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教養の再生のために: 危機の時代の想像力 単行本 – 2005/2/1
加藤 周一
(著)
- 本の長さ169ページ
- 言語日本語
- 出版社影書房
- 発売日2005/2/1
- ISBN-104877143270
- ISBN-13978-4877143275
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登録情報
- 出版社 : 影書房 (2005/2/1)
- 発売日 : 2005/2/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 169ページ
- ISBN-10 : 4877143270
- ISBN-13 : 978-4877143275
- Amazon 売れ筋ランキング: - 534,521位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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1919‐2008年。東京生まれ。東京大学医学部卒。戦後、多彩な執筆活動を展開。中村真一郎・福永武彦と『1946・文学的考察』『マチネ・ポエティク詩集』などを刊行。カナダのブリティッシュ・コロンビア大学をはじめ、ドイツ、イギリス、アメリカ、スイス、イタリアの大学や、上智大学、立命館大学などで教鞭をとる。2004年、平和憲法擁護の「九条の会」の呼び掛け人となる(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『 三題噺 (ちくま文庫) (ISBN-13: 978-4480426710 )』が刊行された当時に掲載されていたものです)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2018年7月26日に日本でレビュー済み
どこかの実業家が高校から座学より実学を重視した高校を作るという。
実学=即、金になる技術や学問が大事だという人に、ぜひ読んでいただきたい。
「実学が進めば、高性能の車ができるようになるだろう、しかし肝心なのは、その車を使ってどこへ行くのかだ」という趣旨の
一文を読んで、目が覚める思いがした。
実学で得た技術を、何の目的に使うのか。
戦争か?平和のためか?金になることに使うのか?弱者のために使うのか?
そこで教養や人格が問われるのだ。
やはり若い感性のうちに、優れた書籍や、素晴らしい人物の講義にもふれて、洗練された豊かな人格を築いてほしい。
その重要性がよくわかる一冊だ。
実学=即、金になる技術や学問が大事だという人に、ぜひ読んでいただきたい。
「実学が進めば、高性能の車ができるようになるだろう、しかし肝心なのは、その車を使ってどこへ行くのかだ」という趣旨の
一文を読んで、目が覚める思いがした。
実学で得た技術を、何の目的に使うのか。
戦争か?平和のためか?金になることに使うのか?弱者のために使うのか?
そこで教養や人格が問われるのだ。
やはり若い感性のうちに、優れた書籍や、素晴らしい人物の講義にもふれて、洗練された豊かな人格を築いてほしい。
その重要性がよくわかる一冊だ。
2005年10月30日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
教養に関する本と言えば、どこかお説教くさかったり、高踏的だったり、あるいはそういう批評を恐れてか斜に構えたりと、いずれにしても「著者」を意識させるものが多く、したがって読者を多少とも構えさせる。しかし本書は、教養とは他ならぬ読者自身の問題であり、自由人となるか奴隷となるかという重要な「実用問題」だということを真摯に真剣に語りかける。その姿勢が、読者を素直に真剣にさせる。
役に立たない一般教養などやめて早く専門教育を、と考える大学生はともかくとして、そのように言ってはばからない大学教師が少なからずいる。そのような発言が何を意味しているのか、本書を読んで考えてみるべきであろう……が、そういう教師は本書など読まないだろうか。
役に立たない一般教養などやめて早く専門教育を、と考える大学生はともかくとして、そのように言ってはばからない大学教師が少なからずいる。そのような発言が何を意味しているのか、本書を読んで考えてみるべきであろう……が、そういう教師は本書など読まないだろうか。
2005年5月11日に日本でレビュー済み
大学生に向け、教養過程が縮小していく御時勢の中、『教養』の大切さを訴えるために企画した講演会、特別講義、インタビューの記録である。加藤周一の『教養に何が出来るか、それは分からないのですけど、それしかないし、それに賭けるしかないと思います。希望はそこにしかない。』という言葉が印象的である。
加藤によると教養は死につつあるのだそうだ。理由は二つ。『職業の技術には役がたたない』『高等教育の大衆化』。しかし「車を動かして遠くに行くにはテクノロジーと技術が必要ではあるが、その目的を決めるためには『教養』が必要なのです。教養の中からは『自由』と『想像力』を引き出すことが出来る。教養の再生が必要です。しかも新しい形で。」それは例えば渡辺一夫が戦中に戦争非協力者になった力にもなった。「当時(戦前)日本の中で「反戦」は少数派だった。しかし世界の中では多数派であった。そのことを知るには『教養』が無くてはならない。」
この本、大学新入生や高校生にぜひ読んで欲しいのだが、いかんせん高すぎる。玉に瑕(きず)である。
加藤によると教養は死につつあるのだそうだ。理由は二つ。『職業の技術には役がたたない』『高等教育の大衆化』。しかし「車を動かして遠くに行くにはテクノロジーと技術が必要ではあるが、その目的を決めるためには『教養』が必要なのです。教養の中からは『自由』と『想像力』を引き出すことが出来る。教養の再生が必要です。しかも新しい形で。」それは例えば渡辺一夫が戦中に戦争非協力者になった力にもなった。「当時(戦前)日本の中で「反戦」は少数派だった。しかし世界の中では多数派であった。そのことを知るには『教養』が無くてはならない。」
この本、大学新入生や高校生にぜひ読んで欲しいのだが、いかんせん高すぎる。玉に瑕(きず)である。