この本はだいぶ前に読みました、なのでいまさら感想をってわけでもないのですが、ふと思ったこと。
ヒトラーは悪い意味で「マジメ」な人なのだなと思いました。
例えば不器用な初恋エピソード、女性はこうあるべきという貞操観念・理想像が極端に強いところもそうです。WW1において、あの名高いクリスマス停戦の時もこのようなことはするべきではない!と部下を叱責したそうでした。まじめさというのは一見するといいことのように思えます。しかし、同時に自分が正しいと信じたことを疑わず、柔軟性を欠いた恐ろしい暴力的な資質でもあるように思えます。
日本でも体育会系組織やブラック企業等で部下を指導して、行き過ぎた指導をするあまり自殺に追いやってしまうことが昔からあります。これらの中にはもちろん、ストレス解消のはけ口にそういった指導をしてしまう人もいるでしょうが、仕事にマジメで融通が利かな過ぎるあまりこのようなことをしてしまう人もいるのだろうと思います。
このような原理主義的な行動基準が行き過ぎて、人間の情緒的な部分を抑圧してしまうとき、ヘイトクライムやジェノサイド、大量虐殺が起こるのだと思います。
タモリさんが、かつてマジメ奴はここから出ていけ、と名言を残したことがあります。
海外の方から日本人はまじめな民族だと言われることがあります。
ナチスと手を組んでいた日本人です。
このまじめさはうまく働けば素晴らしい資質ですが、悪しき硬直主義にならないことを祈っています。
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アドルフ・ヒトラ-の青春: 親友クビツェクの回想と証言 単行本 – 2005/7/1
アウグスト クビツェク
(著),
橘 正樹
(翻訳)
- 本の長さ437ページ
- 言語日本語
- 出版社三交社
- 発売日2005/7/1
- ISBN-104879191590
- ISBN-13978-4879191595
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登録情報
- 出版社 : 三交社 (2005/7/1)
- 発売日 : 2005/7/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 437ページ
- ISBN-10 : 4879191590
- ISBN-13 : 978-4879191595
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,046,744位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 15,530位世界史 (本)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2024年4月13日に日本でレビュー済み
2024年1月24日に日本でレビュー済み
まるで本の中に入ったかのような鮮明な証言にワクワクが止まらない。
2017年2月14日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
大人は言う。
「ヒトラーは独裁者で、ユダヤ人を絶滅させようとした」
識者は言う。
「ヒトラーは二十一世紀最低の悪魔だ」
私が「それはどうして?」と尋ねても、誰も私を満足させるに足る答えを示せない。
ならば、もう人を頼りにするのはやめにしよう。
ただ書物から、自分の納得のいく、自分だけの答えを見つけ出そう。
ああ、きっと、アドルフも私と同じだ。私と同じ人間だったんだ。
「ヒトラーは独裁者で、ユダヤ人を絶滅させようとした」
識者は言う。
「ヒトラーは二十一世紀最低の悪魔だ」
私が「それはどうして?」と尋ねても、誰も私を満足させるに足る答えを示せない。
ならば、もう人を頼りにするのはやめにしよう。
ただ書物から、自分の納得のいく、自分だけの答えを見つけ出そう。
ああ、きっと、アドルフも私と同じだ。私と同じ人間だったんだ。
2012年7月2日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
「アドルフはこんなやつだったよ」という距離と視点で語られる思春期から青年時代のヒトラー。
当時、ヒトラーのたった一人の友達であったクビツェクによる回想録。
これは歴史書でも批判書でもなく、親友ヒトラーとの青春の書である。
描写はどこか小説的で、しかもエピソードはドラマチック。
青春の物語としても楽しめるし、読みごたえのある本だった。
これを映画化すればどれほどの名作が生まれることか…などとつい予断がよぎってしまうほどの。
クビツェクは語る。
「今になってどこかからアドルフ・ヒトラーとの友情を否定するように強いられても、屈しません」
1953年のことだ。
世界中を敵に回してでもクビツェクはヒトラーとの友情を守りきった。
この世界でもっとも強い絆で結ばれた友情と、もっとも特別な青春の物語。
当時、ヒトラーのたった一人の友達であったクビツェクによる回想録。
