広範に渡るギデンズの業績に手堅く迫っている。学説整理、理論社会学的側面も詳しいので社会学徒ならば読んで損はない。
ギデンズは、客観的な社会構造が人々の行動を決定するとする決定論的な社会構造概念を修正し、人々の個々の行為が構造を生起させ、そこから生まれる社会意識がさらに個々の行為を…という構造化理論を提唱している。本書ではその構造化理論への批判に対して比較的わかりやすくギデンズ自身が答えていて、イメージを具体的に掴む助けになってくれる。
この理論はまた、モダニティ社会の下で人々が伝統の埋め込みから抜け出していき、自分たちの生を自ら解釈し再選択していくという時代認識とも並行関係があるように感じる。
我々は自分の社会について常に何かしら解釈している、という事態をいかに解釈していくか、というのがギデンズの仕事の通奏低音なのかもしれない。
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ギデンズとの対話 単行本 – 2001/9/25
A・ギデンズ、C・ピアスン
(著),
松尾精文
(翻訳)
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「教授は、未来にたいしてどのくらい期待をいだいておられますか?」──ギデンズの思索の過程を、その生き方を、ギデンズみずからがとことん語っている。
- 本の長さ368ページ
- 言語日本語
- 出版社而立書房
- 発売日2001/9/25
- ISBN-104880592803
- ISBN-13978-4880592800
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商品の説明
内容(「MARC」データベースより)
1970年代初めから今日に至るギデンズの思索の全てを網羅するインタヴュー。「古典」社会学の創始者とのやり取りにはじまり、「再帰的モダニティ」の概念にもとづく世界政治の実態についての見識までを語る。
登録情報
- 出版社 : 而立書房 (2001/9/25)
- 発売日 : 2001/9/25
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 368ページ
- ISBN-10 : 4880592803
- ISBN-13 : 978-4880592800
- Amazon 売れ筋ランキング: - 488,845位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2007年3月22日に日本でレビュー済み
著者である社会学者アンソニー・ギデンズの生い立ちから世界政治まで幅広い領域に触れながら社会学の紹介がされていました。
平易な文言による対話形式で書かれているので、なんとか最後まで読むことができました。現在の大きく急激な変化全体を分析する上で社会学は中心的な役割を果たす、という筆者の気概が行間から滲みでています。
筆者はトニー・ブレアのブレインと呼ばれているそうですが、こうした難解な理論が現実の政治にどのように反映されていくのか不思議でなりません。
平易な文言による対話形式で書かれているので、なんとか最後まで読むことができました。現在の大きく急激な変化全体を分析する上で社会学は中心的な役割を果たす、という筆者の気概が行間から滲みでています。
筆者はトニー・ブレアのブレインと呼ばれているそうですが、こうした難解な理論が現実の政治にどのように反映されていくのか不思議でなりません。