DQ(1〜8)とFF(1〜10)の違いを5つの側面から評論するという本。作品ごとのバランスを欠くことなく、全体を満遍なく扱おうとする意図が見える。著者が自負するように、このジャンルの「本」はおそらく史上初だろう。しかし2ちゃんねるのFFDQ板ではすでに同種の議論が山のように積み重なっている。この本を読もうとする人ならFFDQ板でしかるべきテーマのスレッドを見つけて議論に参加した方が深い話しが聞けるだろう。
それよりなんといってもいただけないのは終わり方。著者は何の結論も示さずいきなり終わってしまうのはひどい。読後感が悪すぎる。興味がある人なら買ってもいいが、私はこの程度の論評ならネット上にあふれていて、わざわざ買う気は起きない。
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二大RPGの分岐点: ドラゴンクエストファイナルファンタジ-の軌跡 単行本 – 2007/11/1
岡部 麒仙
(著)
- 本の長さ174ページ
- 言語日本語
- 出版社講談社出版サービスセンター
- 発売日2007/11/1
- ISBN-10487601826X
- ISBN-13978-4876018260
登録情報
- 出版社 : 講談社出版サービスセンター (2007/11/1)
- 発売日 : 2007/11/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 174ページ
- ISBN-10 : 487601826X
- ISBN-13 : 978-4876018260
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,332,502位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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昭和に生まれ、平成に育ち、令和を流れる浮雲です。
東京大学を卒業後、会社勤めを嫌って作家生活に入りました。
立派な肩書きこそありませんが、おもしろい本を書けると自負しています。
出世コースから外れ、浮世離れした者ならではの視点で語るは人生と世相の妙味。
読者の皆様を桃源郷にご案内します。
ごゆっくりどうぞ。
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2010年7月17日に日本でレビュー済み
FFとDQを、ワールドマップ・ストーリー・キャラクター・バトル・グラフィックという話題ごとに比較、分析している本です。
メインシリーズのFF1から10まで、DQは1から8まで扱われています。
ただ、残念なことにFF11、FF12について完全に無視されていて、DQ8の話題は少ない。
内容は完全にネタバレを前提としています。
読む前に少なくとも過去シリーズをやっているかストーリーを調べておく必要があります。
様々な分析の中でとても面白いと思ったのはDQらしさの考察です。
あれは鳥山明の絵によってゲーム内イメージが形作られ、ゲーム中は独特のコマンドがドラクエらしさの大本となっているというのには感心しました。
確かにドラクエのコマンドは、その形式を守ろうとする限りにおいてゲームシステムの追加について大きな制限をかけています。
苦心の後にDQ7で超肥大化したゲームが作られてしまったのも、ドラクエの方向性を守るためには当然の結果だったのでしょう。
この本は2007年に書かれていますので、FF13とDQ9についてはもちろん書かれておりません。
しかし、本文で明らかになったFFとDQ「らしさ」の分析の延長線上にあるゲームでした。
例えばなぜDQ9は追加クエストがあるのか、そしてFF13は一本道なのか。
その答えは過去シリーズの比較検討によって自然と導き出すことができます。
ページ数が少ないこともあってか、やや説得力に欠ける話や唐突な終わり方をしていますが、類書がまったくないという状況を鑑みると希少な本だと思います。
メインシリーズのFF1から10まで、DQは1から8まで扱われています。
ただ、残念なことにFF11、FF12について完全に無視されていて、DQ8の話題は少ない。
内容は完全にネタバレを前提としています。
読む前に少なくとも過去シリーズをやっているかストーリーを調べておく必要があります。
様々な分析の中でとても面白いと思ったのはDQらしさの考察です。
あれは鳥山明の絵によってゲーム内イメージが形作られ、ゲーム中は独特のコマンドがドラクエらしさの大本となっているというのには感心しました。
確かにドラクエのコマンドは、その形式を守ろうとする限りにおいてゲームシステムの追加について大きな制限をかけています。
苦心の後にDQ7で超肥大化したゲームが作られてしまったのも、ドラクエの方向性を守るためには当然の結果だったのでしょう。
この本は2007年に書かれていますので、FF13とDQ9についてはもちろん書かれておりません。
しかし、本文で明らかになったFFとDQ「らしさ」の分析の延長線上にあるゲームでした。
例えばなぜDQ9は追加クエストがあるのか、そしてFF13は一本道なのか。
その答えは過去シリーズの比較検討によって自然と導き出すことができます。
ページ数が少ないこともあってか、やや説得力に欠ける話や唐突な終わり方をしていますが、類書がまったくないという状況を鑑みると希少な本だと思います。
2007年11月8日に日本でレビュー済み
現在は品切れですが、ドラゴンクエストとファイナルファンタジーの歴史について書かれた本です。
以下作者からのコメントです:
国民的RPGとしての地位を確立し、二大勢力として並び称される『ドラゴンクエスト』、『ファイナルファンタジー』を比較し、一連のシリーズの中に見られる方法論の違いを浮き彫りにすることです。いずれも約20年間の歴史の中で特定の方向に進み、独自の傾向が顕著になってきましたが、様々な点で対照的な性格を見せ始めてもいます。そこにテレビゲームの方法論の違いが現れているのは当然として、その背後にはそれを通り越してゲーム業界を取り巻く動向までもが反映されています。本書は作品論だけに終わらず、テレビゲームを取り巻く文化論までを射程に入れた一冊です。
以下作者からのコメントです:
国民的RPGとしての地位を確立し、二大勢力として並び称される『ドラゴンクエスト』、『ファイナルファンタジー』を比較し、一連のシリーズの中に見られる方法論の違いを浮き彫りにすることです。いずれも約20年間の歴史の中で特定の方向に進み、独自の傾向が顕著になってきましたが、様々な点で対照的な性格を見せ始めてもいます。そこにテレビゲームの方法論の違いが現れているのは当然として、その背後にはそれを通り越してゲーム業界を取り巻く動向までもが反映されています。本書は作品論だけに終わらず、テレビゲームを取り巻く文化論までを射程に入れた一冊です。
2010年2月9日に日本でレビュー済み
物語を突き詰めるドラクエ。
リアルさを追求するFF。
ドラクエの変わらなさに癒され、
FFのビジュアルには常に驚かされてきた。
でも、ドラクエも8からは、
FFチックになった気がしちゃいます。
スクウェアエニックスになったからかな。
ドラクエとFFはゲームにインパクトを与え続けたけれど、
DSやWiiが新しい文脈を提示したゲームの世界で
RPGが今後、どのような位置づけをされていくんだろう。
リアルさを追求するFF。
ドラクエの変わらなさに癒され、
FFのビジュアルには常に驚かされてきた。
でも、ドラクエも8からは、
FFチックになった気がしちゃいます。
スクウェアエニックスになったからかな。
ドラクエとFFはゲームにインパクトを与え続けたけれど、
DSやWiiが新しい文脈を提示したゲームの世界で
RPGが今後、どのような位置づけをされていくんだろう。