これは歴史書でも批判書でもなく、親友ヒトラーとの青春の書である。
描写はどこか小説的で、しかもエピソードはドラマチック。
青春の物語としても楽しめるし、読みごたえのある本だった。
これを映画化すればどれほどの名作が生まれることか…などとつい予断がよぎってしまうほどの。
クビツェクは語る。
「今になってどこかからアドルフ・ヒトラーとの友情を否定するように強いられても、屈しません」
1953年のことだ。
世界中を敵に回してでもクビツェクはヒトラーとの友情を守りきった。
この世界でもっとも強い絆で結ばれた友情と、もっとも特別な青春の物語。
2018年5月17日に日本でレビュー済み
中学の卒業文集で、「生まれ変わったら何になりたいか」という設問に「イギリスの少年」と書いている女子がいました。
イギリスの少年はイギリスのおっさんになり、イギリスの爺さんになるのにな、と思ったものでした。
当然逆だってあるのです。
「ドイツの悪の化身のような憎々しいヒゲのおっさん」だって生まれた時からそうだったわけじゃありません。
昔は「オーストリアの透き通るような純真で感受性豊かな少年」だったんです。
「風と木の詩」の冒頭、有名な「ジルベール讃歌」の一節、「ジルベール・コクトー、我が人生に咲き誇りし最大の花よ 遠き青春と夢の中紅あかと燃えさかる紅蓮の炎よ」の固有名詞を「アドルフ・ヒトラー」に変換してこの本のキャッチにしても恐らく違和感ありません。
ジルベールみたく、「フランスの少年」の内に死ねればいいのですけどね。
それを果たしたのがアンネ・フランクです。永遠に無垢であり続けるアンネ。
しかし、永遠に無垢であり続けるリンツそしてウィーンのアドルフ、という考え方も可能ではないでしょうか。
善悪とか道徳とか政治的イデオロギーを超越して、それを可能にするのが文学とか芸術というものではないでしょうか。
イギリスの少年はイギリスのおっさんになり、イギリスの爺さんになるのにな、と思ったものでした。
当然逆だってあるのです。
「ドイツの悪の化身のような憎々しいヒゲのおっさん」だって生まれた時からそうだったわけじゃありません。
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ジルベールみたく、「フランスの少年」の内に死ねればいいのですけどね。
それを果たしたのがアンネ・フランクです。永遠に無垢であり続けるアンネ。
しかし、永遠に無垢であり続けるリンツそしてウィーンのアドルフ、という考え方も可能ではないでしょうか。
善悪とか道徳とか政治的イデオロギーを超越して、それを可能にするのが文学とか芸術というものではないでしょうか。
2006年3月26日に日本でレビュー済み
『わが闘争』は、いってみれば、ヒトラーのパフォーマンス。
ヒトラーの実際の姿はどんなものだったのか、それを知るには絶好の書、
それが『アドルフ・ヒトラーの青春』。
ヒトラーと親友のクビツェクが、飢えや貧困と耐えながら、
ひたすら、自分達の夢まぼろしを追いつづけた青春の日々を、
クビツェクが、ヒトラーという未曾有の政治マシーンの虚像を超えて、
描き出している。
ヒトラーが近親相姦的な家系の中から生まれたことを裏付ける資料も出てくる。
ヒトラーの父にとって、ヒトラーの母は、従兄弟の娘にあたるそうだ。
ほかにも、ヒトラーの兄弟についても触れられている。
この作品から、
ヒトラーの思想が青春時代から築かれたものであること、
ヒトラーの何でも自分で考えないと気が済まない様子や、
現実を無視し、自分の思うように全てがうまくいくと妄想に走る姿、
反ユダヤ主義を徐々に形成する様子、
浮ついた男女交際は断じて認めない、娼婦も根絶しないといけない、
それでいて、貧しい人々を救済しなければいけない、と主張する姿
片思いの恋に悩み妄想をつづけるヒトラー・・などなど、
とにかく読んでみて損のない内容となっている。
『わが闘争』を舞台裏から眺める書物と言えるこの本、
ヒトラー=ゲイ説を唱える『ヒトラー秘密の生活』、
ワーグナー狂ヒトラーの姿を伝える
『ワーグナーのヒトラー』とともに読むとさらに面白いはず。
『わが闘争』→本書、本書→『わが闘争』、
どちらの読み方でも、
経験がどのように政治的なものにヒトラーの内部で変換されたのか、
非常によく分かると思うので、これはぜひ読んでおきませう。
ヒトラーの実際の姿はどんなものだったのか、それを知るには絶好の書、
それが『アドルフ・ヒトラーの青春』。
ヒトラーと親友のクビツェクが、飢えや貧困と耐えながら、
ひたすら、自分達の夢まぼろしを追いつづけた青春の日々を、
クビツェクが、ヒトラーという未曾有の政治マシーンの虚像を超えて、
描き出している。
ヒトラーが近親相姦的な家系の中から生まれたことを裏付ける資料も出てくる。
ヒトラーの父にとって、ヒトラーの母は、従兄弟の娘にあたるそうだ。
ほかにも、ヒトラーの兄弟についても触れられている。
この作品から、
ヒトラーの思想が青春時代から築かれたものであること、
ヒトラーの何でも自分で考えないと気が済まない様子や、
