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間道: 見世物とテキヤの領域 単行本 – 2006/6/1
坂入 尚文
(著)
- 本の長さ265ページ
- 言語日本語
- 出版社新宿書房
- 発売日2006/6/1
- ISBN-104880083534
- ISBN-13978-4880083537
登録情報
- 出版社 : 新宿書房 (2006/6/1)
- 発売日 : 2006/6/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 265ページ
- ISBN-10 : 4880083534
- ISBN-13 : 978-4880083537
- Amazon 売れ筋ランキング: - 817,197位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 1,132位落語・寄席・演芸 (本)
- - 125,806位ノンフィクション (本)
- - 225,121位文学・評論 (本)
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2016年3月7日に日本でレビュー済み
盥アットマークさんのレビューがあまりにも素晴らしね。
俺は加齢臭漂わせる薄汚い中高年だが、札幌中島公園の近所で高校時代まで過ごした。この本でも触れらてているが日本でも指折りの大規模な高市が開かれる場所だ。
6月の上旬から、見世物小屋やお化け屋敷の丸太組が組みあがるのを確認しに毎日のように自転車で通っていた。見世物小屋の口上もすべて暗記していたよ。
そんな俺にとってこの本は、知らぜらる領域に連れて行ってくれる貴重な本だ。
そしてもう一つ重要なことは、この本で語られる旅先の舞台がほぼ北海道であること。そこに登場する、貧乏であっけらかんな北海道民たち。そう。北海道は本州で食いぱぐれた者たちや、流浪の民の末裔が住んでいる土地なのだ。荒涼とした原野に朽ちかけた廃屋を目にする北海道だからこそ、この本の舞台になれたのだ。
俺は加齢臭漂わせる薄汚い中高年だが、札幌中島公園の近所で高校時代まで過ごした。この本でも触れらてているが日本でも指折りの大規模な高市が開かれる場所だ。
6月の上旬から、見世物小屋やお化け屋敷の丸太組が組みあがるのを確認しに毎日のように自転車で通っていた。見世物小屋の口上もすべて暗記していたよ。
そんな俺にとってこの本は、知らぜらる領域に連れて行ってくれる貴重な本だ。
そしてもう一つ重要なことは、この本で語られる旅先の舞台がほぼ北海道であること。そこに登場する、貧乏であっけらかんな北海道民たち。そう。北海道は本州で食いぱぐれた者たちや、流浪の民の末裔が住んでいる土地なのだ。荒涼とした原野に朽ちかけた廃屋を目にする北海道だからこそ、この本の舞台になれたのだ。
2006年7月26日に日本でレビュー済み
“見世物小屋はイカサマ小屋”と言いながら、いや、だからこそ、気に入った客にこそ「どうしても中を見せたい」という心理。これは深い。オレオレ詐欺なんかとはまるっきり違う、騙すことの愉悦(客にとっては騙されることの愉楽)。“騙す”っってことは本来真剣勝負だし、非日常だし、騙すことへの矜持ってものもある。
この本を読んで、見世物小屋の旅、テキヤの旅が羨ましいのは、きっと僕がしがないサラリーマンで、妻子や日常を捨てることのできない小市民だからだろう。“旅人”でありながら“商売人”という職業は、そう多くはない。彼らは非日常(旅人)の視点と日常(商売人)の視点を併せ持つ稀有な存在だ。何度も同じ町を訪ねるから、騙して逃げるだけって訳でもない。各地で商売を支えてくれる人たちとの絆や、客との交流もある。只、しがらみもあるだろうけれど、土地の銭湯で一汗流して休憩室で煙草をくゆらせながら「夕飯はやはりホルモンだろうか」なんて思いを巡らせる自由はサイコーに思える。
著者プロフィールの「一九四七年生まれ。東京芸術大学彫刻科中退」ってのを見て、“団塊の、学生運動崩れのインテリ”みたいな紋切り型の先入観を持った人もいるかもしれないけれど(僕も多少...)、そういう人は“騙されたつもりで”是非読んでみてほしい。決してお代分損はしないから。
これは、日常の彼岸に渡ってしまった男の、ある意味、聞いていて楽しい、うらやましい自慢話である(もちろん覚悟なくして彼岸には渡れない)。健さんの映画を見て、極道気分になったり、寅さん映画を見て一瞬、日常を忘れる、そんな読み方でも全然OKじゃないでしょうか。小市民だってそれなりに日々大変なんだからね。
この本を読んで、見世物小屋の旅、テキヤの旅が羨ましいのは、きっと僕がしがないサラリーマンで、妻子や日常を捨てることのできない小市民だからだろう。“旅人”でありながら“商売人”という職業は、そう多くはない。彼らは非日常(旅人)の視点と日常(商売人)の視点を併せ持つ稀有な存在だ。何度も同じ町を訪ねるから、騙して逃げるだけって訳でもない。各地で商売を支えてくれる人たちとの絆や、客との交流もある。只、しがらみもあるだろうけれど、土地の銭湯で一汗流して休憩室で煙草をくゆらせながら「夕飯はやはりホルモンだろうか」なんて思いを巡らせる自由はサイコーに思える。
著者プロフィールの「一九四七年生まれ。東京芸術大学彫刻科中退」ってのを見て、“団塊の、学生運動崩れのインテリ”みたいな紋切り型の先入観を持った人もいるかもしれないけれど(僕も多少...)、そういう人は“騙されたつもりで”是非読んでみてほしい。決してお代分損はしないから。
これは、日常の彼岸に渡ってしまった男の、ある意味、聞いていて楽しい、うらやましい自慢話である(もちろん覚悟なくして彼岸には渡れない)。健さんの映画を見て、極道気分になったり、寅さん映画を見て一瞬、日常を忘れる、そんな読み方でも全然OKじゃないでしょうか。小市民だってそれなりに日々大変なんだからね。