他のレビュアーの方の書いていらっしゃる通りの本です。素晴らしいです。
内容については他のレビュアーの方の素晴らしいレビューがありますが、あくまで個人的に興味深かったのは、
1.世界初のデジタルコンピューターはエニアックでは無かった
第二次大戦時のドイツが、産業や歴史に与えたインパクトの恐ろしさを実感します。
2.いまでは当たり前の集積回路が無い時代のメモリー
そんな風にして電気的な記憶をしていたのか!と、衝撃を受けます。それを美しい写真で解説しています。
3.現代のコンピューターテクノロジーが軍事によって発展してきた事実
ある種悲しくもなりますが・・・この本を読むと、コンピューターテクノロジーとは、まさに軍事によって発展してきた事が疑いの余地無く認識されます。現代の生活に無くてはならない技術(医学を除く)の殆んどは第二次大戦およびその後の冷戦時にイノベーションされたものであることを認めざるを得なくなり、なんだか悲しい気持になります。しかし・・・人類の歴史とは、そういうものなのでしょうか?
コンピューターマニアでなくても、いろいろ考えさせられる一冊です。
訳はやや読みにくいところもありますが、全体的に良好です。
しかし、コンピューターのことを一切知らない方が読むのはチョイ理解しにくいかもしれません(訳のためではなく、内容そのもののため、です)。
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Core Memory ―ヴィンテージコンピュータの美 大型本 – 2008/2/26
Computer History Museum(シリコンバレー)が所蔵しているヴィンテージコンピュータをユニークな手法で撮影した写真集。
誰も見たことがない圧倒的な質感とディテールで、50年に及ぶ計算機の進化を映し出す。
ENIAC、UNIVAC 1、IBM System/360、DEC PDP-8、Altair 8800、Cray、Apple I、そしてGoogle最初の運用サーバまで、30数台のコンピュータを収録。
誰も見たことがない圧倒的な質感とディテールで、50年に及ぶ計算機の進化を映し出す。
ENIAC、UNIVAC 1、IBM System/360、DEC PDP-8、Altair 8800、Cray、Apple I、そしてGoogle最初の運用サーバまで、30数台のコンピュータを収録。
- 本の長さ164ページ
- 言語日本語
- 出版社オライリー・ジャパン
- 発売日2008/2/26
- ISBN-104873113571
- ISBN-13978-4873113579
商品の説明
著者について
マーク・リチャーズ(Mark Richards):アフガニスタンの戦闘写真(「TIME」)からロサンゼルスのストリートギャング(「Newsweek」)まで、広範な被写体をカバーする写真家。作品は「The New York Times Sunday Magazine」「Fortune」「Smithsonian」「Life」「Business Week」に掲載されている。1990年代初頭からはシリコンバレーも題材にしている。カリフォルニア州ミルバレー在住で、ギークであることを誇りとする。
ジョン・アルダーマン(John Alderman):1993年に技術ライフスタイル雑誌「Mondo 2000」に寄稿して以来、ハイテク文化について書き続けている。かつては独創的なWebサイト「HotWired」チームの一員で、後にWired Newsのカルチャーエディタも努めた。オンライン・ミュージック初期の爆発の歴史を書いた著書、『Sonic Boom』はNew York TimesのNotable Book of 2002に選ばれた。サンフランシスコ在住。
ジョン・アルダーマン(John Alderman):1993年に技術ライフスタイル雑誌「Mondo 2000」に寄稿して以来、ハイテク文化について書き続けている。かつては独創的なWebサイト「HotWired」チームの一員で、後にWired Newsのカルチャーエディタも努めた。オンライン・ミュージック初期の爆発の歴史を書いた著書、『Sonic Boom』はNew York TimesのNotable Book of 2002に選ばれた。サンフランシスコ在住。
登録情報
- 出版社 : オライリー・ジャパン (2008/2/26)
- 発売日 : 2008/2/26
- 言語 : 日本語
- 大型本 : 164ページ
- ISBN-10 : 4873113571
- ISBN-13 : 978-4873113579
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,084,567位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 18,487位電気・通信 (本)
- - 35,487位コンピュータ・IT (本)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2012年3月8日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2021年3月4日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
パッとしない本。黎明期のコンピュータが好きで期待して買ったけど少し見て飽きてしまうのくりかえし。
アップの写真はめったに見れるものじゃないから貴重といえば貴重ではある。
良いところはそれだけ。
まずアップが多い。それもどこをアップにしたのか解らないようなドアップが多い。
全体写真は入れてほしい。運用状況が想像できるような写真がないと想像もできない。
電子部品が沢山あるのをみて、「おぉ、カッコいい」みたいなそんな浅はかな美的観点で企画された本という印象。
ページをまたいでるのもみにくい。
空白が多い。
下らないポエムな解説文は目障り。
そんなものに一ページも割くのならそこにコンピュータの全体写真を載せろと。
全体写真は美しくないと否定的に扱われているのはあり得ないと思う。
パソコンになるとさすがに全体写真があるけど、見慣れたような真正面。
あえてありがちなアングルで撮るのはセンスない。
解説文、読むに堪えないけど、適当に開いて読んだ二つだけ指摘してみる。特に選んだわけでもない。
NEAC2203「昔は緑の標準的なメタルデスクの上に機器を組むことにためらいを感じたりもしなかったようだ」
なにこのポエム。「ためらいを感じたりもしなかったようだ」??だから何?ためらいを感じるものなんですか?そもそも「緑の標準的なメタルデスク」って何のこと?「昔は」って今の大型コンピュータと比較してるのですか?それとも昔の人はためらいを感じないダサい人たちだったと開発者をdisってるのですか?
