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CIA洗脳実験室~父は人体実験の犠牲になった~ 単行本(ソフトカバー) – 2010/4/27
新装刊にむけてのまえがき(一部抜粋)
苫米地 英人
2010年三月末日、警察庁長官狙撃事件の公訴時効を迎えて、警視庁公安部は「オウム真理教のほかに犯人はいない」と異例の発表をした。といっても、私が洗脳を解いた元警察官・K氏を04年に不起訴にした時点で事件の迷宮入りは決まったようなものだった。自白も状況証拠もそろっていたのに、彼らは不起訴に持ちこんだ。K氏から情報が漏れるのを恐れていたのだろう。この事件のオウムの役割はヒットマンに過ぎず、背後に別の組織が存在する。その組織に話が及ばないようにするためどうしても、オウムの仕業で幕を閉じる必要があった。
本書で、著者の父親が入院した病院がCIAの洗脳実験に利用されたように、オウム真理教がなにかに利用されていた大きな実験場であったことは、今でもあまり知られていない。オウム真理教にかんする事件がうやむやに終わるのは当然といえる。隠したいことがたくさんあるのだ。
麻原こと松本智津夫死刑囚にしても、本人が何かを話してしまう前に、裁判をせずにそのまま消されてしまうのではないか。知人の精神科医が麻原の医療接見の許可を取り会いに行ったが、本来四時間認められる医療接見のはずが、通常接見と同じで一時間、実際は30分ぐらいで追い出されてしまった。もちろん何も訊けなかった。麻原は脳梅毒でかなりやられてはいるけれど、精神的に崩壊はしていないから話しはできるはずだ。でも語らない。村井(秀夫・元幹部。1995年に刺殺された)のように口を封じられてしまうからだろう。上祐(史浩・元幹部)もいまだにいっさい口を割らない。
地下鉄サリン事件では、発生直後に各国のエージェントがデータを取りに来ていた。日本以外はみんな事件を知っていた。本書で、アメリカ人であるCIAが、同じ人間ではないかのように、カナダ人に洗脳実験を施したように、欧米人にとっては日本人はただの実験材料だったのだろう。オウム自体も実験の対象であり、食事に炭素菌やLSDを混ぜられるなど、信者たちは知らぬうちに実験材料となっていた。これがオウム真理教の実態である。
- 本の長さ374ページ
- 言語日本語
- 出版社WAVE出版
- 発売日2010/4/27
- ISBN-104872904710
- ISBN-13978-4872904710
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商品の説明
著者について
1942年カナダ生まれ。マンギル大学(カナダ)、イエールズ大学を卒業後、精神科医に。
登録情報
- 出版社 : WAVE出版 (2010/4/27)
- 発売日 : 2010/4/27
- 言語 : 日本語
- 単行本(ソフトカバー) : 374ページ
- ISBN-10 : 4872904710
- ISBN-13 : 978-4872904710
- Amazon 売れ筋ランキング: - 452,625位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 56,821位社会・政治 (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
苫米地 英人(とまべち・ひでと)
認知科学者((計算言語学・認知心理学・機能脳科学・離散数理科学・分析哲学)。
1959年、東京生まれ。
カーネギーメロン大学博士(Ph.D.)、同CyLabフェロー(サイバー防衛)、ジョージメイソン大学C4I&サイバー研究所研究教授(認知戦防衛)、早稲田大学研究院客員教授、公益社団法人日本ジャーナリスト協会代表理事、コグニティブリサーチラボ株式会社CEO会長兼基礎研究所長。
マサチューセッツ大学を経て上智大学卒業後、三菱地所へ入社、財務担当者としてロックフェラーセンター買収等を経験後、フルブライト全額給付特待生としてイエール大学大学院計算機科学博士課程に留学、人工知能の父と呼ばれるロジャー・シャンクに学ぶ。同認知科学研究所、同人工知能研究所を経て、コンピュータ科学と人工知能の米最高峰カーネギーメロン大学大学院博士課程に転入。計算機科学部機械翻訳研究所等に在籍し、人工知能、自然言語処理、ニューラルネットワーク等を研究、全米で4人目、日本人として初の計算言語学の博士号を取得。ATR自動翻訳電話研究所滞在研究員などを経て、徳島大学助教授、ジャストシステム基礎研究所所長、同ピッツバーグ研究所取締役、通商産業省情報処理振興審議会専門委員などを歴任。
