Perlの入門書という位置づけですが、他の方も書いているように、プログラム自体が初めてで全くゼロの状態からこの本を読んでPerlをマスターするのは不可能だと思います。少なくとも、簡単なプログラムの解説書を読み通したことが無ければきついでしょう。
しかし、多少の経験しかない私でも、Perlの使い方がとてもよく分かります。
Perlは非常に制限の少ない言語なので、同じ一つのことを行うのに何通りもの書き方ができます。そしてこの本では、たいていのサンプルコードには、それと同じ動きをする別のサンプルコードを載せてあります。もしくは、似ているけれども別の動きをするコードを載せていたりします。いま探してみたら、『６章 入出力の基本』の冒頭で、そのような一連の４つのコードが載せてありました。
最初のコードは
while (defined ($line = <STDIN>)){
print "I saw $line";
}
最後のコードは
foreach (<STDIN>){
print "I saw $_";
}
そして、それぞれのコードにつき、「ここは、こういうように別の書き方が出来る」とか「違いは〇〇にある。」などと詳しく説明してくれています。ここまで細かく説明してくれているのは、この本と『Programming Perl』くらいじゃないでしょうか？
網羅的でリファレンス的な使い方がメインになるであろう『Programming Perl』より、この本は学習者向けに書かれていますので、まずはこの本でPerlを学ぶというのは良い選択だと思います。
筆者のRandalはPerlの生みの親 Larry Wall と共に『Programming Perl』を著した人です。Perlに精通していて当たり前ですね。
この本では難しすぎるとか、いかにも翻訳調の文章になじめないという方には、『Perl言語プログラミングレッスン』[入門編]をオススメします。正規表現を使いたい人には特に強くオススメします。
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