政治改革は本当に達成
できるのでしょうか
今後とも見守りたいです
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大阪都構想と橋下政治の検証: 府県集権主義への批判 (地方自治ジャーナルブックレット No. 52) 単行本 – 2010/8/1
高寄 昇三
(著)
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- ISBN-104875555687
- ISBN-13978-4875555681
- 出版社公人の友社
- 発売日2010/8/1
- 言語日本語
- 本の長さ97ページ
登録情報
- 出版社 : 公人の友社 (2010/8/1)
- 発売日 : 2010/8/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 97ページ
- ISBN-10 : 4875555687
- ISBN-13 : 978-4875555681
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2010年9月24日に日本でレビュー済み
副題のとおり、「府県集権主義への批判」の観点から橋下知事の「大阪都構想」を批判した本。
著者は、神戸市職員の経歴からか、政令市(大阪市)に好意的、府県(大阪府)に批判的な立場をとっている。著者によれば、府県は国の中央集権的な国家運営の一翼を担い、市町村を強力に統制しているとのことである。そして、戦時統制が進む中で東京府が東京市を実質的に吸収し「東京都」となったように、「大阪都」も大阪市を解体するものであり、地方自治を侵害するものであるということらしい。
さらに、著者は「府市の二重行政は存在しない。あっても年数億程度でしかない。むしろ、多くの施設があることは住民サービスにつながりよいこととさえ言える。」との考えをもっている。
私は、大阪で非常に大きな争点になっている「大阪都」について、そのメリット・デメリットの客観的分析を期待して本書を読んだのだが、あまりにも大阪市よりの立場で書かれた本であり、少し当惑した。ほとんど何の論証もなく、「大阪都となった場合の弊害(その反面として、大阪市が現在果たしている役割の重要性)」や「二重行政の弊害はない」などの主張をされても、「それはなぜ?」という感じがした。また、橋下知事の政治手法を一から十まで批判しており、偏った立場の本と感じた。
ただ、「大阪都」があまり検証されないままに、なんとなく正しいものというムードが強い中では、こんな立場で書かれた本であっても貴重なのかもしれません。「大阪都」はもっと肯定・批判の両面からしっかりと検証すべき論点のような気がします。
100ページ足らずの本なので、一つの考え方を確認する意味でも、一読してもいいかもしれません。
著者は、神戸市職員の経歴からか、政令市(大阪市)に好意的、府県(大阪府)に批判的な立場をとっている。著者によれば、府県は国の中央集権的な国家運営の一翼を担い、市町村を強力に統制しているとのことである。そして、戦時統制が進む中で東京府が東京市を実質的に吸収し「東京都」となったように、「大阪都」も大阪市を解体するものであり、地方自治を侵害するものであるということらしい。
さらに、著者は「府市の二重行政は存在しない。あっても年数億程度でしかない。むしろ、多くの施設があることは住民サービスにつながりよいこととさえ言える。」との考えをもっている。
私は、大阪で非常に大きな争点になっている「大阪都」について、そのメリット・デメリットの客観的分析を期待して本書を読んだのだが、あまりにも大阪市よりの立場で書かれた本であり、少し当惑した。ほとんど何の論証もなく、「大阪都となった場合の弊害(その反面として、大阪市が現在果たしている役割の重要性)」や「二重行政の弊害はない」などの主張をされても、「それはなぜ?」という感じがした。また、橋下知事の政治手法を一から十まで批判しており、偏った立場の本と感じた。
ただ、「大阪都」があまり検証されないままに、なんとなく正しいものというムードが強い中では、こんな立場で書かれた本であっても貴重なのかもしれません。「大阪都」はもっと肯定・批判の両面からしっかりと検証すべき論点のような気がします。
100ページ足らずの本なので、一つの考え方を確認する意味でも、一読してもいいかもしれません。