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快楽 (薔薇小説 1) 単行本 – 2007/8/1
- 本の長さ381ページ
- 言語日本語
- 出版社松籟社
- 発売日2007/8/1
- ISBN-104879842540
- ISBN-13978-4879842541
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登録情報
- 出版社 : 松籟社 (2007/8/1)
- 発売日 : 2007/8/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 381ページ
- ISBN-10 : 4879842540
- ISBN-13 : 978-4879842541
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,358,747位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 290位イタリア文学研究
- - 465位イタリア文学 (本)
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2013年2月22日に日本でレビュー済み
読む前までは
マルキ・ド・サドのような退廃的で変態的な作品かと思っていたのですが、
意外にも精神的で、端正ですらありました。
構成や描写 (風景描写・心理描写) がしっかりしてて、読み応えが十分あり
退屈しません。
本当の主題は「快楽」というより「嫉妬」です。
「嫉妬」についての描写において、プルーストの『失われた時を求めて』を
彷彿とさせるものがあります。
『失われた時を求めて』では
死んだアルベルチーヌの、かつてのレズ友達を抱くことで、
嫉妬とないまぜになった快楽を得るくだりがありますが、本書の終盤にも
その種の「屈折した (こじれた) 快楽」が描かれてます。具体的には
読んでからのお楽しみということで。
ラストに向かって急転直下な展開をみせます。
最後の最後の締め方は、まるでベルトリッチの映画を見ているかのようで
切なく、そして、さりげなくてかっこいい! なんともいえない余韻が
あとを引きます。
もっと広く評価されていい作品だと思います。
※解説にもありますが
ユイスマンスの『さかしま』 (オタク、ヒッキーの聖典!?) が好きな人なら
きっと気に入ると思う。
読む前までは
マルキ・ド・サドのような退廃的で変態的な作品かと思っていたのですが、
意外にも精神的で、端正ですらありました。
構成や描写 (風景描写・心理描写) がしっかりしてて、読み応えが十分あり
退屈しません。
本当の主題は「快楽」というより「嫉妬」です。
「嫉妬」についての描写において、プルーストの『失われた時を求めて』を
彷彿とさせるものがあります。
『失われた時を求めて』では
死んだアルベルチーヌの、かつてのレズ友達を抱くことで、
嫉妬とないまぜになった快楽を得るくだりがありますが、本書の終盤にも
その種の「屈折した (こじれた) 快楽」が描かれてます。具体的には
読んでからのお楽しみということで。
ラストに向かって急転直下な展開をみせます。
最後の最後の締め方は、まるでベルトリッチの映画を見ているかのようで
切なく、そして、さりげなくてかっこいい! なんともいえない余韻が
あとを引きます。
もっと広く評価されていい作品だと思います。
※解説にもありますが
ユイスマンスの『さかしま』 (オタク、ヒッキーの聖典!?) が好きな人なら
きっと気に入ると思う。
2017年4月12日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ダヌンツィオの名前を何で知ったかは忘れた。ただ最近になってイタリア文学においては欠かせない存在であることをしった。といってもイタリア文学はそこまで文学的に豊潤とはいえないかもしれないが。それでイタリアのアマゾンで彼の作品の内、この『快楽』という作品のレビュー数が一番多く、それ故代表作と判断し、この作品を読んでいることとした。
それで読んだ感想を有体にいえば、面白くないということになる。読んでみて気づくが、芸術的感性や教養がふんだんに取り込まれている。哲学的な言い回しをすることもある(実際哲学的なのかはおいといて)。しかしながら、核となる人間関係の部分は平凡である。それなりに才能ある人間なら書けるような人間関係が展開される。まあ情熱的ではあると思うが。描かれる教養的な部分もはっきり言って読み飛ばして差し支えがない。ともかくよく調べてみるとこの作品はまだ作者が25あたりに書いた作品で、それ故まだ人間関係の描写、ひいては物語の円熟度も浅いのは仕方がないのかもしれない。
才能めいたものはあると思う。彼の後期の作品なら面白いかもしれない。しかし、この作品はわざわざ手に取る手間があるとは私は考えない。
それで読んだ感想を有体にいえば、面白くないということになる。読んでみて気づくが、芸術的感性や教養がふんだんに取り込まれている。哲学的な言い回しをすることもある(実際哲学的なのかはおいといて)。しかしながら、核となる人間関係の部分は平凡である。それなりに才能ある人間なら書けるような人間関係が展開される。まあ情熱的ではあると思うが。描かれる教養的な部分もはっきり言って読み飛ばして差し支えがない。ともかくよく調べてみるとこの作品はまだ作者が25あたりに書いた作品で、それ故まだ人間関係の描写、ひいては物語の円熟度も浅いのは仕方がないのかもしれない。
才能めいたものはあると思う。彼の後期の作品なら面白いかもしれない。しかし、この作品はわざわざ手に取る手間があるとは私は考えない。
2016年7月3日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
イタリア貴族の恵まれた青年の優雅な恋愛が事細かに書かれている。赤と白をテーマにして二人の女性の間を揺れ動く心境は現代にも通じるものがあると言える。しかしこのようなビスコンティの映画に出てくるような生活をしている貴族は今もいるのだろうか。過ぎ去った時代を懐かしむという所も大いにあり、それも楽しめると思う。