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親密性の変容 単行本 – 1995/7/5

4.1 5つ星のうち4.1 13個の評価
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現代社会では、人はつねに自己変革を遂げざるをえない。それゆえに、現在進行中の性革命──女性たちが引き起こしてきた感情革命が、既成の男性中心社会に、いかなる変容をどのような意味でもたらし始めたかを問いかける。
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  1. ISBN-10
    4880592080
  2. ISBN-13
    978-4880592084
  3. 出版社
    而立書房
  4. 発売日
    1995/7/5
  5. 言語
    日本語
  6. 本の長さ
    304ページ
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商品の説明

内容（「MARC」データベースより）

今日、歴史上初めて女性達-普通の女性達は男性との対等な関係を要求している。その思い描く「純粋な関係性」の構築は、性差に基づく既存の権力形態の打破を暗に意味する。そのような感情革命の行く末を問う本。

著者について

アンソニー・ギデンズ（Anthony Giddens）
1938年生まれ。社会学者。ハル大学卒、ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス（LSE）修了、ケンブリッジ大学より博士号を取得、キングス・カレッジのフェローを勤め、1987年に正教授に昇進。1985年には学術出版社Polityを共同で創設。1997〜2003年、LSEの学長を務め、現・名誉教授。

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 而立書房 (1995/7/5)
  • 発売日 ‏ : ‎ 1995/7/5
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 単行本 ‏ : ‎ 304ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4880592080
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4880592084
  • カスタマーレビュー:
    4.1 5つ星のうち4.1 13個の評価

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上位レビュー、対象国： 日本

NESD
5つ星のうち5.0 知的好奇心をものすごく擽られる
2018年4月28日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
とても読み応えがあり、本書で輪読会を行った。
しかしフーコーの思想等、色んな前提知識が欠けているため、後半は特に理解できなかった。
勉強を積んでからまた再挑戦したい。
7人のお客様がこれが役に立ったと考えています
役に立った
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UI
5つ星のうち3.0 再帰性からセクシャリティを考える？
2011年9月26日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
　今日、女性は、性差に基づく既存の権力形態を打破しつつ、「純粋な関係性」、つまり、性的にも感情的にも男性と対等な関係性の構築を探求しているという。
　純粋な関係性追求の事例として「ロマンティック・ラブ」の高まりがある。ロマンティック・ラブは、女性を家庭に押し込める一方、相手との永続的な感情的絆を想定することで、「純粋な関係性」を構築する先駆けとなった。
　また、近代社会は男性による性の追求という感情の歴史がある。＜自由に塑型できるセクシャリティ＞、つまり、生殖という必要性から解放され、分散化したセクシャリティの出現は、男性による女性の性的支配を弱らせ、純粋な関係性の可能性が開けた一方、男性による性的暴力を増大させ、男性のセクシャリティが衝動脅迫的なものであることが明らかになった。
　このように、今日、親密な関係性が変容している。そして仮に、親密な関係性を対等な人間同士の人格的絆の交流とみなすのであれば、それは公的領域の民主制と完全に共存する形での、私的領域の民主化という意味をもつようになる。
　では、親密性の変容は、われわれにどのような影響を与えるのか。また、この変容は過去とどのように連続／断絶しているのか。そもそも、セクシャリティとは何か。それはどのように生じ、人はそれをどのように獲得するのか。本書は、以上のような問題関心のもと、これらの問題について取り組んでいくものである。

　私見ではあるが、第2章でフーコーのセクシャリティ論を批判的に検討しているところが興味深く思えた。　ギデンズによれば、フーコーはジェンダーを考慮せず、過度にセクシャリティを強調している。また、ロマンティック・ラブについて何も言及していない。さらに、セクシャリティの本質に関する議論は、主に言説のレベルにとどまり、モダニティに関連した自己形成の解釈には問題がある。そして本書では、フーコーの議論を踏まえつつ、「制度的再帰性」という観点からセクシャリティを考察する。第3章以下では、フーコーが論じなかったロマンティック・ラブ等の愛着を取り上げ、愛情の変質はセクシャリティの出現と同様に近代に特有な現象であり、また再帰性と自己のアイデンティティをめぐる論点と関連していると主張する。
　制度的再帰性それ自体については、本書において詳細に論じられてはいないため、ギデンズの他の著作を読まなければ、十分に理解できないかもしれない。再帰性はギデンズの作品において重要なタームであろう。（例えば、 再帰的近代化―近現代における政治、伝統、美的原理 など）
18人のお客様がこれが役に立ったと考えています
役に立った
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あみまま
5つ星のうち4.0 発送が早い！
2021年11月25日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
本の汚れや傷はなく、綺麗な状態で届きました。すぐに届いたので助かりました。
役に立った
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とっしー
5つ星のうち5.0 根源的課題
2003年1月22日に日本でレビュー済み
再生産活動により種の保存を行っている人類にとって、セクシュアリティの問題は存在の根源にかかわる問題です。欲望、抑制、、、生きるということはどういう意味を持つのでしょうか。
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
役に立った
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Leiya
5つ星のうち4.0 社会学の名著！対等な男女関係を結ぶために
2003年6月28日に日本でレビュー済み
私は最初Adult Childを学ぶにつれここにいきつきました。
95年に出版された(臨床)社会学の名著といえます。
最初は斉藤学氏の著書の参考書物ということで、
共依存についてメインに読んでいました。
愛情表現としてのひとつとはいうものの、
本当に生殖の為のセクシュアリティから自由になったのだろうか？
人格的な絆を結ぶ為にはどうあるべきか？
文化的・社会的な見地からのメスが入る。
Domestic Violence、や　ジェンダーに対しても
勉強になります。
Anthony Giddensの理想としている「親密性」は
ハーバーマス(J¨urgen Habermas)著の
「公共性の構造転換」の中の"親密圏"に似ているように思います。
セクシュアリティが本当に自由なものであれば
共依存でなく、対等である相互関係(純粋な関係性)が結ばれるはず。
社会学を学ぶ方は勿論、
女性には特に、男性にも読んでいただきたい一冊です。
26人のお客様がこれが役に立ったと考えています
役に立った
 レポート