昨年12月に開かれた「吉田隆子生誕100年コンサート」のCDが付録になっているということで、行けなかった私は早速購入しました。
地道な研究で得た豊富な資料をもとに、吉田隆子の音楽と生涯が丁寧にわかりやすく書かれています。
各章には「月日は待ってくれない、勉強しろ」などと、スローガン的なタイトルがつけられているので、それらの印象的な言葉を頭に入れて読み進めると、なおわかりやすいです。
今回新たに発見されたという病床日記も掲載されています。自筆のコピーも掲載されていて、吉田隆子の人柄が直に伝わってきました。そして、病床日記は、近代日本史をそのまま投影しているようなリアルさもありました。特に太平洋戦争の前後の記述は、当時の庶民の暮らしがどのようなものであったか、今まで想像していたものを覆すような記述があり、驚きの連続でした。
作曲家の研究は、伝記や資料、楽譜など、様々な媒体が必要になり、それらを集めて作曲家像を構築するのに大変な時間と労力がかかります。この本は、それらの多くを1冊のなかにコンパクトにまとめています。様々な資料を目にすることにより、作曲家・吉田隆子の存在がとても身近に感じられました。
プライム無料体験をお試しいただけます
プライム無料体験で、この注文から無料配送特典をご利用いただけます。
非会員 | プライム会員 | |
---|---|---|
通常配送 | ¥410 - ¥450* | 無料 |
お急ぎ便 | ¥510 - ¥550 | |
お届け日時指定便 | ¥510 - ¥650 |
*Amazon.co.jp発送商品の注文額 ¥3,500以上は非会員も無料
無料体験はいつでもキャンセルできます。30日のプライム無料体験をぜひお試しください。
無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません。
ウェブ版Kindleなら、お使いのブラウザですぐにお読みいただけます。
携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。
作曲家・吉田隆子書いて、恋して、闊歩して 単行本 – 2011/12/1
辻 浩美
(著)
{"desktop_buybox_group_1":[{"displayPrice":"¥2,200","priceAmount":2200.00,"currencySymbol":"¥","integerValue":"2,200","decimalSeparator":null,"fractionalValue":null,"symbolPosition":"left","hasSpace":false,"showFractionalPartIfEmpty":true,"offerListingId":"dUqimajXDxOwlPAk%2Fi%2FMHxne0pwqqB7zPtZ5DejUlN0PwfCOw%2Bm8oHNvetPEmSUIGVWcVLJDJeqg%2F3b7DixFbwU%2FGroiQr0mtfyuEpC43mn4O77%2FRkqA9bpMmAEhNLR7r96V2Wxo1yQ%3D","locale":"ja-JP","buyingOptionType":"NEW","aapiBuyingOptionIndex":0}, {"displayPrice":"¥1,585","priceAmount":1585.00,"currencySymbol":"¥","integerValue":"1,585","decimalSeparator":null,"fractionalValue":null,"symbolPosition":"left","hasSpace":false,"showFractionalPartIfEmpty":true,"offerListingId":"dUqimajXDxOwlPAk%2Fi%2FMHxne0pwqqB7z8ulJV2yPaa%2F9BuqxMiECYjiRs623f%2B9ZuvmI0GFT%2FDI8Qy1Ze9blWFs07m9YnweDNp7qj%2FuhbnuqUXQFN8UsR%2BYvqWKNbwDt6e36GkMudPZkth9xVrhc81wan26nAY%2FHzw7A03SJirVh0dUnPxLZwg%3D%3D","locale":"ja-JP","buyingOptionType":"USED","aapiBuyingOptionIndex":1}]}
購入オプションとあわせ買い
付属資料:コンパクトディスク(1枚)
- 本の長さ149ページ
- 言語日本語
- 出版社教育史料出版会
- 発売日2011/12/1
- ISBN-10487652517X
- ISBN-13978-4876525171
商品の説明
著者からのコメント
音楽関係者だけでなく、どなたにもさらりと読み進められるよう、専門的な記述は控え、当時の社会や音楽の動向も踏まえながら、吉田隆子の生涯と音楽を追ったのもです。巻末に楽譜2曲とCDを付けましたので、読んで、弾いて、聴ける一冊として、楽しんでいただけると幸いです。
登録情報
- 出版社 : 教育史料出版会 (2011/12/1)
- 発売日 : 2011/12/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 149ページ
- ISBN-10 : 487652517X
- ISBN-13 : 978-4876525171
