内容は短い話だし映画もあるのであえて触れずにレビューします。
まず本の冒頭にたった1頁のラース・フォン・トリアー自身のエピソードが入っているんですけど、これだけでもこの本の価値があると思います。本作の着想を得るきっかけの示唆として入れているエピソードなんでしょうけど、衝撃的でした。ラース・フォン・トリアーの全作品に少なからず影響してるんじゃないかな。
あと宗教史・文化人類学者の中沢新一氏の解説が載っていて本作の理解の助けになるので解説もポイントです。
映画未視聴だったんですが本で「奇跡の海」を読んで良かったです。映画を見ただけだったら多分悲しいなとか分からなくてモヤモヤして終わっただけだっただろう話が、救いがあるなとか愛を描くアプローチの一つだと前向きに捉えることができました。
ラース・フォン・トリアーの作品はどこまでも救いがなくてグロテスクな内容ばかりで好きになる人を選ぶ作風ですけど、本作がきっかけで見方が変わって好きになる人もいるんじゃないかな。
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奇跡の海 (幻冬舎文庫 ト 1-1) 文庫 – 1997/4/1
ラース フォン トリアー
(著),
齋藤 敦子
(翻訳)
ダブルポイント 詳細
- 本の長さ222ページ
- 言語日本語
- 出版社幻冬舎
- 発売日1997/4/1
- ISBN-104877284567
- ISBN-13978-4877284565
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登録情報
- 出版社 : 幻冬舎 (1997/4/1)
- 発売日 : 1997/4/1
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 222ページ
- ISBN-10 : 4877284567
- ISBN-13 : 978-4877284565
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,240,535位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 417位イギリス・アメリカの戯曲・シナリオ
- - 3,614位幻冬舎文庫
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2023年5月7日に日本でレビュー済み
映画のレビューでは、夫ヤンへの批判が散見されますが、映画の元の脚本(この本)を読むと、監督はヤンに、強い男らしさ、優しさを表現したかったのだと感じられました。
2004年8月23日に日本でレビュー済み
『ダンサー・イン・ザ・ダーク』で一躍有名になったトリアー監督ですが、その前作の『奇跡の海』の脚本です。映画ではカットされていたり、字幕字数の関係で判り難かった人物の関係や、台詞の背後の意味などが、これを読むことによって非常に判りやすくなります。
私個人としては『ダンサー…』は駄作だが『奇跡の海』は名作だ!と思っているので、色々な人に映画を勧めているのですが、みんな「判り辛かった」と…。 なので、こちらを薦めると「こんな良い話だったんだ!」と言って貰えます。
トリアー監督の個人話(すんごい神経症だとか)も掲載されていて、興味深いですよ。
私個人としては『ダンサー…』は駄作だが『奇跡の海』は名作だ!と思っているので、色々な人に映画を勧めているのですが、みんな「判り辛かった」と…。 なので、こちらを薦めると「こんな良い話だったんだ!」と言って貰えます。
トリアー監督の個人話(すんごい神経症だとか)も掲載されていて、興味深いですよ。