Commodore64「その長い寿命(1982年~1993年)の間に2000万台も売れたことで、これが非常に多くのユーザーにとって特に愛着のある、懐かしのマシンとなっていても不思議はない」
「不思議はない」って、当時を知ってる人にとっては懐かしのマシンに決まってますよ?2000万台も売れて懐かしのマシンでなければそれこそ衝撃ですよ。そんなに売れなくても当時ユーザーだった人にとっては懐かしいと感じるのは当たり前。仮に『2000万台も売れたが、当時を懐かしむ人はほとんどいない』とあったらそれこそ衝撃でしょう?『いやすみません、懐かしむ人は多いの間違いでした』とあったら、「そらそやろ。当たり前やん。わざわざ言うことか?」となるのは自明。
読むに堪えないけど読んでみると一応ちゃんと調べて知ってる人が書いてるなとは感じるのですが、ただただ文章にセンスが無い。美術本みたいな体裁の本でセンスが無いのは余計鼻につく。
アップの写真はめったに見れるものじゃないから貴重といえば貴重ではある。
良いところはそれだけ。
まずアップが多い。それもどこをアップにしたのか解らないようなドアップが多い。
全体写真は入れてほしい。運用状況が想像できるような写真がないと想像もできない。
電子部品が沢山あるのをみて、「おぉ、カッコいい」みたいなそんな浅はかな美的観点で企画された本という印象。
ページをまたいでるのもみにくい。
空白が多い。
下らないポエムな解説文は目障り。
そんなものに一ページも割くのならそこにコンピュータの全体写真を載せろと。
全体写真は美しくないと否定的に扱われているのはあり得ないと思う。
パソコンになるとさすがに全体写真があるけど、見慣れたような真正面。
あえてありがちなアングルで撮るのはセンスない。
解説文、読むに堪えないけど、適当に開いて読んだ二つだけ指摘してみる。特に選んだわけでもない。
NEAC2203「昔は緑の標準的なメタルデスクの上に機器を組むことにためらいを感じたりもしなかったようだ」
なにこのポエム。「ためらいを感じたりもしなかったようだ」??だから何?ためらいを感じるものなんですか?そもそも「緑の標準的なメタルデスク」って何のこと?「昔は」って今の大型コンピュータと比較してるのですか?それとも昔の人はためらいを感じないダサい人たちだったと開発者をdisってるのですか?
Commodore64「その長い寿命(1982年~1993年)の間に2000万台も売れたことで、これが非常に多くのユーザーにとって特に愛着のある、懐かしのマシンとなっていても不思議はない」
「不思議はない」って、当時を知ってる人にとっては懐かしのマシンに決まってますよ?2000万台も売れて懐かしのマシンでなければそれこそ衝撃ですよ。そんなに売れなくても当時ユーザーだった人にとっては懐かしいと感じるのは当たり前。仮に『2000万台も売れたが、当時を懐かしむ人はほとんどいない』とあったらそれこそ衝撃でしょう?『いやすみません、懐かしむ人は多いの間違いでした』とあったら、「そらそやろ。当たり前やん。わざわざ言うことか?」となるのは自明。
読むに堪えないけど読んでみると一応ちゃんと調べて知ってる人が書いてるなとは感じるのですが、ただただ文章にセンスが無い。美術本みたいな体裁の本でセンスが無いのは余計鼻につく。
2010年6月22日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
子どもの頃の憧れの機械が書籍で手に入る、そんな感じの一冊です。
2020年10月12日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
解説は当時の状況をよく伝えていて、簡潔だがインパクトがある。
しかし肝心の写真は、配線や真空管などの基板回路のドアップが多く、どんなコンピュータなのかさっぱりわからない。
アポロ誘導コンピュータは、あの特徴的なDSKYの写真は一枚もなし。
コンピュータの歴史資料のつもりで買うとガッカリする。
むしろコンピュータに興味がない層が、ちょっとレトロでおしゃれな基板写真が欲しくて買うのか?
