「心が洗われる」という表現が読後の感想として相応しい、そんな本です。内容の良さを要約することは出来ませんので、間違いなく買った方がよいと勧めるだけにしておきます。じっくり味わうに相応しい内容となっております。読み進み、残りのページが1ページ、1ページと少なくなってゆくにつれ、この本が終わって欲しくないと切実に思いました。読後に込み上げてきたのは、内容への満足感と全てのページを読み終わってしまったという残念な思いが入り交じるなんとも言えない思いでした。このような読後感を与える本は滅多にありません。翻訳も素晴らしいものになっていると思います。このような本は翻訳が駄目だと全て駄目になってしまうものですが(そのような残念な翻訳が素晴らしい本を滅茶苦茶にしてしまうことが往々にしてあります、本当に本当に悲しいことです)、この本は原文の勢いと味わいが上手く日本語に表現されていると思います(原文を実際に確認したわけではありませんが)。
兎にも角にも、私の言いたいことは、読もうかどうか迷っている方は是非とも読んで下さい、ということです。
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タオは笑っている (プラネタリー・クラシクス) 単行本 – 1981/4/20
都会で仙人になる47の方法。 『ゲーデル、エッシャー、バッハ』のホフスタッターも舌をまく数理論理学者が綴るタオイズムの公案47篇。鈴木大拙、盤珪の禅からタオへと、読者は笑いの渦にのって運ばれていく。
- 本の長さ309ページ
- 言語日本語
- 出版社工作舎
- 発売日1981/4/20
- ISBN-104875021852
- ISBN-13978-4875021858
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商品の説明
著者について
アメリカ、ニューヨーク市生まれ。シカゴ大学で修士号、プリンストン大学で博士号を取得。数学(数理論理学)と哲学をダートマス大学、プリンストン大学、ニューヨーク市立大学、リーマン・カレッジなどで教えたことがある。専門の著作のほか、マーティン・ガードナーが「もっとも深淵でユーモラスな数学・論理学ゲーム集」と絶賛した『この本の名は』はじめ、数多くの作品をものしている。プロフェッショナルな手品師にしてピアニストでもある多芸な奇才。ロングアイランドで夫人と犬に囲まれて仙人のごとく暮らしているという噂。
登録情報
- 出版社 : 工作舎 (1981/4/20)
- 発売日 : 1981/4/20
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 309ページ
- ISBN-10 : 4875021852
- ISBN-13 : 978-4875021858
- Amazon 売れ筋ランキング: - 489,309位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 171位諸子百家・儒教・道教
- - 115,192位文学・評論 (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
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トップレビュー
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2020年1月29日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2020年6月1日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
タオというのが老子ということも知らず、わかりやすく読みやすい
2013年3月28日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
タオとは優しくて 捉えどころがなくて
ユーモラスなことがわかりました
ユーモラスなことがわかりました
2009年8月27日に日本でレビュー済み
力の抜けた文体で西洋哲学や他の宗教などと比較しながらタオについて記した、入門に最適の書。読了した今、タオについてこれ以上知るという差し迫った必要はないように思う。なぜなら、タオは考えるものではなく実践するもの、それを感じながら生きるという類のものだからだ。
本書の作者は数理論理学者にして手品師という、一風変わったユーモラスな人物。彼は山に囲まれたニューヨーク州の外れで、夫人や犬たちと仙人のように暮らしているという。
巻末に収録の作者と松岡正剛との対談も、笑いを交えながら古今東西の宗教や修行や哲学などに話が飛び、おもしろい。
きっとこれまでもタオを感じたことやタオを用いたことがあっただろう。しかし、これからはより意識的にそれらをできるように思える…そんな良書。最後に、捉え難いタオがいかなるものかがよく示された、本書で紹介されている老子の言葉を以下に記します。
天地創造の前からあり
ぼんやりしていてとらえにくいが
その中には象(かたち)がある
しかしじつに曖昧で
混沌としている
あらゆることがその働きである
それでいてひっそりしている
それ自体なにもしないけれど
すべてのことがそれを通じてなされる
業績を手柄とせず
すべてのものを愛し
すべてのものを養う
しかし支配しようとはしない
その名を私は知らない
私はそれを『タオ』とよぶ
本書の作者は数理論理学者にして手品師という、一風変わったユーモラスな人物。彼は山に囲まれたニューヨーク州の外れで、夫人や犬たちと仙人のように暮らしているという。
巻末に収録の作者と松岡正剛との対談も、笑いを交えながら古今東西の宗教や修行や哲学などに話が飛び、おもしろい。
きっとこれまでもタオを感じたことやタオを用いたことがあっただろう。しかし、これからはより意識的にそれらをできるように思える…そんな良書。最後に、捉え難いタオがいかなるものかがよく示された、本書で紹介されている老子の言葉を以下に記します。
天地創造の前からあり
ぼんやりしていてとらえにくいが
その中には象(かたち)がある
しかしじつに曖昧で
混沌としている
あらゆることがその働きである
それでいてひっそりしている
それ自体なにもしないけれど
すべてのことがそれを通じてなされる
業績を手柄とせず
すべてのものを愛し
すべてのものを養う
しかし支配しようとはしない
その名を私は知らない
私はそれを『タオ』とよぶ
2004年1月12日に日本でレビュー済み
「タオ」とか「タオイズム」という言葉自体知らずに読み始めたのですが、例えが分かりやすくて面白いのでグングン読み進みました。中盤以降、ちょっと理屈っぽく感じられる箇所もありますが、"Let it be"の精神と並んで、心が楽~になる哲学です。読んだら絶対身に付けたくなります!でもタイトルの意味は分かりませんでした…。