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葉書でドナルド・エヴァンズに 単行本 – 2001/4/1
- 本の長さ165ページ
- 言語日本語
- 出版社作品社
- 発売日2001/4/1
- ISBN-104878933704
- ISBN-13978-4878933707
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商品の説明
内容(「MARC」データベースより)
登録情報
- 出版社 : 作品社 (2001/4/1)
- 発売日 : 2001/4/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 165ページ
- ISBN-10 : 4878933704
- ISBN-13 : 978-4878933707
- Amazon 売れ筋ランキング: - 548,773位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 8,976位近現代日本のエッセー・随筆
- - 53,749位ビジネス・経済 (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
1950年、福岡県門司生れ。大学在学中に雑誌「ユリイカ」に詩と詩論を発表しデビュー。みずから極小の版元を構え、詩誌や詩書を刊行、戦後世代を代表する詩人のひとりとなる。その後、「詩の中から新しい散文を生む」(大江健三郎評)実験として、言語の諸形態の混じりあう領域での作品制作をつづける。広く知られた成果に『胡桃の戦意のために』(芸術選奨文部大臣新人賞)、『左手日記例言』(読売文学賞)、『猫の客』(木山捷平文学賞)、『ベルリンの瞬間』(紀行文学大賞)がある。ほかに、加納光於、河原温、ドナルド・エヴァンズなどの美術家とのあいだに成った書物がある一方、田村隆一の詩集や伊良子清白全集など、詩書装幀の仕事も多い。自装による長篇評伝『伊良子清白』は、2005年春、ライプチヒでの国際ブックフェアにおける「世界でもっとも美しい本」賞の候補となった。1985年、アイオワ大学のInternational Writing Programに招待詩人として参加。1998-99年、ベルリン自由大学客員教授としてベルリンに居住。2005年、「大江健三郎の推奨する詩人」として、共にオーストリアでの文学祭Sprachsalzに参加。2006年、人類学者の中沢新一を多摩美術大学に招聘し、芸術人類学研究所を創設、《野外を行く詩学》部門を担当し、研究をとおして過去の詩人・作家・芸術家の居留地などを結び合わせる《フィールド・ミュージアム・ネット》の活動を展開。2008年と2010年、第1回及び第2回の日中韓・東アジア文学フォーラムに参加。批評家としては、『破船のゆくえ』『光の疑い』などの同時代詩批判からヴァルター・ベンヤミンを基軸とした長篇エッセイ『遊歩のグラフィスム』に至る批評的著作がある。2009年、中保佐和子訳の『胡桃の戦意のために』がアメリカで最優秀海外図書大賞(2009 Best Translated Book Award)を受賞。『葉書でドナルド・エヴァンズに』(飯野友幸による英語訳)、『猫の客』(末次エリザベートによるフランス語訳)などのほか、ドイツ語、韓国語、中国語、ロシア語に翻訳がある。近年の「造本としてのエクリチュール」の実践は、わずか8ページのミニマルな書籍『via wwalnuts』叢書を生み、大部の自装の著作『鳥を探しに』とともに話題を呼んでいる。(作家の写真=望月孝撮影)
カスタマーレビュー
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上位レビュー、対象国: 日本
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架空の切手を描きつづけた夭折の画家ドナルド・エヴァンズへのオマージュとして、彼に対する葉書の形で綴られた、不思議な紀行録。奇妙な偶然に導かれ、画家の人生と詩人の足跡が、幻影のように交差する。
ぜひ平出隆の詩集『胡桃の戦意のために』『家の緑閃光』と併せて読んでいただきたい。旅の始まりは『胡桃の戦意のために』と、ラストシーンの感動は『家の緑閃光』と、それぞれリンクしている。
途中に顔を出す神秘的な猫ベルタ、実際には使えないパフィン鳥の切手を発行しているランディ島。印象深いシーンには事欠かない。
詩人の言葉は美しいがそれは飾られた美しさではない。言葉として発せられる前の、人の考えの中にある言葉の鋭さに美しさを感じる。
また装丁も丁寧に作られており、手に持つとしっかりと作られた本だと感じることができる。