現実を無視し、自分の思うように全てがうまくいくと妄想に走る姿、
反ユダヤ主義を徐々に形成する様子、
浮ついた男女交際は断じて認めない、娼婦も根絶しないといけない、
それでいて、貧しい人々を救済しなければいけない、と主張する姿
片思いの恋に悩み妄想をつづけるヒトラー・・などなど、
とにかく読んでみて損のない内容となっている。
『わが闘争』を舞台裏から眺める書物と言えるこの本、
ヒトラー=ゲイ説を唱える『ヒトラー秘密の生活』、
ワーグナー狂ヒトラーの姿を伝える
『ワーグナーのヒトラー』とともに読むとさらに面白いはず。
『わが闘争』→本書、本書→『わが闘争』、
どちらの読み方でも、
経験がどのように政治的なものにヒトラーの内部で変換されたのか、
非常によく分かると思うので、これはぜひ読んでおきませう。
2008年5月5日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
このような本は出しにくい期間が長く続いたのではと思いますが、よく出版されたものだと思います。別にへんな主張があるわけでもありませんが、ヒトラーを狂人に仕立てた方が分かりやすいと思っている人は多いと思いますので・・・。ある意味では人間的には面白い人物で今の世ではああいうことにはならなかったような気もしますが・・・。ヒトラーの諸要素と時代と環境と・・様々な要因が○○○分の1の確率で組み合わさった現象のような気がしてなりません。「僕はヒトラーの友達だった」と断言する人が1人いたことがますますその複雑さを後押ししております。
2015年11月10日に日本でレビュー済み
内容の説明に関しては他の方々がしっかりレビューしてくださっているので、もう一つの翻訳との比較を書こうと思います。
原書が同じなので、当然本文の内容は同じです。ただ、ところどころ本筋に関係ないところで違いがあります。
例えばこちらの本で「幸いにもアドルフは、ステファニーが私のことも気に入る可能性について……」という部分、
もう一つのほうでは「私もステファニーが好きになるかも知れないとは……」という内容になっています。
どちらかが誤訳なのかもしれませんが、原書を持っていないため確認ができません。
目立つ違いは、こちらの地の文はですます調で、もう一つのほうは~だ。~だった。となっていることです。
全体的に日本語としてはこちらの本のほうがスムーズに読める気がします。もう一つのほうも別に悪いわけではないのですが、たまに?な語句があること、いかにも翻訳だなぁという部分があることが気になります。
代わりに、青春時代の会話文に関しては、もう一つの本の方がやや生き生きした感じがあるように思います。
あとは写真の入れ方に大きな違いがあります。
こちらの本では、例えば本文で幼児期のヒトラーやヒトラーの両親に言及されると、それに対応した写真を本文のそばに掲載しています。ちなみに小さいころのヒトラーの写真と両親の写真はもう一つの本には掲載されていません。
もう一つの本では、巻頭にまとめて写真を掲載しています。総統になった後の写真も載っています。
個人的には本文を読みながら対応する写真が見られるこちらの本のほうが気に入っています。
全体的にはこちらの本のほうがやや読みやすかったかなあ、ということでこちらにレビューを書くことにしました。
こちらは2015年11月現在なかなか入荷されない状況にあるようなので少し迷いましたが……。
原書が同じなので、当然本文の内容は同じです。ただ、ところどころ本筋に関係ないところで違いがあります。
例えばこちらの本で「幸いにもアドルフは、ステファニーが私のことも気に入る可能性について……」という部分、
もう一つのほうでは「私もステファニーが好きになるかも知れないとは……」という内容になっています。
どちらかが誤訳なのかもしれませんが、原書を持っていないため確認ができません。
目立つ違いは、こちらの地の文はですます調で、もう一つのほうは~だ。~だった。となっていることです。
全体的に日本語としてはこちらの本のほうがスムーズに読める気がします。もう一つのほうも別に悪いわけではないのですが、たまに?な語句があること、いかにも翻訳だなぁという部分があることが気になります。
代わりに、青春時代の会話文に関しては、もう一つの本の方がやや生き生きした感じがあるように思います。
あとは写真の入れ方に大きな違いがあります。
こちらの本では、例えば本文で幼児期のヒトラーやヒトラーの両親に言及されると、それに対応した写真を本文のそばに掲載しています。ちなみに小さいころのヒトラーの写真と両親の写真はもう一つの本には掲載されていません。
もう一つの本では、巻頭にまとめて写真を掲載しています。総統になった後の写真も載っています。
個人的には本文を読みながら対応する写真が見られるこちらの本のほうが気に入っています。
全体的にはこちらの本のほうがやや読みやすかったかなあ、ということでこちらにレビューを書くことにしました。
こちらは2015年11月現在なかなか入荷されない状況にあるようなので少し迷いましたが……。