私が本に高評価を感じる時と言うのは、だいたい著者の人柄とその経験が
前面に出ている本であるということに最近気づいて、自分なりに新鮮な驚きがあります（笑）。
著者の石原和幸さんの20年以上にわたる挫折と成功、そして13年にもわたるスランプとの戦いの末に手にした
「世界一の庭師」というステイタス。
石原さんの自叙伝的なスタイルで内容は進みますが、その中に
綺麗ごとではない、一事業主・一アーティストとしての凄まじい経験と人生哲学がちりばめられており、
久々に心動かされる一冊となりました。
他のレビュアーさんもおっしゃっていましたが、
最近巷に溢れる自己啓発書やビジネス書には、残念ながら大変内容の薄いものや
書き手の自己顕示欲そのままの内容のものも多く、
読んでみてがっかりするものが多いと私も感じています。
そんな中、そういった自己啓発書を多数読むよりも、
この本をまずは1冊熟読してみるほうがはるかに得られるものが多いと思いました。
もちろん読み手によって、感想はいろいろと異なるものがあるかとは思いますが、
自分の仕事にかける情熱の大切さについて、あきらめないで続けてみることの素晴らしさについては
深く納得できるものなのではないでしょうか。
勇気をもらえる一冊です。
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