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,212,247位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
著者をフォローして、新作のアップデートや改善されたおすすめを入手してください。
著者の本をもっと発見したり、よく似た著者を見つけたり、著者のブログを読んだりしましょう
カスタマーレビュー
星5つ中4.6つ
5つのうち4.6つ
全体的な星の数と星別のパーセンテージの内訳を計算するにあたり、単純平均は使用されていません。当システムでは、レビューがどの程度新しいか、レビュー担当者がAmazonで購入したかどうかなど、特定の要素をより重視しています。 詳細はこちら
5グローバルレーティング
虚偽のレビューは一切容認しません
私たちの目標は、すべてのレビューを信頼性の高い、有益なものにすることです。だからこそ、私たちはテクノロジーと人間の調査員の両方を活用して、お客様が偽のレビューを見る前にブロックしています。 詳細はこちら
コミュニティガイドラインに違反するAmazonアカウントはブロックされます。また、レビューを購入した出品者をブロックし、そのようなレビューを投稿した当事者に対して法的措置を取ります。 報告方法について学ぶ
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2012年1月22日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2012年4月16日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
私は、2010年12月5日に開催された、吉田隆子生誕100周年記念コンサートで、彼女の作品に初めて触れました。
技巧的な難しさと、何ともいえぬ叙情性が融合した作品に、非常に感動しました。
そして今回、この本を読んでみて、吉田隆子の、ある意味での激しさ、そして孤独から、あの作品は生まれたのだと思うようになりました。
吉田隆子の生きた時代というのは、やはり暗い影がある時代ですが、それを、彼女の強い意志で、まさに生き抜いたことがひしひしと伝わってくる文章です。巻末の病床日記も、吉田隆子の思いが直に伝わってくる、非常に貴重な資料です。
「吉田隆子」と聞いて知らない人は、まずこの本を手にとってみてください。きっと読みおわった後は、吉田隆子という人物に興味を持っているはずです。
技巧的な難しさと、何ともいえぬ叙情性が融合した作品に、非常に感動しました。
そして今回、この本を読んでみて、吉田隆子の、ある意味での激しさ、そして孤独から、あの作品は生まれたのだと思うようになりました。
吉田隆子の生きた時代というのは、やはり暗い影がある時代ですが、それを、彼女の強い意志で、まさに生き抜いたことがひしひしと伝わってくる文章です。巻末の病床日記も、吉田隆子の思いが直に伝わってくる、非常に貴重な資料です。
「吉田隆子」と聞いて知らない人は、まずこの本を手にとってみてください。きっと読みおわった後は、吉田隆子という人物に興味を持っているはずです。
2013年5月25日に日本でレビュー済み
知られざる女性作曲家に光を当てた本。親切にもCDまで付いている。
それはいいが、記述本文と巻末年譜の矛盾がひどい。
たとえばp.14には「1917年、隆子は青山師範学校附属尋常小学校に入学する」とあるのに
p.126には「1916年、青山師範学校附属尋常小学校入学」とある。
p.14には「1923年に森村小学校を卒業し、日本女子大学附属高等女学校に入学する」とあるのに
p.126には「1922年、日本女子大学附属高等女学校に入学」とある。
p.16には「1928年2月、一家は大久保の新築の家へ越し、翌月、隆子は女学校を卒業した」とあるのに
p.126-127には「1927年3月、女学校卒業」「1929年1月、大久保百人町に転居」とある。
まがりなりにも著者は博士課程まで行った人なんだから、こういういい加減な書き方はダメだろう。
他の記述まで信憑性が怪しくなる。
こんな単純な矛盾はチェックすればすぐわかるのだから、本当なら出版前に解決しておかなければならない。
著者も編集者も仕事をサボっている証拠である。
自分が読んだのは第1刷だが、第2刷以降は直っているのかどうか。また、間違いはこれだけなのかどうか。
著者や版元に良心があるなら改訂版を出すか、ウェブサイトで正誤表を出すべきだ。
それはいいが、記述本文と巻末年譜の矛盾がひどい。
たとえばp.14には「1917年、隆子は青山師範学校附属尋常小学校に入学する」とあるのに
p.126には「1916年、青山師範学校附属尋常小学校入学」とある。
p.14には「1923年に森村小学校を卒業し、日本女子大学附属高等女学校に入学する」とあるのに
p.126には「1922年、日本女子大学附属高等女学校に入学」とある。
p.16には「1928年2月、一家は大久保の新築の家へ越し、翌月、隆子は女学校を卒業した」とあるのに
p.126-127には「1927年3月、女学校卒業」「1929年1月、大久保百人町に転居」とある。
まがりなりにも著者は博士課程まで行った人なんだから、こういういい加減な書き方はダメだろう。
他の記述まで信憑性が怪しくなる。
こんな単純な矛盾はチェックすればすぐわかるのだから、本当なら出版前に解決しておかなければならない。
著者も編集者も仕事をサボっている証拠である。
自分が読んだのは第1刷だが、第2刷以降は直っているのかどうか。また、間違いはこれだけなのかどうか。
著者や版元に良心があるなら改訂版を出すか、ウェブサイトで正誤表を出すべきだ。