この本は以前にも（別のイラストレーターで）買った。あらすじは紹介しないが、吹雪の夜に道に迷った男の子が、雪女の娘に助けられるという「イイ話」である。そして、この話の一つのアクセサリーになっているのが「ヤドリギの枝」である（クリスマスとヤドリギの関連もあるが、それは別！）。ヤドリギは、他の樹木に寄生（葉緑素を持っていて光合成するので半寄生？）する植物だが、そのことが「他者に力を分け与える、助け合う」という信念に繋がっているのだという。
この話を信じている私は、ある時、山で拾ったヤドリギの枝を大切に車に積んで奈良県・法隆寺まで出かけて行った。そしたら、運悪く東名高速道路で玉突き事故に遭いそうになり、よけ損なって自損事故を起こしてしまった。その時に立ち寄った海老名SAのGS店長さんが、知り合いの整備士を横浜から呼んでくれて、無事に修理完了となり、目的地の法隆寺まで行って秋田に戻ることができたのだ。
もっとも、あとあとになってよく調べてみると、その枝はヤドリギのものではなく、別の植物だった（！）。「信じる」ということが如何に人間をたくましくするかの実例ではないだろうか？
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