ターゲット層が不明。
ちゃんと装置の全体写真を載せておき、その上で美的な拡大写真を載せていれば少しはマシだったはず。
コンピュータの知識がないカメラマンが、適当に撮ったとしか思えない。
樽型歪みの写真も堂々と掲載している。まともなカメラマンかどうかも怪しい。
しかし肝心の写真は、配線や真空管などの基板回路のドアップが多く、どんなコンピュータなのかさっぱりわからない。
アポロ誘導コンピュータは、あの特徴的なDSKYの写真は一枚もなし。
コンピュータの歴史資料のつもりで買うとガッカリする。
むしろコンピュータに興味がない層が、ちょっとレトロでおしゃれな基板写真が欲しくて買うのか?
ターゲット層が不明。
ちゃんと装置の全体写真を載せておき、その上で美的な拡大写真を載せていれば少しはマシだったはず。
コンピュータの知識がないカメラマンが、適当に撮ったとしか思えない。
樽型歪みの写真も堂々と掲載している。まともなカメラマンかどうかも怪しい。
2012年1月7日に日本でレビュー済み
マウンテンビューに出来たコンピュータヒストリーミュージアムに所蔵されている貴重な資産がカメラを通じて、語りかけてくれた。この写真集は多くの言葉を語ってくれる。特にgoogleの初代サーバーのボードが重すぎてたわんでいるのを発見した時、日本では考えられないほど稚拙なハードだった。それが今では。こうした事が少しでも理解できてとても嬉しく思った。今まで、コンピュータの歴史は知っていたつもりだが、この発明の背景にある、誰がどうして考えたのだろう、と言う事を再度考えさせられる機会となった。
この本から、どうしても見に来たくなり、マウンテンビューに昨年訪問した。写真集を読んでいたお蔭で、更に興味深い知見も得る事が出来た。語り、考えさせられる写真として貴重な一冊だった。
この本から、どうしても見に来たくなり、マウンテンビューに昨年訪問した。写真集を読んでいたお蔭で、更に興味深い知見も得る事が出来た。語り、考えさせられる写真として貴重な一冊だった。
2013年10月5日に日本でレビュー済み
無数に立ち並ぶ真空管、スイッチ、ランプ、そして本のタイトルにもなっているコアメモリー。少しいびつなシンメトリーになっているのは、長い時間(とはいってもせいぜい60年ちょっと)を超えてきたからでしょうか、それともハンドメイドで作ったからなのでしょうか。"IBM"や"Nippon Electric Company Ltd."のロゴも誇らしげです。
巨大な人工物の美しさを撮り出すアーティストといえばグルスキーですが、彼はあくまでもフィクション、こちらは本物。しかも実際に動作して、計算機科学のフロンティアを切り開いた強者たちです。ENIAC、IBM System/360、Cray-1, 2, 3など、もはや神話の時代の遺物です。個人的にはもっと全体像が分かるようなカタログ的な写真も充実させて欲しかったところですが、それは本書のコンセプトに反することなのかもしれません。
スーパーコンピュータに対する羨望はもはや失われてしまった世の中ですが、彼らが残した足跡の中に我々の暮らしがあることを思い出させてくれる本でした。
巨大な人工物の美しさを撮り出すアーティストといえばグルスキーですが、彼はあくまでもフィクション、こちらは本物。しかも実際に動作して、計算機科学のフロンティアを切り開いた強者たちです。ENIAC、IBM System/360、Cray-1, 2, 3など、もはや神話の時代の遺物です。個人的にはもっと全体像が分かるようなカタログ的な写真も充実させて欲しかったところですが、それは本書のコンセプトに反することなのかもしれません。
スーパーコンピュータに対する羨望はもはや失われてしまった世の中ですが、彼らが残した足跡の中に我々の暮らしがあることを思い出させてくれる本でした。
2008年5月13日に日本でレビュー済み
美しい写真集である。どこまでも、ただただ美しい。
あの頃の未来がここにある。そして、あの時の化石もここにある。
マニア(何の?)にとってはたまらない。昔のコンピュータの基板、回路、筐体などが、外観から細部に至るまで超鮮明な写真で切り取られている。真空管のアタマの銀色の部分への背景の写り込みや、光の反射など、ヴィンテージのタイトルのとおりまさに芸術品を撮影するかのような計算されつくした写真ばかり。
驚くべきことに、ここに写されているものは古くてもまだたったの50年しかたっていないこと。この急激な変化はなんだ。まるで数百年も前の芸術品を見ているような気持ちと、はるか遠い未来に見るかもしれないマシンがそこにある。
あの頃の未来がここにある。そして、あの時の化石もここにある。
マニア(何の?)にとってはたまらない。昔のコンピュータの基板、回路、筐体などが、外観から細部に至るまで超鮮明な写真で切り取られている。真空管のアタマの銀色の部分への背景の写り込みや、光の反射など、ヴィンテージのタイトルのとおりまさに芸術品を撮影するかのような計算されつくした写真ばかり。
驚くべきことに、ここに写されているものは古くてもまだたったの50年しかたっていないこと。この急激な変化はなんだ。まるで数百年も前の芸術品を見ているような気持ちと、はるか遠い未来に見るかもしれないマシンがそこにある。