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M/D マイルス・デューイ・デイヴィスIII世研究 ハードカバー – 2008/3/31
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謎に満ちたマイルス・デイヴィスの全貌を浮き彫りにする、大部800ページのガチンコ帝王論。
菊地成孔、大谷能生両氏のライフワーク、ここに結実す。
※そのほかにも、布施明仁、濱瀬元彦による楽曲分析や、ケイ赤城へのインタビューなど圧倒の内容。
- 本の長さ776ページ
- 言語日本語
- 出版社エスクアイア マガジン ジャパン
- 発売日2008/3/31
- ISBN-10487295114X
- ISBN-13978-4872951141
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商品の説明
著者について
大谷能生 おおたに・よしお 1972年青森県生まれ。96年~02年まで音楽批評誌『Espresso』を編集、執筆。以後、さまざまな雑誌、ウェブへの寄稿を行い、日本のインディペンデントな音楽シーンに深く関わる。いま生まれつつある音楽の動態を微細に捉えるストイックな筆致には定評がある。批評不在と言われる時代に現れた、「折れないペンを握ったオーネット・コールマン」。2007年10月、執筆活動開始時から最近に至るまでの最初の集大成として、第1批評集『貧しい音楽』(月曜社)を刊行。続いて2008年3月には、マンスリー・レクチャー・イベントをまとめた『大谷能生のフランス革命』(門松宏明との共著、以文社)を刊行。本書と同じく菊地成孔とタッグを組んだ共著として『官能と憂鬱を教えた学校』(河出書房新社)、『東京大学のアルバート・アイラー』(歴史編/キーワード編、ともにメディア総合研究所)がある。音楽家としては、sim、masなど多くのグループに参加。サックスおよびエレクトロニクス奏者として、さまざまなセッションで演奏を行っている。また、2006年12月には堀江敏幸の原作による小説を朗読したソロ・アルバム『「河 岸忘日抄」より』(HEADZ)をリリース。その後も文芸誌への小説発表など、新しい文学と音楽の関係に向けての試みを開始しつつある。
登録情報
- 出版社 : エスクアイア マガジン ジャパン; B6版 (2008/3/31)
- 発売日 : 2008/3/31
- 言語 : 日本語
- ハードカバー : 776ページ
- ISBN-10 : 487295114X
- ISBN-13 : 978-4872951141
- Amazon 売れ筋ランキング: - 479,597位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 224位ジャズ
- カスタマーレビュー:
著者について
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1972年生まれ。批評家、音楽家。96年~02年まで音楽批評誌「Espresso」を編集・執筆。様々な雑誌、webへの執筆・寄稿を行い日本のインディペンデントな音楽シーンに深く関わる。
2004年9月、菊地成孔との共著『憂鬱と官能を教えた学校 【バークリー・メソッド】によって俯瞰される20世紀商業音楽史』(河出書房新社刊)を上梓。2004、2005年と同氏と共に東京大学教養学部にて講義 を担当。『東京大学のアルバート・アイラー 歴史編』『同 キー ワード編』(菊地成孔・大谷能生/メディア総合研究所)として書籍化される。他に、『日本の電子音楽』(川崎弘二著 大谷能生協力/愛育社)、『200CDジャズ入門200音楽書シリーズ』(200CDジャズ入門編纂委員会編/学習研究社刊)等。2007年9月に月曜 社から初の単独批評単行本『貧しい音楽』刊行予定。音楽家としては、sim、masなど多くのグループに参加。2006年12月にはソロ・アルバム『「河 岸忘日抄」より』(原作:堀江敏幸)をHEADZからリリース。その他さまざまなセッションで演奏を行っている。
2007年には待望の第一批評集『貧しい音楽』(月曜社)を上梓。
2008年には 菊地成孔と共著で待望の『M/D マイルス・デューイ・デイヴィスIII世研究』(エスクアイア マガジン ジャパン)を発表。
また、2008年には 第二批評集『散文世界の散漫な散策 二〇世紀の批評を読む』(メディア総合研究所)も発表された。
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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音楽的にかなりかなり高度な内容にまで踏み込んでおり
音楽のみならず記号論や言語学などのアナロジーも多く
独特の入り組んだ言い回しでけっして読みやすい文章ではないものの
菊地成孔さんの本にはいつも知的好奇心を刺激されます。
“(旋法と服飾の両義での)モード”と“ミスティフィカシオン”をキーワードに
生涯を通して常に変化し続けたマイルス・デイビスの音楽を分析しています。
マイルス・デイビスの活動を現地でリアルタイムで経験したわけではなく
音源や文献のみからこれだけの推論ができるのはまったく驚きに値します。
ひょっとして、
マイルスのことを語っている批評家たちは全員、
なにも知らず、なにも聴こえていないのでは?
