往年の名作RPGにして、恐らくはもっとも古い自己投影型のゲームの一つ。
そのwizardryシリーズの原点であるシナリオ1を舞台としたこの小説はさながら映画とも思える出来です。
プレイヤーが感じた素朴な疑問、些細な違和感、それらを余さず明確な回答を用意した物語がこれです。
今でこそ難易度の高さを思い知らされるwizシリーズが、何故、多くのファンを魅了したのか?
その凄味が未プレイヤーにもwizの名を知らない人々にも文字を通して感じられると思います。
一度、その場所に踏み入れば、例え最強を謳われる者たちですら生と死の間を行き交わねばならない。
油断一つで即壊滅。不運とまみえれば瞬く間に全滅。欲を掻き過ぎれば地獄を味わう。
それがwizardryです。
そんな容赦のない世界で信念や葛藤、様々な欲望を抱えて共通の目的地を目指す登場人物たちの生き様は実に素敵です。
現在、再販されていないことが大変悔やまれますが、いつの日か、より多くの人の目に付く機会があることを心より願っています。
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隣り合わせの灰と青春 単行本 – 1988/11/1
ベニー松山
(著)
- 本の長さ261ページ
- 言語日本語
- 出版社宝島社
- 発売日1988/11/1
- ISBN-104880634948
- ISBN-13978-4880634944
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登録情報
- 出版社 : 宝島社 (1988/11/1)
- 発売日 : 1988/11/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 261ページ
- ISBN-10 : 4880634948
- ISBN-13 : 978-4880634944
- Amazon 売れ筋ランキング: - 369,179位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 63,175位文学・評論 (本)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2016年9月22日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
続編の「風よ。龍に届いているか」で完成されたとは思うのですが
こちらの「隣合わせの灰と青春」のほうが荒削りながらテンポが良く
ラノベ業界にはあまり無い重厚さがありつつも軽快で
ウィザードリィ愛好者にとって、最適な日本語小説だったと思います
未だにウィザードリィ小説の名著ナンバーワンだと思いますね
こちらの「隣合わせの灰と青春」のほうが荒削りながらテンポが良く
ラノベ業界にはあまり無い重厚さがありつつも軽快で
ウィザードリィ愛好者にとって、最適な日本語小説だったと思います
未だにウィザードリィ小説の名著ナンバーワンだと思いますね
2013年2月15日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
想像を掻き立てるファンタジー小説の決定版!よんで損はないですね!
2015年8月26日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
本当に懐かしい。中学生の頃になけなしのお小遣いで購入して夢中になって何度も読み返した当時を思いだしました。実に25年ぶりの再読となりましたが思い出補正を差し引いても、古さを感じさせない瑞々しいワクワク感を与えてくれる良作です。
2022年1月20日に日本でレビュー済み
もう何度、読み返したでしょうか、購入は34年前になります。時を超えても、迷宮の、この世界の、匂いを感じる、決して色あせない冒険がそこにあり、青春があります。我が人生でこの本に出逢えたことは、まさに至福です。今また、迷宮に向かう私がいます。
2011年10月5日に日本でレビュー済み
古典RPGのWizardryの世界を描いた作品。分類としてはたぶん「企画もの」の小説なんだけど、
# そ の 辺 の 有 名 文 学 賞 受 賞 作 や ベ ス ト セ ラ ー な ん か よ り 面 白 い。
もちろんWizardryを知っているほうが楽しめるでしょうけど、知らない人にとっても面白いのは間違いないでしょう。読者の実体験にあるはずのない情景の描写も若者のリアルな心理描写も心に響くのです。私にとっては今までに読んだ小説の中で「映像が頭に浮かぶ」という観点ではナンバーワンですな。とくにサラにまつわる描写あたりは。
本作のような作品が在庫切れ(絶版?)なのに、宣伝とタイトルと表紙だけで売れている小説が目立つのは嫌なもんですな。
# そ の 辺 の 有 名 文 学 賞 受 賞 作 や ベ ス ト セ ラ ー な ん か よ り 面 白 い。
もちろんWizardryを知っているほうが楽しめるでしょうけど、知らない人にとっても面白いのは間違いないでしょう。読者の実体験にあるはずのない情景の描写も若者のリアルな心理描写も心に響くのです。私にとっては今までに読んだ小説の中で「映像が頭に浮かぶ」という観点ではナンバーワンですな。とくにサラにまつわる描写あたりは。
本作のような作品が在庫切れ(絶版?)なのに、宣伝とタイトルと表紙だけで売れている小説が目立つのは嫌なもんですな。
2017年8月26日に日本でレビュー済み
あの不朽の名作の小説化といったところか、ウィザードリィの一つの「IF」シナリオとも捉えられるんですが、ベニ松が想像した物語は見事の一言に尽きる。ハイ・ファンタジーに近い要素があり、当然ながら王道なRPG的設定・場面が言及される。不思議に思った事と言うと、現実と完全に隔絶された設定に時々「ロスト」は「消滅」として入力されてるなので、ファミコン版のプレイヤーにその認識が楽しかったなぁ、と僕なりに思う。最後の数頁が「天高く、雲は流れ」の雰囲気を思い浮かべさせた。
2002年8月2日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
Wizardry1は、パソコン版からプレイステーション版までやっている。ほとんどのゲームは3ヶ月くらいであきてしまったが、Wizardry だけは今でも遊んでいる。
Wizのゲーム小説は数冊買ったが、この作品もベニー松山という人を知る機会がなく、アマゾンの検索でたまたま知り、面白半分で買ったのだが、正直その完成度の高さに驚いた。
文章の質が、今まで読んだゲーム小説とはまるで違う。Wizのゲームシステムをちゃんと使いながら、登場人物の描写が実に生き生きしている。ありふれたゲーム小説では人物描写が薄っぺらく、マニアックに走りがちだが、この作品はそんなことはない。作者は某大学の文学部に在学中の時この本を書いたとのことだが、それも納得。
Wizardry はシンプルな作りのためプレイヤーの想像が大きな要素をしめるが、こういう作品を読むと嬉しくなってしまう。好きなキャラクターはガディとアルハイム。
5つ星にしなかったのは、Wizardry 1 を実際にやったことがない人には、作品の面白さが伝わりにくそうなこと。もしやったことがある人がいれば、ぜひお薦めしたい
Wizのゲーム小説は数冊買ったが、この作品もベニー松山という人を知る機会がなく、アマゾンの検索でたまたま知り、面白半分で買ったのだが、正直その完成度の高さに驚いた。
文章の質が、今まで読んだゲーム小説とはまるで違う。Wizのゲームシステムをちゃんと使いながら、登場人物の描写が実に生き生きしている。ありふれたゲーム小説では人物描写が薄っぺらく、マニアックに走りがちだが、この作品はそんなことはない。作者は某大学の文学部に在学中の時この本を書いたとのことだが、それも納得。
Wizardry はシンプルな作りのためプレイヤーの想像が大きな要素をしめるが、こういう作品を読むと嬉しくなってしまう。好きなキャラクターはガディとアルハイム。
5つ星にしなかったのは、Wizardry 1 を実際にやったことがない人には、作品の面白さが伝わりにくそうなこと。もしやったことがある人がいれば、ぜひお薦めしたい