうその準備自体が運動会になっているのです。本番があろうがなかろうが。
僕らはいつだって、このままではいけないと思っています。
何かを成し遂げようと、「変わらなきゃ」と思っています。
それは裏をかえせば、いまの自分を「否定」しているんです。
自分を否定しながらどんなにがんばったって、たかがしれてます。
アクセルをふみながらブレーキをかけてるようなものですから。
遠くまで行きたいなら、まず、いまの自分を
まるごと受け入れることです。
そのとき、"人生の風"が吹くのです!
そしてそれがいまを生きるということです。
そもそも、このままではいけない旅なんてないんです。
この世界に「失敗」はないと気づいてください。
あらゆる「失敗」は、さらに自分らしくなるための「貴重な体験」になるんですから。
喜びも悲しみも後悔も、すべては旅のスパイスです。
春には春を楽しめばいいし、夏は夏を楽しめばいい。
春夏秋冬。それぞれに味わい方がありますから。
この本は、いわば、いまより生きることが
105倍楽しめるようになる人生の取扱説明書です。
(5倍分は消費税ね)
目的はただひとつ。
あなたを縛っていた固定観念を解き、あなたを自由にすること。
そして、日本という国に生まれて、いま、このときを旅する意味を見出していただくことです。
いま、周りの風景を1回眺めてみてください。
60分後、その同じ風景がちがって見えるはずです。
なぜなら、この本を読み終えるころには、あなたは生まれ変わっているはずだから。
60分後、あなたは恋に落ちます。相手は新しい自分です。
では僕は一足先に本の中であなたを待っています。
今から、あなたが来るのを待っています!
本が届いたら、こう声をかけてくださいね。
「待たせたね!」と。
そこに待っているのは、あなたの知らないほんとうのあなた、新しいあなたです!