ムードに酔っているだけで、
整数すら数えられない人々なのでは?
という菊地成孔氏の言葉に強く共感を覚えます。
布施明仁氏のリディアン・クロマティック・コンセプトによる
マイルス・デイビスの楽曲のアナライズや
日本人で唯一マイルス・デイビスのバンド・メンバーになった
キーボード奏者ケイ赤城氏のインタビューや
ファッション・デザイナー高橋是州氏による
マイルス・デイビスのファッション・スタイルの変遷の分析など
少なくとも日本においてはこれほど多角的なマイルス・デイビス論は
ほかに存在しないし、これからも出ないのでは?と思ってしまいます。
1. その講師でなければ扱わないテーマを取り上げること(マイナーでもよい)
2. 切り口がオリジナルであること
3. 通年の講義が終わったら、その講義が書物にまとめられるだけのレベルを持つこと
以上、3点である。
その条件を聞いて、早や四半世紀。今になって、その3条件をすべて真ん中で射抜くような
書物を手にすることができるとは思わなかった。本書である。
この講義録は、2005年に行われた、東京大学教養学部前期課程・全学自由研究ゼミナー
ル「マイルス・ディヴィス論」をもとに大幅な加筆・改稿の上、成立している。まず、何よ
りも776頁というヴォリュームが感動的である。これは、著者がテーマに入れ込んでいる
かを表している。喋っているうち・文章を書いているうちに、連想がどんどん広がって、そ
の裏をとり、アイデアを展開しているうちにみるみる枚数が増えていったものである(もと
の講義のときも、喋っているうちに話がどんどん脇道に逸れていったことが窺われる)。
教員は、もちろん学生を教え導く者であるが、それと同時に学生の前で、自分がそのテーマ
に対してどれだけ本気であるかを示す人間でなくてはいけない。20世紀初めのフランス人
数学者ルベーグの講義は(本人が考え込んでしまうために)通常の意味では、流暢さを欠く
凡庸な講義だったそうだが、その訥弁こそがある種の学生には、きわめてインスパイアリン
グだったという。そういう意味で、この脱線と逸脱に満ちた異常な講義録は、まさに大学生
向け講義なのだと思う。
「どの10年を使うつもりだ」のクールネスを味わい、第2章「ニューヨークの速度とビ・
バップ」でビ・バップに対する蒙を啓かれ、第4章「電化、磁化、神格化」の展開に圧倒さ
れる。間然とするところがない(リディアン・クロマティック・コンセプトは私には完全に
お手上げですが)。
こういう講義は難解としたものですが、数学者ルベーグとは違って、現役のミュージシャン
である著者の記述は、ときどきフランス思想由来のワーディングが出てくる80年代世代特
有の書き癖にさえ馴染めば、むしろクリアカットなものである。
読むにあたっては、モダンジャズに対するある程度の知識とディスクのコレクションはあっ
た方がよい。でも、全くフリーハンドで本書からマイルス・ディヴィスに挑むというのも男
気があって(?)カッコイイかも。
前著『東京大学のアルバート・アイラー』のときも思ったのですが、音源付きで聴衆の反応も
楽しめるライブ講義を本当に聞きたい気持ちになりました。東大駒場という場所がまたぴっ
たりだったのでしょう。その場にいた学生たちを羨ましく思います。
菊地による無条件の礼賛。それは過去すべての「帝王像」を破壊し、トランぺッターだけが持つ「不安」と「虚勢」が造り上げた「不機嫌なイコン」を浮き彫りにするのだ。
小川某のゴミ書籍について一言も触れていない、それだけでも志の違いは明らか。潮出版によるウェイン本批評を命の危険も顧みず徹底して頂きたかったところが唯一の物足りなさか。