1992年にはカーネギーメロン博士研究の単調性データ構造を利用した世界最初の仮想通貨ベチユニットを開発、不可変データ構造離散基盤数理として単調性理論は後のナカモト論文などにも影響を与える。その後、次世代サイバー防衛技術開発を米国防総省とも協調しカーネギーメロンで進め、2014年から2019年にかけては自衛隊サイバー部隊の創設と教育に統合幕僚長直轄で尽力。また2012年から複数国の顧問を務め、特に通貨システムを含む次世代基盤システムのアドバイザーをしている。サヴォイア王家諸騎士団日本代表、聖マウリツィオ・ラザロ騎士団大十字騎士。近年では、サヴォイア王家によるジュニアナイト養成コーチングプログラムも開発。日本でも完全無償の子供向けボランティア教育プログラムとして普及活動中。
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上位レビュー、対象国: 日本
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知識として知っておくと安全かも。
著者も精神科医であるが、それでも一人の人間が、CIAやカナダ政府という公権を相手に裁判を起こすということが、どれだけ精神的にも生活上も大変かということを思い知らされる。
末尾の対談ではオウムが「技術的な洗脳」を行っていたカルト集団であることが語られるが、別の本でオウムとCIAの関係を示唆する記述を読んだことがある。
軍事的にも敵に捕まった時、どんな拷問を受けても「情報を漏らさない」身体にするというのはいまも昔も世界の軍事専門家の関心だと思う。たとえ、いまは白兵戦などは少なく、敵と見方の人間同士が対峙する戦争は少なくなっているとは言え。。
この著者の父親は移住してきたユダヤ人で、カナダで成功した、というのもこの本に独特の意味を付加している。
苦労してビジネスで成功したユダヤ人ということと、自然くらいしかなじみのなかったカナダの政府機関の対応などは初めて見る。
また、その位置からして、アメリカ合衆国の影響を受けやすいということも興味深かった。
同時に父と子の物語でもある。
個人的には、実際の手法についてもっと知りたかった(恐ろしいが)。
この人は腎臓結石で医者に注射を打たれたことが引き金となり、窒息恐怖症(幼児期の恐怖体験浮憶)になり、精神医にかかり、金持ちであったがために名医を求め歩いたあげく、研究所の実験台となった。
安易に医者に走ったこと、医者信仰依存心、成金金持ちであったことが破滅の原因となった。
金は人を不幸にする典型例。金がなかったら名医とされる破壊医者にもかかわらずにすんだことであろう。
医者にご用心。さわらぬ医者に被害なし。
かって合衆国で公認されたマインド・コントロールの実験は人格破壊実験とも呼べるもの。ここまで犯罪的ではなくとも、現代の日本でも、メディア等により、気付かないうちに洗脳されている。玉石混交にしろ情報が入っているうちはまだいい。もっともあぶないのは選ばれた情報しか流れなくなること。国民が馬鹿になれば喜ぶのは国家。このような本を読んで、見えない敵に対する危機意識を持つのは悪くないことだと思う。
著者ハービー・M・ワインスタイン氏は洗脳実験の被害者の息子であり、精神科医です。
LSDや、思考を刷り込む音声テープ、感覚遮断(被験者の全ての感覚情報を可能な限り遮断すること)が用いられた危険な「実験」が「治療」と称して患者に対して行われた経緯が生々しく書かれています。
当時子供だった著者が、壊れていく父親を見てどれほど辛かったかが胸に迫ってくるような内容です。
また、著者は被害者家族であると同時に精神科医であり、CIAとカナダ政府を相手にした訴訟に精力的に関わった人物でもあります。
そのため精神科医の倫理問題、政府の対応など、非常に広範囲からこの事件を考察しており、この本の内容は単なる悲惨な告発本にとどまりません。
レビュアーの自分は冷戦史の一つとしてこの本を読んだのですが、その鬼気迫る内容と説得力に圧倒され、医療倫理についても考えさせられました。
翻訳を担当した脳機能学者・苫米地英人氏と、評論家の宮崎哲弥氏の対談も巻末に収録されており、面白かったです。