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火ここになき灰 単行本(ソフトカバー) – 2003/8/10
- 本の長さ152ページ
- 言語日本語
- 出版社松籟社
- 発売日2003/8/10
- ISBN-104879842265
- ISBN-13978-4879842268
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商品の説明
内容(「MARC」データベースより)
「灰」「燃やすこと」「ホロコースト」を語ったデリダの文が引用されながら、「そこに灰がある」という一つの文について語り続け、まさにそれだけが全体の内容をなしている。翻訳の限界に挑んだ特異な書物。
登録情報
- 出版社 : 松籟社 (2003/8/10)
- 発売日 : 2003/8/10
- 言語 : 日本語
- 単行本(ソフトカバー) : 152ページ
- ISBN-10 : 4879842265
- ISBN-13 : 978-4879842268
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,023,312位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 785位フランス・オランダの思想
- - 1,934位西洋哲学入門
- カスタマーレビュー:
カスタマーレビュー
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2010年5月25日に日本でレビュー済み
この本の最大の失態は、デリダがフランスのラジオで著名な女優とやったラジオドラマの脚本であるということをあとがきにしている点である。本来は前書きで書くべきことなのだ。しかしながら、灰という抽象的な存在を使い、その存在の哲学的な根拠を簡潔に述べているあたり、素晴らしいと思うが、素人には全くおすすめしない良著である。恋愛という誰にでもあるファクターを灰という失われた存在の痕跡と対照して行く姿は本当に素晴らしいと思う。
2010年6月13日に日本でレビュー済み
この20世紀の宿題を、しかも永遠に解決することのできない宿題を解決しようとしたものである、といえるでしょう。
前世紀末に、テレビ朝日の「LIFE」という記念プロジェクトで、音楽家、哲学者、文学者たちが試みた集約と近未来に向けた解決の志向性の呈示も同様です。
事実の方は記録です。
解決案の方は現実のものにはなっていませんから、「亜」=「準」現実でしょう。
すなわちフィクションです。
しかし、ここにフィクションにとっての大切な責務があります。
前世紀末に、テレビ朝日の「LIFE」という記念プロジェクトで、音楽家、哲学者、文学者たちが試みた集約と近未来に向けた解決の志向性の呈示も同様です。
事実の方は記録です。
解決案の方は現実のものにはなっていませんから、「亜」=「準」現実でしょう。
すなわちフィクションです。
しかし、ここにフィクションにとっての大切な責務があります。
2003年9月1日に日本でレビュー済み
「そこに灰がある」という文、デリダにある日突然
到来したその文章についての
複数の声の対話と、灰についての文章の引用が
紙面のなかで同時に進行していきます。
灰は、痕跡すら残らなかったもの、
あるいは痕跡にすらならなかったものの
さらに聞き取れぬ痕跡であり、
この本はこうした灰について物語る物語であり、
しかも自身が灰であるような物語です。
全体的に、非常に音楽的な作品です。(デリダと女優キャロル・ブーケによる朗読のカセット版もあるようです。)個人的には、翻訳の文体がやや説明過剰な気がします(ほかに手がなかったとしても)。「だわ」とか「のよ」とか。
到来したその文章についての
複数の声の対話と、灰についての文章の引用が
紙面のなかで同時に進行していきます。
灰は、痕跡すら残らなかったもの、
あるいは痕跡にすらならなかったものの
さらに聞き取れぬ痕跡であり、
この本はこうした灰について物語る物語であり、
しかも自身が灰であるような物語です。
全体的に、非常に音楽的な作品です。(デリダと女優キャロル・ブーケによる朗読のカセット版もあるようです。)個人的には、翻訳の文体がやや説明過剰な気がします(ほかに手がなかったとしても)。「だわ」とか「のよ」とか。