戦後最も早く原爆を紹介した文献は何だろう。ある有名オークションでは嵯峨根遼吉の原子爆弾と言うパンフレットが最も古いと紹介しています。
戦争中に刊行され続けた「朝日時局新輯」の珍しい終戦直後版、かつ『原子爆弾』がテーマという、大変貴重な資料。 資料価値は高いと考えられます。昭和20年10月25日印刷10月30日発行。広島・長崎のキノコ雲の写真を挿入し、原子爆弾について詳しく論じた出版物としては、最も早い時期のものだと思います。
そう錯覚するのも無理ありませんが、武井武夫の原子爆弾の方が古いのです。戦前から左翼ジャーナリストとして活動した武井はたびたび投獄され、獄中で英語を猛勉強しました。アメリカの原子爆弾について早くから真相をつかみパンフレットを書きました。このパンフレットは、製本する体制が無かったのか、大きな紙を折りたたんだだけのアンカットで発行されたようです。嵯峨根のものがでたのは、そのすこしあとです。しかも、こちらは検閲により切り取りがあります。
日本の古本屋で販売していた一冊を仕入れおお化けを狙った出品ではなかったかと推理しますが、原爆文献を投機の材料のように扱うのは大きな疑問があります。それよりも、武井の原子爆弾が収録されたこちらの文献を読みたい。武井武夫はあまり有名ではありませんが大変価値ある日本人だったと思います。
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原子爆弾 復刻: 亡き夫に愛をこめて 単行本 – 1995/11/1
武井 武夫
(著)
- 本の長さ278ページ
- 言語日本語
- 出版社光陽出版社
- 発売日1995/11/1
- ISBN-104876621667
- ISBN-13978-4876621668
商品の説明
内容(「MARC」データベースより)
20万部を記録した日本の原爆文献第1号「原子爆弾」をあらためて収録。気鋭のジャーナリスト武井武夫の妻による看病記録、オウム問題で弁護士として活躍中の長男による父の回顧なども収める。
登録情報
- 出版社 : 光陽出版社 (1995/11/1)
- 発売日 : 1995/11/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 278ページ
- ISBN-10 : 4876621667
- ISBN-13 : 978-4876621668
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,781,628位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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