理工系の分野で論文を書いたことがありますがこれから医療系の論文を書くことになるので統計学の勉強をしたく、類書を何冊か読んだあとにこの本にたどり着きました。
乱暴に言うと統計学の本は
・統計要約値、検定、相関などについて、数学的背景を含めて説明している
・「このように操作すれば検定ができます」と、ExcelマクロやSPSSの操作法等が添付されている
に大別されると思います。後者の操作説明本は、確かに全く同様の研究ケースだとわかりやすく実用的ですが、実際にどの検定を当てはめようか、外れ値をどのように扱ったらよいかなどという細かい点については答えを与えてくれません。前者の基礎的解説本は、確かに知識は身に付きますが、実際の研究に当てはめようとするとなかなかうまくいきません。
そのような中、検定の性質、当てはめ方について詳細に平易な文章で書かれており非常にわかりやすかったです。
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学会・論文発表のための統計学: 統計パッケ-ジを誤用しないために 単行本 – 1999/10/10
浜田 知久馬
(著)
- 本の長さ186ページ
- 言語日本語
- 出版社真興交易医書出版部
- 発売日1999/10/10
- ISBN-104880036021
- ISBN-13978-4880036021
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商品の説明
内容(「MARC」データベースより)
最近の統計の流れと統計学の役割、論文を読んだり発表するのに必須であるデータの要約、試験計画などについてわかりやすく解説するほか、医学系論文で多用される多重比較などについても触れたテキスト。
登録情報
- 出版社 : 真興交易医書出版部 (1999/10/10)
- 発売日 : 1999/10/10
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 186ページ
- ISBN-10 : 4880036021
- ISBN-13 : 978-4880036021
- Amazon 売れ筋ランキング: - 771,100位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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トップレビュー
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2013年3月14日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2015年6月1日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
旧版を持っていましたが、転勤に際して行方不明となってしまったため、
新版を購入しました。
記載内容は大きく変化はないと思いますが、論文作成、データ整理の際
に心がけることが、記載されていると思います。できれば、検定法の種類
について、もう少し記載内容が広ければと思い、4つ☆としました。
院生になりたての人や、初めて統計的な手法を駆使して論文を作成する
人の指導に役立つと考えています。---いっしょに働いている若い同業者
の人々に購入を勧めたところです。
新版を購入しました。
記載内容は大きく変化はないと思いますが、論文作成、データ整理の際
に心がけることが、記載されていると思います。できれば、検定法の種類
について、もう少し記載内容が広ければと思い、4つ☆としました。
院生になりたての人や、初めて統計的な手法を駆使して論文を作成する
人の指導に役立つと考えています。---いっしょに働いている若い同業者
の人々に購入を勧めたところです。
2015年12月11日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
難しそうな内容でも具体的な話をしてくれるので、わかった気になれます。
2019年8月28日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
統計初心者には難しく感じました。ある程度、統計の知識がある人に適していると思います。
2015年9月11日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
医学論文には変数やら様々な検定名やらでてくるけど、なんのためにこの評価項目が設定され、この検定が採用されたのか、普段からわからないまま読んでいる方も多いのではないかと思います。
基本的な名称(例えばt検定、検出力、独立変数等)の意味を押さえたうえで読むといいです。
用語の索引は巻末にありますが、用語の説明はないので。
説明の具体例として挙げられているものに、野球選手や、就活をしている女子学生の人気企業ランキングがあったりするので、多分医学に詳しくない方でも楽しめます。
統計なので、もちろん途中でいくつもの数式がでてきますが、それを飛ばしても読み進めていけます。
私個人としては、「多重性と多重比較」が一番役に立ちました。
さらりと読める本です。
基本的な名称(例えばt検定、検出力、独立変数等)の意味を押さえたうえで読むといいです。
用語の索引は巻末にありますが、用語の説明はないので。
説明の具体例として挙げられているものに、野球選手や、就活をしている女子学生の人気企業ランキングがあったりするので、多分医学に詳しくない方でも楽しめます。
統計なので、もちろん途中でいくつもの数式がでてきますが、それを飛ばしても読み進めていけます。
私個人としては、「多重性と多重比較」が一番役に立ちました。
さらりと読める本です。
2013年9月28日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
統計学がブームであるが、果たして本質をちゃんと理解して使っているだろうか(特にソフトウェアの操作方法だけを学んで分析している人)。
本書はサブタイトルに「統計パッケージを誤用しないために」とあるように、まさにそうした人に向けた副読本である。
内容は、標準誤差と標準偏差の違い、検定・検定力の意味、多重比較のやり方、ロジスティック回帰分析の注意点など、かゆいところに手が届くものばかりで、あいまいだった理解を補強してくれる。まさに本質を理解することができる。
よって本書は始めて統計学を始める人が読んでも、この本の素晴らしさは理解できない。意味も分からないだろう。
逆にある程度分析をしている人が読めば、たくさんの気づきが得られ、初級から中級への橋渡しになるだろう。
最後の章に生存時間解析が取りあげられており、分かりやすく解説されているが、Cox回帰まで解説していないのが残念だった。他の章に比べ薄いので、最後に力尽きた(ページが足りなくなった?)感が否めない。また取り上げている事例が(著者の専門上仕方ないのだが)生物・医学系のもので、いまいちピンとこないものばかりなのも惜しいところだ。
本書の最大の欠点は価格が見合わないこと。旧版でも3200円、新版だと3800円は、明らかに高すぎる。このような良書が普及しない一因であるとも思われる。よって★を1つ減じた。
本書はサブタイトルに「統計パッケージを誤用しないために」とあるように、まさにそうした人に向けた副読本である。
内容は、標準誤差と標準偏差の違い、検定・検定力の意味、多重比較のやり方、ロジスティック回帰分析の注意点など、かゆいところに手が届くものばかりで、あいまいだった理解を補強してくれる。まさに本質を理解することができる。
よって本書は始めて統計学を始める人が読んでも、この本の素晴らしさは理解できない。意味も分からないだろう。
逆にある程度分析をしている人が読めば、たくさんの気づきが得られ、初級から中級への橋渡しになるだろう。
最後の章に生存時間解析が取りあげられており、分かりやすく解説されているが、Cox回帰まで解説していないのが残念だった。他の章に比べ薄いので、最後に力尽きた(ページが足りなくなった?)感が否めない。また取り上げている事例が(著者の専門上仕方ないのだが)生物・医学系のもので、いまいちピンとこないものばかりなのも惜しいところだ。
本書の最大の欠点は価格が見合わないこと。旧版でも3200円、新版だと3800円は、明らかに高すぎる。このような良書が普及しない一因であるとも思われる。よって★を1つ減じた。
2013年2月15日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
内容はとっても役に立ちますが、この本を読んでも統計ができるようにはなりません。