前からマイケル・ケインは好きでしたが、最近ますます彼の映画での素晴らしさがわかるようになったというか、
大人の男性の様々な味わい・・・つまり演技の魅力ですが、それにはまり、いろいろ作品を見ています。
そして、彼のこの映画での演技論の本をとうとう読むことに。彼は今83歳ですが、59歳ころにこの本を書いたと思われます。
たとえばスポーツなど、世界の頂点を争うようなトップレベルともなると、練習と研究と鍛練の度合いはすごいといいます。
イチローしかり、スケートの羽入選手しかり・・・
マイケル・ケインは世界トップレベルの俳優ですが、やはり、その努力はすごいということがわかります、この本を読むと。
自然にセリフが口から出るまで、台詞も動きも練習、練習、練習・・・・
そして、まるでスポーツ選手のように、入念な準備をしたのち初めてもたらされるリラックスの状態こそが、本番でのいい演技を呼び覚ます、と言っています。
この本は、舞台俳優ではなく、映画俳優の心得について、若い人にアドバイスする実際的な内容が、モリだくさんに書かれています。
彼は身を持って得たコツや心得があると思うのですが、もう、惜しげもなく、後輩たちのために、自分の知っていることを披露しているように思われます。
彼は、演技、そして自分の人生に謙虚に努力努力で取り組んで、磨いていったのだなー、ということがわかります。
注目されたりもてはやされたり、誘惑も多く、嫉妬や攻撃も受ける、決して、穏やかではない業界で生きてきたと思うのですが、
彼の謙虚で努力を惜しまない性格と、素晴らしいものを大切に思う価値観が、自分の演技を磨き続け、良い映画ができるように献身する姿勢を
継続させていると、読んでいてわかります。彼は素晴らしい役者ですが、素晴らしい人間なのです。
マーロン・ブランドも私は大好きなのですが、彼は天才的だったけど、ある時から演技よりも大切なことがこの世にはいっぱいある、と思って、
演技はお金を稼ぐ手段に変わった、と言っていました。天才なので、それでもトップでやっていけるのですが、
マイケル・ケインはなんていうか、もっと自分を謙虚にとらえていて、そのせいで、ずっと高齢になってもますますちょっとの出番でも光る存在になり、
生きてる限り、可能な限り、自分のできることの最上を提供し続ける生き方を選んでいるのではないか、と感じました。努力で自分の演技と存在の仕方
そのものを、ゴールド、宝物にまで、価値を高めた人と言えると思います。やはりたくさん骨を折って苦労した末に提示されるものは、それだけの
ことがあるのです。感動してしまいました。
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映画の演技: 映画を作る時の俳優の役割 単行本 – 1994/4/1
- 本の長さ181ページ
- 言語日本語
- 出版社劇書房
- 発売日1994/4/1
- ISBN-104875745621
- ISBN-13978-4875745624
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商品の説明
内容(「MARC」データベースより)
世界的な俳優マイケル・ケインが、カメラの前でどう演技すべきかを分かりやすい言葉で解き明かしながら、裏から見た映画の現場も紹介。俳優を目ざす人、現場に携わる人、評論家や映画ファンの人たちに。
登録情報
- 出版社 : 劇書房 (1994/4/1)
- 発売日 : 1994/4/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 181ページ
- ISBN-10 : 4875745621
- ISBN-13 : 978-4875745624
- Amazon 売れ筋ランキング: - 875,107位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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著者について
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2015年12月7日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2016年7月19日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
素晴らしい内容です
貴重な内容です
俳優にとって大事な内容です
オススメします
貴重な内容です
俳優にとって大事な内容です
オススメします
2010年7月13日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
演技力が必要になり、参考のために購入しました。
期待していた通り、演技についての考え方は大変勉強になりました。
「演技をするために仕事場へ向かうのは、学校へ通うのと同じようなこと」という説明には「なるほど」と納得できました。
演技の内容だけでなく、撮影の舞台裏なども書かれているため、飽きることなく面白く読めます。
おすすめです。
期待していた通り、演技についての考え方は大変勉強になりました。
「演技をするために仕事場へ向かうのは、学校へ通うのと同じようなこと」という説明には「なるほど」と納得できました。
演技の内容だけでなく、撮影の舞台裏なども書かれているため、飽きることなく面白く読めます。
おすすめです。
2015年1月12日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
薦められて購入しました。とても参考になりました。ずっと大切にしたいと思います。
2009年5月20日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
探してやっと、手にいれました。本当にわかりやすく書いてあり、さっと読めました☆俳優を目指している人には、バイブルになる一冊です!増刷してください!
2005年8月7日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
オスカーを助演で2回も取った俳優です。
主演で受賞するより助演は演技力が必要とさえ言われています。
そんな俳優が出演した映画をベースに、自分はどういう考えで演技をしたのか、
また映画撮影とはどういうことなのかを語っています。
しかし、決して自画自賛ではなく、失敗談やジョークなどを踏まえて面白く読ませてくれます。
翻訳の矢崎さんが、なじみやすい日本語に訳してくれています。
俳優は当然読んで勉強するべきでしょうし、映画が好きな人間にも、
裏話もあるので、楽しく読めるでしょう。
ぜひ、マイケル・ケインの作品を見ながら読んで欲しい本です。
主演で受賞するより助演は演技力が必要とさえ言われています。
そんな俳優が出演した映画をベースに、自分はどういう考えで演技をしたのか、
また映画撮影とはどういうことなのかを語っています。
しかし、決して自画自賛ではなく、失敗談やジョークなどを踏まえて面白く読ませてくれます。
翻訳の矢崎さんが、なじみやすい日本語に訳してくれています。
俳優は当然読んで勉強するべきでしょうし、映画が好きな人間にも、
裏話もあるので、楽しく読めるでしょう。
ぜひ、マイケル・ケインの作品を見ながら読んで欲しい本です。
2005年6月21日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
自然な演技を心掛けている俳優には、もってこいの本。
2009年1月13日に日本でレビュー済み
マイケル・ケイン ファン なので 発売当時に購入しました。
演技論もですが、出演作のエピソードも多く映画ファンなら、楽しめる内容になっています。
スタローンは待ち時間の間に脚本を執筆していた、何てことも書いてあったと記憶しています。
印象的だったのが相手のセリフを聞くことの重要性について語っているところでした。
アップではまばたきをしない、何てことも書いてあったような・・読みやすくて面白い本です。
演技論もですが、出演作のエピソードも多く映画ファンなら、楽しめる内容になっています。
スタローンは待ち時間の間に脚本を執筆していた、何てことも書いてあったと記憶しています。
印象的だったのが相手のセリフを聞くことの重要性について語っているところでした。
アップではまばたきをしない、何てことも書いてあったような・・読みやすくて面白い本です。